フロッグ

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What is phrogging?
オハイオ州チャグリンフォールズのダウンタウンで撮影された本作『フロッグ』
映画が始まってから約30分間は、失踪した子供の捜査を任されたハーパー刑事とその彼の家で奇怪な事が起こり始めるという二つのプロットが同時進行するように物語が展開していく。その後、30分を過ぎた頃からハーパー刑事の家に法律に触れるフロッキング(phrogging)をする若い男女の行動や眼を通して、事件の真実と真相へと近づいていく。そのプロットのプロセスが複雑に変化する時、時間的タイムラグが生じ、約一日ほどさかのぼるので、その時、多少意味や話の流れが掴み難くはなるが．．．　その事でパズルを組み合わせたような、またラセン構造のような意外な展開によりプロットが複雑に入りくみ、また混とんとするようになる。　その事がこの映画の見どころであり、また面白さを持ち合わせている証となっている。

I Know What You Are
- And What Does That Make You? Some Sort Of Vigilante?
最初はホラー仕立てのような映画だったものが、中盤を過ぎてからはかなりスリラー色が鮮明になり、最後の謎解きで本当の真実・真相が分かった時、サイコパスと思っていた人が実は．．．　という展開は急に分かったのでホロリもさせられてしまった。

Do you know what phrogging is?
謎の人物からのメールって、日本の辞書にも載っていない "phrogging" という言葉．．．　オスカーを手にした2019年の韓国映画『パラサイト　半地下の家族』と思っていただければいいかも．．．　それほど映画の中のラインでアメリカ人もビックリの見たことも無いようなバカでかい家が事件の舞台という事。

Detective Spitzky?
ヘレン・ハント．．．　映画『ナイト・ウォッチャー』では自閉症の息子を持つ母親を演じ、製作年が前後する本作『フロッグ』では浮気がバレて家族が崩壊しそうなやつれた役をほとんどスッピンと言うかファンデーションだけの姿で演じるとは拍手ものとなっている。
彼女は1997年に『恋愛小説家』でジャック・ニコルソンと対等に渡り合い、彼とオスカーをダブル受賞し、テレビでは『あなたにムチュー』が彼女のライフワーク的な作品となっていて、エミー賞を4回受賞をし2019年にリバイバルとして復活している。つまり彼女は演劇の二冠を達成している方ということ。アメリカの歴史を刻んだ中でも数としては決して多くない三冠を達成するには、後はトニー賞だけとなっている。ただし、個人的思い込みとして、彼女はそんな低次元な事は望んでいないと思える。

その不倫をしている母親を責める息子役が4年前の映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』に御出演の超が付くほどの美ダンゴ、ジュダ・ルイス様．．．　でも『雨の日は会えない・・・』の時から比べると少し大人になったためか、現在の彼から比べると当時の中性観は半端がなく、彼の一番の旬の瞬間に出会えて本当に良かったと今さら思ってしまう。

推理小説家S・S・ヴァン・ダインの "ヴァン・ダインの二十則"を作った彼から言わせるとこの映画はオイタをしている？　それだけは言えるけども謎が多過ぎて意味不明かな？