春の嵐がやってくるまで
プロット
日本
01月19日 劇場で
空から星が降ってくる
プロット
オーストリア
08月14日 1962 劇場で
殺しが静かにやって来る
プロット
イタリア
09月23日 1969 劇場で
やがて…春
プロット
日本
05月10日 1986 劇場で
やがて海へと届く
プロット
日本
04月01日 2022 劇場で
うまくいってる?
プロット
フランス
04月05日 2003 劇場で
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ウッドストックがやってくるコメント(6)
ニューヨーク州の寂れた田舎町<ホワイトレイク>で開催されるまでのドタバタ経緯を、事実をもとに描いたコメディタッチの映画でふ。
両親が経営している借金で火の車のモーテルを存続させる為に実家に戻った、
真面目で一本気だけどちょっと内向的な青年エリオット。
なんとか町興しの案は無いものかアタマを悩ませていた彼のもとに、
<近くの町で予定されていたウッドストック・フェスティバルが、急に住民の反対にあってしまい開催ピンチ!>なんてニュースが届いたですよ。
そんな素敵なタイミングに恵まれた幸運と、
それを掴んだ彼の、無謀とも思える勇気と行動力が生んだ『奇跡』のおハナシだね。
スタッフやコンサートに集まった50万もの観客達の熱気に触れたエリオットが、
これまで、どこか親のせいにもしながら胸の奥に眠らせていた『自由への憧れ』とか『自分の可能性』に気付いて、
大胆にハメを外しながらも成長していく、みたいな青春映画の色が強い…んだけど!
オイラは、主人公エリオットよりもその親父さんに釘付けだったよ。
言葉は悪いけど『老いぼれた野犬』みたいな印象の、存在感無く投げ遣りに<ただ生きているだけ>だった老人の中に、脈々と血と生気が蘇ってくる姿…コレがまた!
コンサート会場までの大渋滞の中、誰に言われたワケでもなくたった一人で交通整理をする、乱暴だけど真剣な視線も、
文化も考え方も相容れないはずだと敬遠していた、ヒッピーの若者に囲まれてビールをがぶ飲みする笑顔も、
押し掛け用心棒のチンピラを無我夢中で追い払う必死さも、
すべてがチャーミングで、なんだか自分の家族のコトのように身近に感じられて、ワクワク嬉しくなった。
最後、エリオットを静かに後押しする父親はでっかかったな〜。
お互い、子離れ親離れできていなかった事に気付いて、それぞれ自分の足で歩きだすコトにエールを送り合う父親と息子の姿は、
ちょっとだけ切なさも感じたけど、やっぱり深い愛情に胸がぐぐ〜んとあったかくなった。
『(変人ぶりが強烈な)あんな母さんと、なんで長年連れ添ってこられた?』
とエリオットに尋ねられた時の、
答えのシンプルさと、それをさらりと言ってのける頼もしい旦那っぷりもイカしてた。
嵐のように過ぎていったウッドストックとその会場跡に、キラキラした可能性を見出だして、
旅立つ事を決めたエリオットの未来より、
あの田舎町で暮らし続ける親父さんとお袋さんの、その後の方が気になっちゃったオイラでした。
ん〜…お袋さんは変わらず強烈なままかな?