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オカルトコメント(7)
監督同じだからだけどノロイに似た撮り方。
通り魔事件、謎の象形文字、UFO…そして通り魔事件の生き残り江野(宇野祥平)の言う奇跡と神の計画とは?と、なかなか素材は盛り沢山で◯◯ガイなテイストを織り交ぜられたストーリー展開。そして終盤の衝撃的な結末。白石監督作品好きな自分には見応えありました(^ ^)
ただ、幽霊とかA級なホラーを求める人にはオススメできない作品です。そして白石監督作品って人間の不愉快になる描写とかあったりするので、相変わらず万人ウケはしないと思います……。
個人的には登場人物の「江野」が他の白石監督作品とリンクしていることが直に確認できて満足した作品でした。
手持ちカメラ映像で実話をアピール(もちろん作り物)し、
ラストで落とす手法。
ただこの映画、中盤はゆるめの描写が多い。江野くんの微妙なキャラ、この映画は本当は笑わそうとしてるんじゃないか、みたいな(笑)
まぁでも秋葉原のあの事件を彷彿させるラストは個人的には好き。規制規制じゃなく、良くも悪くも自由に映画を作れるような環境は欲しいよね。
キャッチコピーの「見てはいけない、地獄の映画」は言い過ぎだけどね(笑)
白石監督はその事件の軌跡を追おうと、
ドキュメントの製作に取り掛かる。
その事件の被害者で、唯一の生き残りである江野と知り合い
徐々にその事件の深みに嵌って行く。
江野は事件の後から、色々なお告げが聞こえ始め、
通り魔から託された次の行動を取ろうとしていたのだ。
そして実は白石の記録に残そうとするその行為も
お告げに関係していたのだ。
こんな風にドキュメント風にこの映画は進行していくのだ。
とこまで本気で、
どこからシャレなのか混沌とさせたまま、
少しづつ、少しづつ、映画はクライマックス
へ登りつめて行く。
実はこの映画にはクライマックスなど来ず、
どこかで肩透かしを喰らわせるのだろうと思っていたのだが、
本当にクライマックスへもって行った。
そして最後の最後に、落として見せた。
人間って奴は、
目の前で自分の身に本当に怪奇現象が起こってしまったら、
きっと盲目的に何でも信じてしまうのだろうと、
妙に感心しながら観ていた。