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川の底からこんにちはコメント(20)
「どうせ!中の下なんですから!」
満島ひかり主演最新作は、上京5年目。就職先5件目。彼氏5人目で、人生の目標まるで無し…と言う、若くして既に人生捨てたOLの奮闘記。
訳有りで捨てた田舎だったのに、父親の大病で何故か逆瘤付き状態での帰郷。狭い土地での噂話が胸を刺す。
若い女性に有りがちな、やる気の無さ。常にその場しのぎに終始する事で、「その内なんとかなるだろう…」と言った状況に持って行ってしまう。
結果として、自分の殻に閉じこもり。周りからの信頼を勝ち取る事等、全く有り得ない状況に追い込まれてしまう。
尤も周りからの信頼を得ようとは、もとより微塵も感じて等は居ないのは明白な女性なのだが…。
そんな女の子が、遂にやる気を発揮した時…。
“女の開き直り”
その時に一体何が起きるのか?
「頑張るしかないんですから!」
努力は女の又(股)の力と書く。
女が又の力を最大限に発揮した、その時。
男は只黙って付いて行くしか無くなってしまうのだった(笑)
登場人物1人1人には、奇妙な笑いが充満した人物設定が用意されており、極上のクスクス感を味わえる(笑)
加えて、幾重にも張り巡らされた、母親の存在を確認する脚本上の構成の妙で、ついつい時間を忘れさせられる。
特に、“開き直り宣言”(笑)を発令した後は、まさに映画本編が一気呵成に走りきってしまう。
その中に、僅かに流れ込む社会批判や地球温暖化問題。
それを声高に叫ぶ訳でも無く、単なる調味料程度に抑えているのが良い。
でも、地球の海水が急激に高くなってしまったら、シジミは採れなくなってしまうのかも知れない…。
だからこそ、先ずは出来る事から始めよう!
その為にも、先ずは全ての男はセーターを編む様に、努力をしよう。
そして母親に感謝をしよう。
本編は、最初から主人公の自然なセリフ廻しを始めとした、性格習慣に「解かる!解る!」と共感を与え。男に対するだらしない接し方には、少しながら苛々を募らせながら…。
そして最終的には、自分の姿を投影させられてしまう。
「私は違う!あんなんじゃ無い…第一あんなにビール飲まないし!」と(笑)
“いや!この主人公こそ貴方自身です”
初めての商業作品らしい石井監督ですが、極上のエンターテイメントに仕立て上げたこの手腕は、高く評価されるべきでしようね。
ラストの泣き笑いの場面は素晴らしかったなぁ〜(爆)
(2010年5月6日ユーロスペース/シアター2)
中の下と自分を蔑む主人公爽子が、父の無償の愛=娘のどこがいけないのだと、娘を捨てて逃げる健一に対して食らいつく、を受けて、それまでの自分で何が悪いのかと、素直にでも自分を信じて父の会社を必死に立て直すことに奔走する。
爽子のもとにかえってきた健一に対して
爽子が、好きとか嫌いとかではなくもっと大切なもの、があるじゃない、といってお母さん、お父さん、と叫ぶシーンは爽子が初めて自分を蔑まず素直に真実の愛を求めた叫びだったのではないか。
ただ作品は、ダメな人のオンパレードで、なぜか素直に笑うことができない自分がいた。
セリフっぽくない会話が、なんかリアルで全員に親近感がもてた。前半のおばちゃんたちが、おるなぁこういう人と思い気分悪くなるも、展開していくなかで自然と好きになれ、ラストもいいラストだった。明日からがんばろうと思える珍しい映画。満島ひかりの作品がみたくなった。