ぼくのエリ 200歳の少女

ずっと観たかった映画、砂漠の彼方に吹き飛ばされる。しんと静かで冷たいところ。詩的で情熱的で…泣いてる自分を客観視出来ない。彼は、彼女は…私だ。

北欧映画は風景を見てるだけでいい。

ホッコリしたと思えば怖いしいじめよくないって思うし初恋っていいなーって思うしざま〜みろって思う。

この広い世界で最も美しい映画。
学校で執拗に虐めを受ける透き通るような白い肌の少年オスカーの隣に越してきた少女イーリ。不思議な魅力を持つ彼女にオスカーは少しずつ心を開くようになるが、街では彼女が現れた夜以降連続殺人が頻発、オスカーはやがて事件の真相を知り大切な決断を迫られる。
日本公開前に今世紀最高の吸血鬼映画と騒がれ期待が高まり劇場公開を待てずにDVD購入したのはもう3年ほど前。虐めに対する最もシンプルかつ確実な対処法もさることながら、12歳の少年に次々と突き付けられる過酷な命題を少年ごと包み込む鮮血と雪のコントラストが氷柱となって胸に深く突き刺さる。
この人類の至宝ともいえる作品につけられた邦題がネタバレかつガセネタであるせいでこの映画もやがて忘れられるのかと思うと夜も眠れません。あと日本公開版ではものすごく大事なワンシーンにボカシが入っているために作品全体のトーンが変わってしまっています。よってこの邦題の作品と私が観た作品は全く別物です。

健気なおじ様との交流シーンは全部泣ける。

夏はホラー。すっかり忘れていたのでDVDで2度目の鑑賞。

冒頭から続く陰鬱な描写。そしていじめられっ子の美少年と謎の少女が惹かれ合う。少女の正体がわかるにつれ、襲いくる恐怖の描写。そして2人の行く末は…
いやー怖い。
こんなストーリー性のある深いホラーは他に類を見ない。
招かれないと部屋には入れないんだね。そこもとっても（怖）