ベオウルフ

9.5/10
合計3337件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   89分
言語   英語
地区   イギリス
書かれた   マーク・リアヒー
劇場で   10月09日 1999
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 178

レビュー  |  共有する 

ベオウルフ プロット

北欧神話をベースに勇者ベオウルフの冒険を描いたイギリス最古の文学を、舞台を未来に移して実写映画化したSFアクション。テクノロジーの滅亡により荒廃した未来の世界。最果ての地にそびえ立つ城砦では、邪悪な怪物が人間たちを餌食にしていた。そんなある日、ベオウルフと名乗る男がこの地を訪れる。邪悪な存在と永遠に闘い続ける運命にある彼は、たったひとりで怪物に立ち向かう。主演は「ハイランダー」シリーズのクリストファー・ランバート。

ベオウルフ 俳優

ベオウルフ Related

ZOO(1985)オンラインで映画を見る
ZOO(1985)
プロット  イギリス
03月02日 劇場で
レディ加賀オンラインで映画を見る
レディ加賀
プロット  日本
02月09日 劇場で
ポラリス 死闘のアイスロードオンラインで映画を見る
ポラリス 死闘のアイスロード
プロット  カナダ
03月01日 劇場で
フィシスの波文オンラインで映画を見る
フィシスの波文
プロット  日本
04月06日 劇場で
流転の地球 太陽系脱出計画オンラインで映画を見る
流転の地球 太陽系脱出計画
プロット  中国
03月22日 劇場で
アクターズ・ショート・フィルム4オンラインで映画を見る
アクターズ・ショート・フィルム4
プロット  日本
03月03日 劇場で
恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!オンラインで映画を見る
恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!
プロット  日本
03月08日 劇場で
劇場版 再会長江オンラインで映画を見る
劇場版 再会長江
プロット  中国
04月12日 劇場で
決断 運命を変えた3.11母子避難オンラインで映画を見る
決断 運命を変えた3.11母子避難
プロット  日本
04月12日 劇場で
ボーはおそれているオンラインで映画を見る
ボーはおそれている
プロット  アメリカ
02月16日 劇場で
フレディ・マーキュリー The Show Must Go Onオンラインで映画を見る
フレディ・マーキュリー The Show Must Go On
プロット  イギリス
02月16日 劇場で
シークレット・キングダム ピーターの奇妙な冒険オンラインで映画を見る
シークレット・キングダム ピーターの奇妙な冒険
プロット  オーストラリア
03月08日 劇場で

ベオウルフコメント(1)

Gpixsonmhks
Gpixsonmhks
まず映像表現に度肝を抜かれました。フルCG作品というけれど、どう見ても実写に見えるのです。『ポーラエキスプレス』のときはフルCGらしいらしい映像でした。ところがこの作品は、実写と変わりません。
仕掛けとしては、身体ぴたりとあった合成繊維のスーツを役者さんが着込んで、そこに無数のデジタルセンサーを取り付け、人体をモデリングしているそうなのです。
撮影は、ボリュームと呼ばれる40台ものカメラが設置可能な箱形スペースで行われて3次元的に、演技内容が「記録」されたそうなですね。
『パフォーマンス・キャプチャー』と名付けられたこの技術には、ゼメキス監督自身次なる進化を考えているようです。それはキャスティングした役者と似て非なるキャラクターを創作すること。それによっておそらく革命的な映像表現が可能となるでしょう。
次回作も楽しみです。

ストーリーは、イギリスの叙事詩が原典になっています。ゼメキス監督は、この詩にとりつかれ10年間も映画化を検討してきたそうです。
この物語の面白い点は、勇者が決して勝利者でなく、その名誉には訳ありであったということです。そこに「呪われた勇者」という副題の謎が潜んでいます。
特に原典にある、怪物グレンデルが冒頭登場したときなぜフローレンス王を襲わなかったのかとう見逃しがちなことも重要な複線になっていますから、ご注目を。

それにしても、『指輪物語』の作者トールキンが再評価した原典と、『ロード・オブ・リング』のスタッフが再結集して製作しただけの作品とあって『ロード・オブ・リング』のファンにとっては、懐かしいテイストたっぷりの納得の1本でした。まさにファンタジーの王道をいってますね。

お約束の、竜とのバトルになる、ラストの30分は、迫力全開で素晴らしい~!

●ここからネタバレ編(これからという人は、見ないでね!)
原作と今作が唯一違う点は、アンジェリーナ・ジョリー演じる怪物グレンデルの母の存在です。原作では、怪物グレンデルは一度もフロースガール王国を攻撃しないで、苦しめているだけなんです。それは何故か?ゼメキス監督は、その謎に苦しみました。そしてグレンデルの父親は誰か?ふと沸いた疑問で、グレンデルの言動に筋道を付けることができたそうです。つまり原典にはないグレンデルの母親の存在を加えることで、単に辻褄を合わせただけでなく、物語に広がりを持たせました。

彼女を"邪神"として描く事で、一介の兵士でしかなかったベオウルフが"王"に成り得たという設定を"契約"というで表現して、ベオウルフの勇者時代と王になった時代の断続した原典の二部構成を無理なく一本に取りまとめることに成功したのです。

しかし、とかく原典に、新たな要素を組み込むとどこかに無理が生じてくるというものです。
つっこみどころとしては、グレンデルの母親は、何故か子供を求め、勇猛果敢で優秀な遺伝子をもった英雄を好んで選んでいます。
何故に彼女が子供を欲しがっているのかということもありますが、出来上がったに怪物よって、何故か人間界への対応が違うのです。
グレンデルは人間界の宴の歓声や楽曲や煩しいという理由で殺戮しますが、ドラゴンとなるもう一匹は、「契約違反」により父王の愛する女性を殺そうとするといったように、出来上がった子供の行動に統一性がありません。
グレンデルの母親の存在自体も謎のママ。(幸い演ずるアンジーのお腹はまだ出てませんでした)。

ラスト30分は、ベオウルフとドラゴンの一対一の対決シーンです。ここはもうファンタジー映画の醍醐味を味わいさせてくれるシーンが凝縮していました。見ているだけで興奮を覚える最高に素晴らしい出来栄えです。全くCG臭さはありませんでした。そして畳み掛けるようなスピード感溢れるストーリー展開と迫力に満ちたアクションシーンだったと思いましたね。
特に、ドラゴンのモデリングはリアルで素晴らしいです。躍動的で優雅な飛翔シーンが良かったです。