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ウルフマンコメント(20)
『フランケンシュタイン』や『ドラキュラ』などの古典ホラーの雰囲気を味わいたい方ならきっと気に入る映画。
話の展開は非常にオーソドックス(悪く言えば意外性に欠けるとも言えるが)。
19世紀ロンドンの再現やモノクロに近いトーンで描かれる森のシーン等も美しく、切ない後味も良い。
人間性を失う事への恐れや父との関係に苦悩するベニチオ・デル・トロ、“頭のキレる嫌な奴”を好演するヒューゴ・ウィービング、華奢な雰囲気と芯の強さを併せ持ったエミリー・ブラント。
達者な役者陣が作品を盛り上げているが、映画の風格を1段も2段も上げているのはやはり、サー・アンソニー・ホプキンス。
登場シーンからして『ああ、この御方はおイカれになっておられる』と思わせる、その鬼火の如くギラつく青い瞳が恐ろしい。
何事にも(息子の死にさえ)無関心な態度や、冷たく突き放すような言動からは、人間的な温もりというものが殆ど感じられない。
彼の、息子を貶めるような行動全てが『より強い種を繁栄させる』という原始的な生存本能から来る行動だったと分かるクライマックスには戦慄。
『より強い種となれ』とは言い換えれば『自分(父親)を越えろ』ということ。世の父親なら誰でも息子に『強い男になれ』と願うものなのだろうが、この父親はまさにその究極形だ。
彼は、息子が強くなる為なら人が何人死のうが一向に構わない。彼からすれば、最後に自分が息子に殺された事すら本望だったのかも知れない。だとすれば、これ以上に原始的で純粋な愛も無い……無論それは息子個人ではなく、“種”そのものへの愛情ともとれる訳だが。
ジョー・ジョンストン監督作品ではこれまでも人間が野性に圧倒される、あるいは野性に帰化するという描写が度々登場するが(『ミクロキッズ』『ジュマンジ』『ジュラシックパークⅢ』etc)、本作では“野性”というものへの尊敬と畏怖がこれまで以上に感じられる。何せ、主人公自身が“野性”そのものになるのだ。CGでなく生身の人間が狼男を演じる意味はそこにある。
自分の中の野性に従う事は言うまでもなく危険だ。だが同時に魅力的である事も間違いない。最後の父子の対決はそのまま、自分の中の野性を迎合する心と、人間としてそれに抗おうとする心の対決なんだろうか。
……なんか映画の中で惨死したダメダメ精神科医みたいなレビューになっちゃいました。氷風呂で頭冷やしてきます。
<2010/4/27鑑賞>
スト-リ-は単純なんですけど、ホプキンスの演技が本当に怖くて良かった。
切り裂きジャックで活躍したアバライン刑事が出てきたり、時代はドロドロしたヴィクリア王朝。ラストでホプキンズに噛まれたアバラインは、狼男に変身とたのかな。続きが見たいなと思わせるエンディングでした。しかし、この時代の精神病患者とジプシ-に対する扱って、本当に酷い。
しかし、まあ、あれです。
狼男が「チューバッカ」にしか見えないのですよ・・・。
スリラーのMJとチューバッカ?
黒いチョッキを赤いジャケットにしたら、もう、あれです。
恐怖、興奮は飛んでパロディにしか見えません。
映画自体はロンドンの薄暗さをよく表現していて空気感は好きです。
城の不気味さとかも良くできてましたし。
こういうのは大事です。
でも、チューバッカ(笑)
ラストは、人外のモノによる、もはや天下一武道会ですし。
ホラーという感じはしなかったです。
エンターテインメントとしては良作。
アンソニー・ホプキンス…あなたは凄い(@д@)!!存在自体が恐怖だよ。特殊メイクで人間からウルフマンに変身するとこは、凄いうまくできてたけど、途中親子同士戦うシーンがちょっとぬいぐるみみたいで⤵ね😓⤵
エミリー・ブラント CUTEで綺麗だったな。館の小道具にしろ 俳優さんの衣装 オシャレだったな。夜中に観たから眠気はさめたね。