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るろうに剣心 最終章 The Beginningコメント(20)
1作目からずっと緋村剣心は「おろ?」とか「でござる」といった言葉を使って個性を出していましたが、この5作目「The Beginning」では雰囲気から違います。
通常の刀を使い❝人斬り抜刀斎❞として幕末で恐れられた「伝説の剣客」そのものを描いているからです。
そのため、本作は「本格的な幕末時代劇映画」として捉えるのがいいと思います。
さらに、❝人斬り抜刀斎❞(=緋村抜刀斎)から緋村剣心へと変わりゆく過程を描くため、切ない恋愛模様も描かれています。
このように、これまではどちらかと言えばアクションシーンが多かった作品ですが、本作では意外にも「静」のイメージも強くあります。
この「The Beginning」の最後では「1作目」の最初へと戻る象徴的なシーンがありますが、ようやく「1作目」の時点で何があったのかがしっかりと理解できます。
そのため、続けて「1作目」から見直すのも良いかと思いますが、私は「るろうに剣心 最終章」でセットになっている「The Final」の方を見ると、より感慨が深くなると思います。
それは、「The Final」での最後の強敵となる雪代縁(ゆきしろ・えにし)の行動の背景には「The Beginning」があるため、本作を見た後だと分かりやすくなり、感情移入もしやすくなるからです。
その結果、本当の最後である「るろうに剣心 最終章 The Final」が、いかに深く、アクションシーンのクオリティーも高い作品だったのかが分かり、納得のフィナーレとなるはずです。
でもそれを容認してこそのbeginning。
有村架純のおっとり感がいい感じで生きていると思います。
ただね。江口洋介はなんとかならんかったの?
今なら特殊メイクで若々しさ取り戻せるんじゃない?
かなり残念(好みなんだろうけど)
縁の出番がもう少しあっても良かったと。
ラストに繋がるんだからさ。
これで本当に終わり。
いい形でシリーズが締められたと思う。
これはちょっと芯にくる作品です。いやいや、良いものを観た。シリーズ最高傑作と謳ってますが間違いなくそうでしょう。登壇挨拶があり作品鑑賞前にそれもみたのですが演者の方々も仰ってましたがこれまでとは「まったく別の作品」、MCUで言うと「ローガン」のようなと例えられるでしょうか。あれも観たとき震えましたが今作も同じ匂いを感じました。
ともえさんと仏様のシーン、美しかったです。そしてそこにすべてある。最後のセリフの『あなた』の二重性とそのとんでもない広がり。呪いとも愛とも取れるともえさんの最後の行動。刻まれた傷が十字であり、ともえさんの想いやその後の剣心の活躍を考えるとまさに救世主を産んだマリア、キリスト教まで思考が拡がらざるを得ません。
アクションも迫力抜群。最後の闘い含めてほんとにキャラクターではない緋村剣心という人間がそこにおりました。
いやー、ほんとに良い作品を観た。うん、書いてたら星の評価を修整したくなりました。修整します。傑作。
剣心が不殺の誓いを立てるに至るまでの物語と、彼の頬に刻まれた十字傷の謎に迫る。
全ての始まりが、ここにある。ある意味では、「るろ剣」シリーズ初のラブストーリーと表現することが
できる。佐藤健と有村架純の目の演技、ぜひ劇場で確認してもらいたい。
10年間にわたり携わってきた全キャスト、そして大友啓史監督に喝采を贈りたい。