ハワーズ・エンド プロット

名匠ジェームズ・アイボリーが「眺めのいい部屋」「モーリス」に続いてE・M・フォースターの名作小説を実写映画化した長編作品。知的で情緒豊かな中流階級のシュレーゲル家と、現実的な実業家のウィルコックス家。両家は旅行中に親しくなり、シュレーゲル家の次女ヘレンはウィルコックス家の田舎の別荘「ハワーズ・エンド」に招かれる。そこで次男ポールに一目ぼれするヘレンだったが、ある行き違いからウィルコックス家と気まずい関係になってしまう。その後、ロンドンのシュレーゲル家の向かいにウィルコックス家が引越してくるが、ヘレンは彼らに会おうともしない。一方、姉マーガレットはウィルコックス家の老婦人ルースと深く理解しあう。やがてルース夫人は「ハワーズ・エンドはマーガレットに」という遺言を残して他界する。しかし遺言はもみ消され、マーガレットはウィルコックス家の当主ヘンリーのもとへ嫁ぐことになり……。シュレーゲル姉妹をエマ・トンプソンとヘレナ・ボナム・カーター、ウィルコックス氏をアンソニー・ホプキンス、ルース夫人をバネッサ・レッドグレーブがそれぞれ演じ、トンプソンがアカデミー主演女優賞を受賞した。2019年9月、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて4Kデジタル・リマスター版が公開。

ハワーズ・エンド 俳優

ハワーズ・エンド 写真

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ハワーズ・エンドコメント(6)

Nhpksxogsim
Nhpksxogsim
メイドとか英国とか、お屋敷とかにはまっていた時期に見ました。

物語はぼんやりとしか覚えてないのですが、
そういう時代を感じられる映画を見たかった時期だったので大満足でした
ljhmygw
ljhmygw
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途中まではComedy(本来の意味での)だと思ったが、最後まで観て何と豊かな映画かという感想に変わった。デビット・リーンの端正さはないが、豊かな映像の中で滋味溢れる物語が紡がれていくところは正統英国映画の伝統が受け継がれている。物語もハワード・エンドという屋敷が受け継がれていく様を骨子としている。「インドへの道」でも描かれている様に、異質なものが出会うことにより、有るものは融合し、有るものは対立する様々な少ドラマが枝葉となる。同じ上流階級でも保守的なヴァネッサ・レッドグレーブと進歩的なエマ・トンプソンとの出会い。でも二人の間には友情が育つ。「インドへの道」でも活写された植民地からの搾取で富を築き上げたブルジョアのアンソニー・ホプキンズとエマとの結婚。庶民ながら詩と宇宙とを愛するレナードと父に輪をかけた俗物のチャールズ(二人は最後まで出会わないが、出会った途端に悲劇が起こる)。庶民のレナードが被害者になり、ブルジョアのチャールズが加害者になることで、皮肉にもハワード・エンドはエマを挟んで、上流階級と庶民との間には生まれたヘレン・ボナム・ガーターの娘へと受け継がれていく。現代に至るもまだ残るという英国の階級意識を肌身に感じないと100%理解出来ない世界だとは思うが、誠に豊穣な映画世界だということは理解できる。正統的英国映画だけあって俳優陣は揃って好演だが、やはりマーガレットを活き活きと造形したエマ・トンプソンがここではピカ一である。
gqvkrii
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4Kデジタル・リマスター版が公開。映像はさすがに綺麗だし、上流階級の生活ぶりもよくわかる。ウィルコックスの当主であるヘンリー(アンソニー・ホプキンス)はアフリカ植民地に関わる会社を経営して富豪になった様子がうかがえる。フランスと争ってアフリカの植民地を増やし続けていた大英帝国。帝国主義万歳とか婦人参政権を論じていたりと当時の社会情勢も勉強になる。

ロンドン郊外にあるウィルコックス家所有の別荘ハワーズ・エンド。シュレーゲル家と因縁めいた付き合いにより、長女マーガレット(エマ・トンプソン)が老婦人ルース(バネッサ・レッドグレーブ)の世話をしたことから、「ハワーズエンドはマーガレットに」という遺言を残すまでになったが、他人に譲渡するなんて・・・と、鉛筆書きだったこともあり、ウィルコックス家は遺言書をもみ消してしまう。そのハワーズエンドが両家と低所得者層のバスト夫妻が奇妙に絡み合っていくのです。

