マザー・テレサとその世界
プロット
日本
05月25日 1979 劇場で
マザー・テレサ 母なることの由来
プロット
アメリカ
09月15日 2007 劇場で
MOTHER マザー
プロット
日本
07月03日 2020 劇場で
ステージ・マザー
プロット
カナダ
02月26日 2021 劇場で
マザー(1982)
プロット
アメリカ
01月05日 1986 劇場で
マザー、サン
プロット
ドイツ・ロシア合作
09月06日 1997 劇場で
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マザー・テレサコメント(4)
ストーリー: 85
キャスト: 85
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 75
数え切れない人々の苦しみと悲しみ。救っても救っても救いきれないあまりにたくさんの生命。資金や人材の不足だけではない。保守的な教会の人々、街の人々の無理解。貧困の人々を救いたいだけなのに、周囲が彼女を嫌悪し非難し脅迫すらする。組織化の過程で腐敗とも戦わなければならない。彼女の信じる道の前に直面する問題は多いが、献身的な心だけでなく強い意思と勇気と行動力でそれを乗り越えていった。
実話が元だからただの美談で済まない。都合の悪い事も起きるしそれも話に含まれる。しかし生涯を賭けて行動で示し続けたことは非常に重い。救いのない人々に救いを与えた。富める者から貧しい者にお金の流れを作り、貧しい者が教育を受け富める者になれる機会を与えた。常に全てを尽くし心からの献身をした。ただ教会の中で決まった規則の中の生活をするだけの修道女としての人生を選ばなかった。自分の使命が何かをわかっていて、それに向かって歩くことだけを考えていた。
本来は重い深刻な話だろう。だが映画は決して深刻になりすぎず、本当の偉人の真実の長い話の一部が押し付けがましくならずにすっきりと描かれた。主演女優のオリヴィア・ハッセーの演技も、マザー・テレサの現実を見つめひたむきに人々を救いたい気持ちを表して見事だった。
オリヴィア・ハッセーは1951年4月17日生まれで、公開が2003年だから52歳。美しさの中に秘めた強さみたいなものが感じられてハマり役だと思った。
しかし、脚本の甘さも目立つし、死んだはずの子供が手を動かすなどの演技指導もおざなりになってる感がある。最も泣けるシーンがエクセム神父であるところも残念だった。
施設建設現場にて、「暴力に対して暴力で抵抗してどうするんですか!」と叫ぶマザー・テレサが最も魅力的でしたけど、その施設現場を反対派が取り壊そうとするのは日真建設とロゴの入ったブルトーザー。ちょっと目立ちすぎ・・・
晩年の老け顔の皺一筋一筋に彼女の慈愛の精神がこもっていて、オリビアの体当たり演技が冴えていました。マザー・テレサがアルバニア生まれということもあり、巻き舌R音の特徴も訓練したのでしょう。その他国際的な俳優ばかりで固められています。全編聞き取りやすい英語でしたので、英語の勉強をしたい人にも打ってつけです。
【2005年9月映画館にて】
この映画を観るまでは、マザーテレサは本当に神様の様な人で
なんの迷いもなく、人々を救ってる。
そんな人なのかな、と漠然と思っていました。
でも、マザーテレサも悩み、苦しみ、ながら道を歩みつづけた一人の人間なのだと感じました。
大切な事を教えてくれる、とてもいい作品です。