ゲームの規則 プロット

狩りに集まった上流階級の恋愛遊戯を描く社会風刺劇。ミュッセの戯曲『マリアンヌの気まぐれ』に想を得て、ジャン・ルノワール監督自身が脚本を執筆している。撮影はルノワール映画常連のジャン・バシュレ、音楽はロジェ・デゾルミエール、美術はのちに米英で監督になるユージーン・ローリー、衣裳はココ・シャネルが担当。出演はマルセル・ダリオ、ノラ・グレゴール、ローラン・トゥータン、ジャン・ルノワール、ガストン・モドなど。

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ゲームの規則コメント(7)

Ixsnmgkhsop
Ixsnmgkhsop
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ジャン・ルノワールの最高傑作が「ピクニック」で一番好きな映画でもある事は間違いないが、この「ゲームの規則」も中々・・・それどころかとても面白い映画だったとは。

「大いなる幻影」よりもずっと面白いし、ブルジョワ共の狂騒と没落していく様子を愉快に描いた傑作コメディです。
貴族たちの色恋沙汰、そしてこの映画そのものが“ゲーム”なのです。
第二次大戦開戦前夜、戦争の足音も聞こえず、オープンな性と浮かれきった貴族たちの危うさが生々しく描かれる。
社交場での絶えない笑い声、裏舞台で本音を洩らすように辛辣に語り合う人々、ユダヤ人に対する使用人たちの声など皮肉たっぷりの会話も怖い。
大陸を渡った英雄も、この狂騒に包まれた社交場では一人の人間でしかない。

まず、ファースト・シーンで一気に引き込まれる。冒頭の闇夜、熱狂的に騒ぐ民衆がひしめく場面から物語は始まる。
どうやら何かを待っているらしい。観衆の声と音がとにかくうるせえ。初っ端からカオスだ。

闇夜を切り裂き現れる飛行機と、降り立つパイロット。
彼は大西洋を23時間で横断した英雄だそうだ。しかし当の本人は「俺の女が来ていないので喜べない」そうだ。好きな女のために大西洋を渡ったのか?
実に男らしさを感じさせるが、同時にたった一人の女のために大金をポンッと使ってしまう貴族社会の道楽振りすら感じさせる。

最初30分は、そんな貴族たちの日常を穏やかに描く。
退屈するかと思ったが、その内、個性豊かな登場人物たちのやり取りや、群像劇として徐々に騒然となってきて楽しくなってくる。

車の衝突音だの、銃の発砲音だの音楽とかマジでうるせええええっ!
「大いなる幻影」や「十字路の夜」はパンッパンッとリアルな音だったが・・・拳銃の発砲音まで狂騒してやがる。
「大いなる幻影」では静かに泣くように発砲音は小さかった。この映画は、貴族たちの笑い声のように音がデカい。

食事会の場面や、その後のパーティーで起こる騒動は正にカオスだ。

時折現れる人形の不気味なこと。

狩りの場面は、とても神秘的で俺が好きな場面の一つだ。貴族たちのスポーツとして、余興として、滅びゆく貴族たちの絶頂が垣間見れる場面でもある。

林にわんさかいるウサギや鳥たちを、木に棒を打ちつける音で林の外へと追い立てていく。まるで祭りの囃子のようにカンカンカンと。
猟銃を持った狩人たちは、獲物が出てくる瞬間をひたすら狙う。

獲物が出た瞬間に一斉射撃。爆音が辺りに響きまくり、次々と獲物は地に倒され堕ちてゆく。本当に撃ち殺しているのだから凄い。
まるで戦争映画みたいだ。

銃声が響く中で情事にふけようとする男女の様子が印象的。

後半におけるパーティーでの狂騒ぶりもクスクスと笑ってしまう。
夫人に仕える従女が夫がいるにも関わらず召使と浮気、それにブチ切れて拳銃まで抜いて殺そうとする森番たちの追いかけっこは笑いが止まらなかった。着ぐるみを脱ぐシーンのドタバタも楽しかった。何してんだよルノワール(爆)
つうか、女性の腰に手を回そうとする時のやらしい手つきは何なんだよ。やっぱルノワールはムッツリ野郎だぜ。
360度を少しずつパンしていく画面とか、凝りに凝った画面も面白い。
パーティーで催される劇も可笑しいったら。
「大いなる幻影」や「黄金の馬車」といい、ルノワールは劇中劇が好きだな。ところであのピアノは自動ピアノ?
余りの馬鹿騒ぎに発狂しそうな女性、もう少しでパンツが見え(ry

パーティーの後の静けさ、そして騒ぎを咎められてショボーンと落ち込む森番の姿が可愛い。
「私はもうどうしたらいいんだ」という具合に涙までうっすら流しています。カワイソス。
そんな森番と召使の男が仲直りする場面が微笑ましい。

そして最後の最後。
再び情事を目にしてしまった森番。
いままでの怒りをぶつけるように、森番としての責任を貫くように、彼は銃を撃つ・・・。

そして一夜の狂騒を締めくくるように言葉を添えるルノワール。
面白かった。
xlszbdl
xlszbdl
貴族達がどいつもこいつも浮気していて、更にそこに、使用人たちの恋愛模様も絡んでドタバタ劇が展開。そこに、生真面目で一途な恋心抱く飛行機乗りの英雄が入ってきて、間違われたとは言え、まるで異物の様に撃ち殺されてしまう。このドタバタ劇から惨状への落差のあるストーリー展開はお見事だと思った。

貴族達によるうさぎ狩りで、何匹もあえなく撃ち殺されてしまう様が執拗に描かれていたが、その映像が後の悲劇を予見しているのも上手い。また、奥行きのある画面の手前と奥で三角や四角関係を見せつける映像も新鮮に感じた。

最後、ヒトが一人死んでいるのに関わらず、事故ということで、何でもない様に片付けられパーティは終了となるのも貴族社会なるものへの皮肉が効いている。ジャン・ルノワール監督自身が俳優として主演に近い役で出てるが、良い味を出していて驚かされた。