レン・バストはある講義でヘレン・シュレーゲルに傘を持って行かれ、ちょっとだけ親しくなるのですが、これがまた1年後に重大な転機を迎える。「勤めている保険会社は年末に倒産するから今のうちに転職した方がいい」などというヘンリーの言葉を信じ、マーガレットとヘレンはレンに忠告するのだが、予想もしない展開となっていく。

奇妙な縁で・・・という大まかなプロットは、そこまで膨らませなきゃならないのか。それに過去の愛人問題、現在の不倫、見事に絡まってはいくものの、最終的には殺人事件で終わり?と、どうしても腑に落ちない。そんなことより、貧富の格差をもっと描いてほしいと感じるし、低所得者層を舐め切った言葉で罵倒するなど、いつかは没落するはずの大富豪も何様?といった感じで嫌悪感でいっぱいになる。

ちょっと古めかしい展開のため、伏線だとか感情線だとかは無視した帝国主義叙事詩みたいな印象も受ける。感情がもっとも現れるはずのヘレンとレンの描写も足りなさすぎ。むしろ内面を抉っていたのは当主ヘンリーの揺れまくる失態だったかもしれません。
Skishpoxmng
Skishpoxmng
題名のハワーズ・エンドは家の名前。イギリスの500年も前のコーテージ・ハウスを舞台にした20世紀初頭の物語。見終わっての感想は、この映画もまた幾つかの建物が主役となり作られていた、ということ。かってカズオ・イシグロの映画「日の名残り」を見終わった時と同じ印象だ。
ハワーズ・エンドは同時代の田園都市を開発したハワードと関係があるのではないか、映画を見終わった後、気になり図書館で調べてみると、池澤夏樹さんが彼の個人編集・世界文学全集の1巻として吉田健一訳「ハワーズ・エンド」を発刊していたことがわかった。やはり名作は「観るより読め」かと思いつつ、池澤さんの解説を読むとこんなことが書かれていた。

イギリス文学には日本文学の花柳小説とは異なる「風俗小説」の伝統がある。・・・・登場人物の個性よりも社会性の方がプロットを駆動する。役者以上に舞台装置の力が大きく、個性の神話としてのロマン主義には傾かない。作者と読者の間に、暗黙のうちに、社会について共有する理解がある。

なるほど、これでわかった、「日の名残り」も「ハワーズ・エンド」も建物が映画の主役と思ったのは、このイギリス文学の伝統にあったのだ。物語の内容については本を読んでからゆっくり考えることにしよう。「眺めのいい部屋」もそうだったし、「二都物語」・・・・。やはり建築空間が気になるなら、イギリス文学は「観るより読め」ということのようだ。
池澤さんの巻末の解説によれば、「ハワーズ・エンド」の家はロンドンから数十キロ離れたハーフォードシャーにいまでも健在、作者であるエドワード・モーガン・フォスターの母の家だったそうだ。

貧家の母アリスは裕福な女性の家に引き取られ、家庭教師の資格を得る。母アリスを引き取ったマリアンには建築家を目指す甥がいた。この甥とアリスの二番目の子が「ハワーズ・エンド」の作者エドワード。最初の子は生まれて間もなく亡くなり、次男のエドワードが生まれるとすぐに夫も結核で死ぬ。甥を失ったマリアンはエドワードとアリスをずっと庇護しようと決め、やがてアリスとエドワードはハーフォードシャーの家に引っ越し、映画にある「古くて小さくてなんとも感じがいい、赤煉瓦の家」に住むこととなる。つまり、「ハワーズ・エンド」の作者エドワードはこの家で幼年期を過ごし、映画監督ジェームズ・アイヴォリーはこの家を舞台として「ハワーズ・エンド」を撮った。

映画でのこの家の所有者は保守的な実業家ヘンリー(演じるのはアンソニー・ポキンス)の妻ルース。やがてルースは遺産として「ハワーズ・エンド」を親友である自由主義的なマーガレットに譲り、さらに「ハワーズ・エンド」はマーガレットの妹ヘレンと知的だが不運な労働者パスト氏の間に生まれた不義の子に引き継がれる。つまりハーフォードシャーの500年前のコーテージ・ハウスは映画や物語の中でも現実と似たような経過を辿り生きつづけていく。
Psihmskngox
Psihmskngox
グリム童話ばりのブラックユーモアな話。
当時の貴族の暮らしぶりや考え方がよくわかり
建物、家に対する思いが、日本とはまるっきり違うんだなぁと。。。

イギリス、改めてUnion Jack
恐るべし!と思いました。

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