ゲット・クレイジー
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
スター・クレイジー
プロット
アメリカ
08月08日 1981 劇場で
スティル・クレイジー
プロット
イギリス
04月22日 2000 劇場で
クレイジー・ドライブ
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
クレイジー・デートナイト
プロット
アメリカ
12月13日 2022 劇場で
エンゼル・ハート
プロット
アメリカ
06月13日 1987 劇場で
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クレイジー・ハートコメント(20)
カントリーという郷愁を誘う音楽とアメリカの雄大な風景が、寂れた男の静かな再生の物語に絶妙にマッチ。主人公がカントリーシンガーでなければ、こうはならなかったろうし、カントリーシンガーだからこそこうなった。「The Weary Kind」も心にジンと響く。オスカー主題歌賞も当然。
主演は上手かったし全体的にまとまっているけど、
既定路線な内容で意表を突かれなかったのが残念だった。
特にバッドのように自由な男は自分勝手にフラフラと母性が備わっている訳でもない。
そんな男が自分を見つめ直し二人を失わない為に変わろうと行動するが。
そこは許してあげようよ!とハッピーな結果にはならずに切なくて可哀想になる。
でも彼にはギターと歌が曲を作る才能があり例え老いぼれたダラしない男であろうとも衰えてはいない。
J・ブリッジスの歌唱力に驚かされ円熟味を増した演技と存在感にシビれる。
今も才能があるミュージシャンであることは周囲も認めていたが、
生来の性格の甘さがたたり、酒に溺れ、才能を台無しにしていた、
オンボロのライトバンに機材と荷物を積み、
携帯で指示された場所へライブに向かう日々。
ライブの場所は、ときに酒場ですらない、ボーリング場だったり、、、
そんな自堕落な日々の中、行く町々でテキトウな女をひっかけ、
さながらカウボーイのような荒くれた日々を送っていた。
しかし、ある日向かった街、サンタフェで彼は「いつもと違う空気」を感じる。
迎えてくれたライブハウスの主人はピアノの名手で、
バッドを一流のプロとして手厚く迎えてくれ、セッションも気分よく進む。
そんな主人が「ウチの姪が地元紙の記者でインタビューしたいと言ってるんだが…」とおずおずと申し出た。
もちろん快諾するバッド。
そこへ、姪のジーン(マギー・ギレンホール)がやってくる。
インタビューを進めるうち、二人は自然とひかれあっていく。
家を訪ね、ジーンの小さな息子バディとも打ち解けるが、
酒が原因で、とんでもない失態をおかし
、結局、ジーンは愛想をつかしてバッドのもとを去ってしまう。
バッドは深く傷つき、失ったものの大きさを痛感するが、
その思いを歌に託していく。
そうして出来上がった曲を、
かつての弟子でいまやトップスターとなった
トミー・スウィート(コリン・ファレル)に提供し、曲は大ヒット。
バッドも自堕落な生活を改め、酒を断ち、
一見はかつてとかわらないドサまわりの日々でも、
確実に何かが変化していく。
これは、ごくフツウの恋愛映画ではありません。
ミュージシャンであるバッドにとっては、
その恋愛が良いものであれ、悲しい結果に終わるものであれ、
すべて(本人の意向とは別として)“糧”とすることができるのです。
まだラブラブ恋愛真っ最中だった頃、ベッドの中で、
ごく自然な軽い調子で、気持ちを歌にしていくバッドに
ジーンが「あなたはズルイ」と言います。
「あなたのように才能がある人なんてほんの一握りなのに、
どうして、せっかく与えられた才能をちゃんと使わないのか」と。
自堕落になり、才能を台無しにして、
恩を仇で返すような日々を送っても、
ジーンのような女性と出会い、
そして、かつての弟子のトミーからも慕われるバッドは、
才能と、運と、そしてたぶん
ミュージシャンとしてとても大切な、チャームに溢れた人。
(まあ、実の息子からは拒絶されますが・・・)
彼の荒れた魂が、行きつ戻りつしながら、
少しずつ再生していく姿に、心を打たれました。
ジェフ・ブリッジス、こんな素晴らしい役で、
やっとオスカーが獲れてよかった!!
そして、ジェフ・ブリッジスとコリン・ファレルの歌の上手さにもびっくりです!!
かつてのローン・ジャスティスとか、カントリーっぽいロックも
決してキライではない私は、思わずサントラを欲しくなりました。
でも…
これと昨年公開された『レスラー』を2本立てでやったら
泣けるでしょうねえ、、、
どっちもかつてのスターなのに今はうらぶれて、
息子のいるシングルマザーと恋に落ち、
魂が癒されていく…
しかも相手の女性が、ファニーフェイスなのに芯が強いというところも共通。
この形式は新たなスタンダード??
コリンファレルが出てきた時は絶対嫌なやつだと思ったらめっちゃ良いやつで良かった