息子のまなざし プロット

自分の息子を殺害した少年に対峙する男を描いたドラマ。監督・製作・脚本は「ロゼッタ」のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟。出演は「天使の肌」のオリヴィエ・グルメ、新鋭のモルガン・マリンヌほか。2002年カンヌ国際映画祭主演男優賞、エキュメニック賞特別賞、同年ファジル国際映画祭グランプリ、主演男優賞、同年ベルギー・アカデミー最優秀作品賞、監督賞、主演男優賞受賞。

息子のまなざし 俳優

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息子のまなざしコメント(6)

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息子を殺された父親と子供を殺してしまった少年の物語。

少年の存在を知り最初は木工クラスへの受け入れを拒否するが、心の動揺のまま衝動的に少年を受け入れる男。元妻に狂気の沙汰とまで言われ問い詰められた男は、自分でもなぜ受け入れたのかその理由がわからない。

5年の刑期で出てきた少年。16歳の少年にとっては人生の3分の1の長い償い。しかし父親にとっては癒されるにはあまりにも短い5年。

殺してしまいたいほど憎い思い。しかしその憎しみは
その少年を許すことでしか癒されない種類のものなのかもしれないと気づいてゆく。

被害者と加害者。償いと許し。後悔と絶望。立場は違えどお互いはコインの表と裏。ともに深い傷を負ったもの同士なのかもしれない。正体を隠し少年と向き合う時間の中で、複雑な胸の思いは、なんの明快な説明もつけられないまま終局を迎える。

男はただ告白する。おまえが殺したのは俺の息子であると。少年は困惑し逃げ惑う。逃げ惑う少年を男は取り押える。抑えつけ勢い余って首を絞めそうにさえなる。しかしすぐに脱力し男は仕事に戻る。少年は何も言わずその仕事を手伝う。

明快な理由は最後まで説明されない。しかし人生は続くのだ。物言わぬ二人の静かな決意に、言葉で簡単に置き換えることのできない、生きることの複雑さを感じた。

ダルデンヌ作品に言えることだが、説明的な描写は最小限で、ハンディカメラでただ時系列に沿って現象をおっていく。ドキュメンタリーに近い手法で登場人物たちの衝動的な行動やぶっきらぼうな言動が逆にリアリティを与えている。

いわゆる戯曲的なわざとらしさと無縁。でもこれこそが現実の世界なんだよね。素晴らしい。
Lidlutfcslfmei
Lidlutfcslfmei
ダルデンヌ兄弟の究極に素朴な演出は究極の力強さを持っている。
食らいつくように密着した手持ちカメラの映像は、観客に追体験の感覚を持たせるとともに、写実主義の極致と言っても過言では無いほどの現実感を与えてくれる。

彼らは世界の圧倒的多数を占める"普通の人々"を主人公にそこに存在する複雑な感情を有するテーマを取り上げ、描く。
中でも今作は繊細で難しい。
"赦し"と"復讐"というテーマに徹底された写実主義でアプローチする。
その抑制された演出、俳優の演技は良くできている。
また、彼らの一番の上手さはその沈黙の演出にある。
何も語ら無い沈黙こそが、最も複雑で繊細な感情の発露の手段であることを心得ている。

世界のどこかに住む誰かの"人生の一部"を追ったドキュメンタリーであるかのようにリアルに映る映像は、緻密に計算された演出の賜物である。
Isskngmphxo
Isskngmphxo
非行少年の職業訓練学校の講師をしているオリビエは、息子を殺害した少年が、自分の学校に入った事を知り、それと対峙するドラマ

全編通して主人公のオリビエに、密着した手持ちカメラで、撮影した映像は、彼の生活と心情を近い視線から、観客に見せるのにひと役かっているのだが、間近で画角が狭くて被写界深度の浅い映像が、上下左右に揺れる映像には、慣れるまでキツイくて閉口するが、オリビエと少年の距離感が少しずつ変化してゆく過程を、スリリングに見せる術だと分かると、ジリジリと緊張感が増して映画に釘付けになる。

音楽もほとんど無くて、台詞も最小限だが、映像が互いの感情をそれとなく感じさせる演出と演技は、素晴らしく凄い。

後半に、二人で選木に行く過程でのロードムービー的シークエンスや無人の製材所でのやり取りも、何とも緊張感があり、深い余韻を残すラストも見事。

分かりやすい感動も泣きも無いが、ソリッドな、これぞ映画。

そういえば、二人が製材所に行く途中で寄ったカフェにアナログのサッカーゲームがあり、二人でプレイするけど、古今東西のヨーロッパ映画を見てると、カフェや酒場に大抵置いてあって熱心にプレイしている光景を見るが、日本でいえば野球盤みたいな物なのかな。
Nrhtlgbeeiar
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この映画のテーマは「人は聖者にならずに最も憎い人間さえも受け入れることができるのか」である。重要な点は、「赦し」てはいないという点である。

これは、原田正治『弟を殺した彼、と僕。』や窪美澄『よるのふくらみ』にも通ずる。

真の意味での寛容(tolerance)とは忍耐であり、そこに「赦し」必ずしも必要ではない。

劇中で、仇に対する憎しみが一瞬顔を出し、また引っ込む。そして最後に殺意を露わにする。

殺意と受容は両立可能であり、それを繋ぐのが寛容であると見事に映画で表現した傑作

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