追想(1975) プロット

「冒険者たち」の名匠ロベール・アンリコが、「地下鉄のザジ」のフィリップ・ノワレと「離愁」のロミー・シュナイダーを主演に迎え、愛する家族をドイツ兵に殺された男の壮絶な戦いを描いた復讐劇。1944年、ナチスドイツ占領下にあるフランスの小都市モントーバン。フランス人外科医のジュリアンは、田舎に疎開させていた妻クララと娘フロランスをドイツ兵たちに惨殺されてしまう。ジュリアンは憎きドイツ兵たちに復讐するべく立ち上がり、古いショットガン1つでドイツ兵たちを殺害していく。そんな彼の脳裏に、家族と過ごした幸せな日々の記憶が次々とよみがえり……。日本では1976年に劇場公開。2017年9月、デジタルリマスター版で新宿シネマカリテほかにて39年ぶりにリバイバル公開。

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追想(1975)コメント(11)

Svmeeopnixpe
Svmeeopnixpe
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フィリップ・ノワレが演じる主人公はあまり風采の上がらない40代後半の中年男
小太りで、腹が出ていて、度の強い眼鏡をかけて、頬はたるんで下がっています

冒頭は家族とサイクリングで遊んでいるシーンで始まります
妻は割と若く30代半ばくらい
スカートが風で捲れて少し色ぽい
娘は小学校高学年くらい
傍らには犬もうれしそうに併走しています
楽しい記憶、楽し「かった」記憶
二度と戻って来ない幸せだった日々の記憶
それがタイトルの追想の意味です
原題の「古い猟銃」よりも日本語タイトルの方がより内容を余韻までを含んで良く表していると思います

その彼の家族は序盤の30分でドイツ軍に殺されてしまいます

それまでに、彼のプロフィールが語られます
南仏のとある街の病院の外科部長で、戦時下ですが割合に良い身なりと暮らしをしています
戦争の被害はその地方には殆ど及んでいないようです
サイクリングもそんな彼の休日の記憶でしょう
家には、年老いた上品な母親もいます

時は1944年の6月前半ぐらい
フランスはドイツ軍に占領されていますさが、連合軍の反攻が始まり、ノルマンディー上陸の直後でドイツ軍も浮き足立って気が立っています

その年6月10日、実際に起こったオラドゥール村の虐殺をモチーフにしているようです

ともかく、家族を殺された主人公は単独で復讐を始めます

村を虐殺したドイツ軍12名の一隊が籠もっている古い城に潜入して、一人づつ復讐していきます

しかしその復讐のアクションがメインの作品ではありません
それではサム・ペキンパー監督作品になってしまいます

なぜ主人公はこの古い城の構造を知り尽くしているのか?
ただの医者の中年男が何故こんなに戦えるのか?
字幕ではゲリラとなっているパルチザン、レジスタンス運動の戦士達が、なぜ彼を一目で見分けて一目置いた態度をとるのか?
なぜ彼の奥さんは少し彼より若いのか?
この二人の馴れ初めは一体?
彼の娘はどうやら彼女が産んだ子供ではないようですが、その理由は?

それからの疑問は、主人公の「追想」がランダムに次々と挿入されることによって、次第に明らかにされていきます

その語り口が上手く、主人公への感情移入がどんどん深くなっていきます

主人公はドイツ軍の一隊を全員殺し、復讐を遂げます
しかし途中レジスタンスが来ても助けを求めず、全てが終わっても彼らには何も語らないのです
友人が現れて彼を見つけて車に乗せます
主人公はまるで家族がまだ生きて待っているかのように振る舞うのです
友人は主人公の妻と娘の死をどう伝えたものかと顔をしかめます
主人公はその時、夢から覚めたかのように、ほんの少し微笑むのです

夢だったんだ、そう思い込もうとしたのに
そうか、やっぱり駄目なんだ
全部、夢だったらよかったのに

その微笑だったと思います
素晴らしい名演です
そして冒頭のサイクリングのシーンに戻るのです
もうたまらず号泣しました

ロミー・シュナイダーの演じる妻クララが素晴らしく、美しい追想のシーンで威力を発揮します
5年前のまだ平和だった戦前に家族で撮影した8ミリフィルムの映像はことに破壊力がありました

日本の女優でいえば倍賞千恵子のようなイメージでしょうか
下町風の明るい性格、だけど下品じゃない
気立ての良い美人
そのバランスが絶妙です

子役の娘も良い配役でした

撮影も良い映像で明るく美しい映像で撮れています

音楽もセンチメンタルでありつつ、追想の中の楽しい記憶の旋律そのものを奏でています

序盤の黒づくめの制服の男達は親ドイツ占領軍のヴィシー政権の治安部隊のようです
フランス人がフランス人を狩りだして殺しているのです
そして劇中FTP と大書きした車でやってくるのは、共産党が操る「義勇兵パルチザン」(Francs Tireurs et Partisans francais: FTP)です
なぜこの村でこんな虐殺が起こったのか?
主人公が彼らに関わらないようにして冷淡な反応をするのか?
ヴィシー政権の治安部隊の卑劣さを何故序盤に入れてあるのか?
フランス人が自らの思想信条に従って、同じフランス人を利用した末に起こった悲劇という点では同じことなのです
それについては、興味を持たれた方は色々とお調べ頂くとより暗澹たる気持ちになり、本作の余韻もより強くなると思います

オラドゥール村の虐殺は、その遺構がそのまま保存されており、フランス人なら誰でも知っていることだそうです
Igntreeinsrntigb
Igntreeinsrntigb
たまたまちょうど良い時間、空いてる、星の数多め…でふらっと入った映画、途中悲し過ぎて怖過ぎて、これを見たことを後悔しました。

やっぱり戦争は嫌、どんなに名作だろうとアカデミー賞何部門取ろうと戦争映画は本当に嫌、人間を人間で無くする戦争は、心から嫌だと思える作品でした。

全員に復讐したって、ちっともスカッとできない映画でした。
Sksmoipxhng
Sksmoipxhng
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暴力とは無縁に見えたぽっちゃり医師Julienが、郷里の村人達、最愛の妻と娘を殺戮したドイツ兵達に対し、たった1人で淡々と復讐していきます。

自分が所有する古城だからこそ、隠し部屋など知り尽くしていて、我が物顔で占拠しているナチス兵士を、1人、また1人と追い詰めていきます。相手は医師1人なのに、ナチス隊長はゲリラに囲まれていると錯覚するほどでした。

殺戮と復讐の場が、懐かしい家族の思い出が詰まった古城。事あるごとにその思い出が鮮やかに蘇ってきます。復讐が済んでも、妻子は帰って来ない。あの村へはもう戻る気にはなれないでしょうね…。

回想の中で、決して適切な雰囲気とは思えない晩に行うプロポーズが、心底惚れているような感じで良かったです。

血まみれのオペ着のまま、喫煙飲酒はダメですね(^^)。
Kshpnxmgios
Kshpnxmgios
いやぁ~~いい映画観た!
Leepsmasoe
Leepsmasoe
幼少の頃、偶然目にしてトラウマになった。