アンナと過ごした4日間 プロット

ベルリン映画祭金熊賞受賞作「出発」(67)や「早春」(70)、「ザ・シャウト/さまよえる幻響」(77)といった異色作で知られるポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ、17年ぶりの監督作。ポーランドの地方都市を舞台に、若い看護婦アンナへの恋心を募らせる、うだつの上がらない中年男レオンの哀しくも滑稽な姿が描かれる。製作はマノエル・デ・オリべイラ作品を手掛けてきたパウロ・ブランコ。

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アンナと過ごした4日間コメント(6)

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ポーランドが生んだ鬼才、イエジー・スコリモフスキ監督が長年の歳月をかけて作り上げた、究極の片思いを鮮やかに、卑劣に描き出す1本。

ひどく、残酷な映画である。殺戮場面が盛り沢山であったりとか、男女の罵り合いが描かれるといった類の残酷さではない。物語自体は、台詞を最小限に押さえ込み、静寂の風景、暗闇の沈黙を効果的に使った、全体的に落ち着いた雰囲気を持つ。だが、この作品が観客に求めているのは、その落ち着きの中で自由に空想を楽しむ遊びではない。台詞を削れる限り削り取り、必要最小限の描写のみを物語に持ち込むことから生じる、束縛である。徹底的に余分な想像、予測の手掛かりを打ち消すことで、作り手の強制するルートに観客をがんじがらめにする強烈な引力が生まれる。観客が抱くのは、安心ではない。安らぎではない。増幅していく不安であり、焦りである。

主人公の男は、とある暴行事件をきっかけに美しい女性、アンナと出会う。男は、アンナに近付きたい、もっと理解したいと思う余り、常識ではありえない手段で、彼女に近付いていく。その工程にあっても、不穏な描写、言葉、行動を一斉に物語に撒き散らし、観客の休憩を遮断する。目を背けることを、拒絶する。目の前にある一人の男の暴走に、つき合わさせることになる。

彼を、暴走に突き動かしたのは、たった一瞬に感じた愛だった。その事実を前に、観客は彼を罵ることができなくなる。人を前に歩かせたり、大事な人を必死で守っていく原動力もまた、愛であることを知っている人ほど、その戸惑いは大きい。

90分という比較的短い尺をもって、小さな物語は終焉を迎える。ただ、その中で観客は、何度戸惑うのだろうか。傍目から見れば変態とも言い表せる愛情表現を、観客はただ見守る。何も出来ず、ただ呆然と見守るしかないのである。その男は、変態か。犯罪者か。ならば、愛を原動力に生きる私達は、彼と違うのか。残酷な、映画である。
Alhiiytrsts
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主人公レオンがアンナに対する愛情を、異常とも取れる行動でしか表現できないのは、ひとえに彼が内気だから。ポーランドの鬼才、スコリモフスキ監督の17年ぶりの新作は、新聞記事にあった内気な日本人青年の小さな記事から。追い詰められた内気な人間が放つ突飛な行動がスコリモフスキ監督の創作意欲を掻き立てることとなる。覗きなどのストーカー行為を題材とする作品は多々作られている。ほとんどが猟奇的なサスペンス作品となるが、中にはそれを“純愛”とし、至高のラブ・ストーリーへと転化させる作品もしばしば観られる。本作はもちろん後者だが、スコリモフスキ監督は単純な純愛物語とはしなかった。
冤罪で服役した過去を持ち、病気の祖母の面倒をみながら、病院の焼却施設で切断された手足を焼く作業をしている孤独な中年男性。吃音のせいで人との会話もままならない彼の普段の表情は、強面の疲れた中年・・・。しかし、一途に思いつめているアンナを見つめる時、まっすぐな瞳を輝かせた少年のそれとなる。その表情を見るだけでも切なくて胸が熱くなる。何故なら、彼の想いが通じることはないという予感をぬぐえないから・・・。彼は夜、眠ったアンナの部屋へ忍び込む。彼にとって至福の4日間は、現実的には犯罪以外の何ものでもないから・・・。
私は、アンナの気持ちを考えずにいられない。「こんなにも想われて幸せ」と感じる女性は、世の中にはほとんどいない。ましてや過去にレイプされた経験のある女性なら。無骨で無口で、不気味な表情をたたえている男に、覗かれ、寝室に侵入される恐怖。2人の想いの大きな“差”が、あまりにも哀しい。
河から流れてくる牛の死体、朝日をあびる教会の尖塔、そしてラストシーンの壁。物語の結末は夢とも現ともつかない。暗示的な映像で、観る者を混乱に陥れるスコリモフスキ・マジックに魅せられ、寡作な監督の次回作をすぐにも見たくなる。
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名監督らしいが、本作にはそれほど感銘を受けなかった。最初、時系列が分かりづらかったが、次第に倒錯した愛の姿が明らかになっていく。
Esfcneiren
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暗いなぁ
重いなぁ
苦しいなぁ
ねむいなぁ(苦笑)

男性から女性への純粋すぎる愛が描かれます。

LAタイムズに載った日本の事件の記事をベースに
製作されたそうですが、日本ならまだ違うのでしょうが、
ポーランドで撮影されているからか、まず街中の雰囲気が重い。
そして曇天の日が多く、明度が低い。さらに“純粋すぎる”から
観ているこちらが苦しい。そして疲れてきて、段々と眠くなる(苦笑)

アート系が好きな人には
ど真ん中ストライクの作品なのでしょうが、
万全の体調でのぞまないと、作品にやられちゃいます。
やられちゃう=わけがわかんなくなる&眠くなると解釈ください。

それにしても
なんでポーランドという国は
水墨画っぽいって言えばいいのかな。

色があるはずなのに、
町並みがモノトーンに見えてしまう。
天気も曇りか雨か雪か霙がおおいし、
道路もたいてい濡れていて水溜りもある。

単純明快さが
排除されているかに見え、
ポーランドがスクリーンに映っただけで
なんだか気持ちがさざめきだしてしまう。

そんな状態で、
ストーリーが乗っかってきますから、
そりゃ、疲れずに観ろ!というほうが無理な話です。

☆彡     ☆彡

イエジー・スコリモフスキ監督。
17年ぶりの新作だそうです。

また、主人公の男性を演じられたかたは
全く無名の役者さんだそうですが、これこそ“怪演”です。

イエジー・スコリモフスキ監督。
次回作品の着想は既にあるとのこと。
どんな作品を届けてくれるのか、楽しみに待ちたいと思います。
Awnaoseguredk
Awnaoseguredk
ネタバレ! クリックして本文を読む
ラストであっけにとられました。今まで行ったことのない場所に連れていかれました。
ラストシーンでアンナの家は無かった。そして一瞬挿入される、主人公の起こした事件の記事をむさぼり読む男。あれはまぎれもなく主人公だ。
ここで扱われているのは、「映画とは現実か」という映画の究極の問いだ。そのための仕掛けは、巧妙に張り巡らさていた。
あっけにとられて何とかしなくてはならなくなった私は、先日みた「ロード・オブ・ザ・リング」のスピンオフである「ホビット」を持ち出した。あの中身のない話を3時間楽しませるあの徹底的な細部。あれは一種の映像トリップ体験だった。
いい映画とはリアリティである、と逃げようとした。
しかし、この作品によって連れて行かれた場所は、そんな理屈で戻ってこれる場所ではなかった。
そこには、美しく問答無用に圧倒的なフィクションと現実のウロボロスが横たわっていた。
こりゃ凄い。凄すぎる(笑)

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