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ぼくのエリ 200歳の少女コメント(20)
それだけでもじっと見ている事が出来ます。
プールのシーンは本当に鳥肌がたちました
魅せ方がとても良かった!2人の愛に感動
しました。定期的に観たくなる映画です。
自宅で鑑賞。スウェーデン産で原題は"Låt den rätte komma in(正者を招き入れる)"。全篇リリカルな描写だが、微妙で凡作の域を脱してない。赤や朱色が印象的に使われているが、ホラー要素は極めて控え目で、同じスウェーデンの『マイライフ・アズ・ア・ドッグ('85)』辺りのテイストを想起。L.レアンデション演じる“エリ”が獲物を襲うシーンはスピーディで、ゆったり流れる時間軸内でメリハリをつけている。“オスカー”のK.ヘーデブラントは印象的な上、ラストシーンも佳かった。60/100点。
・I.ノード演じる“ヴァージニア”に猫が襲い掛かるシーンは、S.キングのオリジナル脚本による『スリープウォーカーズ('92)』を想起した。「隠れ家」でのシーケンスは、科白回しも良く、ドキドキした。ラストシーン、電車内での遣り取りはスウェーデン語で「キス」を意味する"P-U-S-S"とモールスしているらしい。エンドロールも黒→赤→黒と変化し、シンプル乍ら印象的。ただネタバレ全開の邦題(副題)は戴けない。
・劇中“オスカー”が“エリ”の着替えを覗くシーンではボカシが入れられているが、実は“エリ”の女性器は縫合されている描写がボカされているのだソウだ。コレで“エリ”が繰り返して云う「女の子ではない」の意味が少々違ってくるし、ボカシの有無で作品の印象も変るのではないだろうか。ちなみにJ.A.リンドクヴィストの原作では“エリ”は少年の設定。
・鑑賞日:2012年3月30日(金)
邦題のみに文句を言いたい
太陽が苦手、招待されないと家に入れない。ヴァンパイアの決まりごとを丁寧にそれとなく描いてあったりして、わざとらしくないところに好感が持てる。たしかに残酷な話なのだが、「生きていくということは他人を殺すこと」などと言うエリには、どことなく世の中の矛盾を見据え、本質を突いているのだろう。それだけ長く生きてるんだから・・・
多分、エリは少女ではないのだろう。それでも恋してしまうオスカーの心はイジメという辛い環境にあったから。性的な衝動が全く感じられなかったこともそうだ。そして、エリのパパ(というか、エリを連れて引っ越してきたおじさん)の謎も残る。彼はだいたい血を欲しがってないけど、エリのために殺人まで犯して血を集めるのだ。最後にオスカーはエリとともに旅立つ・・・とは言ってもエリの姿はない。モールス信号でのやりとりだけなのだ。多分、オスカーもまたおじさんと同じような運命を辿るのだろう。
印象に残るシーンも数多く、プールの場面では期待していたが、裏切られることなくエリの瞳の美しさにまいってしまった。