少女
プロット
韓国
11月18日 2022 劇場で
野球狂の詩
プロット
日本
03月19日 1977 劇場で
野球ユーチューバー有矢
プロット
日本
02月02日 劇場で
地球外少年少女 前編「地球外からの使者」
プロット
日本
01月28日 2022 劇場で
少佐と少女
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
野性の少年
プロット
フランス
12月19日 1970 劇場で
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野球少女コメント(14)
予告でうたってる通り主人公の女子高生スインがプロ野球選手を目指すストーリーである。
女性が野球選手を目指すという事だけに昨今の映画でよく見かける女性差別を覆すような作品かと当初は思ったが、もちろん女性というだけで力がないと偏見されるシーンも少なからずあったが、それよりも年齢を重ねるにつれて、男性との体力の差を感じそれに苦し悩むのがスインである。
その為決して女性だけではなく、体格に恵まれない男子選手に置き換えてもこの作品は通じる為見やすさはある。
この作品の好きなところはとにかく主人公のスインが野球をこよなく愛し、母親をはじめ周りがプロは諦めろという雑音をシャットアウトし、黙々と自分の夢に歩む姿がとても美しく好きである。
その姿に自分の過去と重ね合わせ、心打たれるものがあったからこそ、序盤はスインを否定しがちだった新米コーチも最後は二人三脚となり彼女をサポートするようになったのだろう。
ストレートに拘ってたスヨンがナックルという魔球を身につけて最後はプロ野球選手になり作品は終わる。
ストーリーとしては極めてありきたりだが、野球人としてはやはり野球ムービーはいつみても楽しいものだ。今作も十分に楽しめた。
ただ野球人があるが故にリアリティに欠けるシーンがちょくちょくあったのは気になった。
今回スヨンが身につけたナックルボールだが流石に数ヶ月で身につけるのは無理がある。
また韓国野球は日本とはドラフト制度が異なるのは有名だが、流石に高校卒業間近でドラフト指名されていないアマチュア選手が入団はできなかった気がするが…それに実践実績がない選手をトライアウトだけで獲得も少し強引ではあるかな。まぁその辺は少し気になった。
学生ムービーだがあまり学生感のあるストーリー展開ではなくあくまでトライアウトに合格する事を目指すストーリーである。
野球に詳しくなかったり、その辺りの細かい事を気にならなければストーリー自体は無難で見やすい為とてもポピュラーに楽しめる作品に思えた。
- ナックルボール。
且つて、揺れる魔球として、一世を風靡した”どのように動くか分からない”変化球である。
爪に引っ掛けて投げるために、爪を割る事が屡々ある・・。-
■感想
・中学時代は、130キロを越える速球で鳴らしていたチュ・スイン(イ・ジョユン)も、高校入学後は、男子に体格が劣る様になり、自慢の速球も通用しなくなる。
一方、リトルリーグから、一緒に野球を続けて来たイ・ジョンホ(クァク・ドンヨン)は且つては、スインの足元にも及ばなかったが、今やプロから、声が掛かる逸材に・・。
が、彼女は女性であると言う理由だけで、プロテストさえ受けられない・・。
- チュ・スインの、周囲の否定的な声に負けない、只管練習する姿。血が付いた硬球の山。
スインの父も、宅地建物取引主任者の資格に長年挑戦しているが、結果が出ない。
そんな閉塞感溢れる中、母(ヨム・ヘラン:とても、良い・・。)は、スインの将来を思って、自分が勤める金型工場の仕事を特別にスインに与えようとするが・・。ー
・プロ選手に成れなかった新コーチのチェ・ジンテコーチ(イ・ジュニョク)が、赴任して来るが、彼も夢を追い続けて、家庭を破綻させているようだ・・。
- ここまでの、スインを取り巻く逆風の描き方が、”作為的であるが”良い。
何故、女子だから・・、と言う問いにも
”男性、女性関係なく、力のないモノは通用しない!”
という事がキチンと描かれているからだ。 -
・チェ・ジンテコーチに対して、監督が言った一言。
”チュ・スインの投げる球は、130キロ程度だが、回転数がとても早い・・。”
そして、コーチが言った一言。
”短所ではなく、長所を伸ばせ!”
・そして、スインはスピードガンでは130キロの速球と(実際には、回転数が早いという事は、打者の体感としてはもっと早い筈である。)無回転のナックルボールを組み合わせ、打者を翻弄する投球術を考え出すのである。
- イ・ジョンホが、スインに、爪を保護するためのマニキュアを”リトルリーグからずっと野球をやって来たのは、僕らだけだから・・”と恥ずかしそうに贈るシーン。良い男である。
そして、スインのプロ野球の入団テストのシーン。
今まで、彼女が野球をするところを観た事が無かった母が、スタンドで心配そうに見つめている。(それは、コツコツと頑張る夫から、言われた一言がきっかけで・・。そして、スインに涙ながらに謝る母の姿も心に沁みる・・。)
スインは、スラッガーすらも、見事な投球術で、翻弄するシーン・・。
”カキーン”と打ち上げられた打球の行方は・・、スインのミットの中!
スインに、心の中で喝采を送る。-
・漸く、球団から、選手として採用かと思ったら・・。
- この、最終盤に来ても、一捻りする脚本の巧みさ。
そして、お母さんの一言に軽く脱力するが、何故か、涙が滲むシーンでもある。
◆お母さん、契約金は払うものではなく、貰うものですよ!。
しかも、2軍契約とは言え、6000万ウォンである。ー
<シンプルな素材を、見事に映像化した作品。
女性だから・・という事を余り前面に出さずに、
一人の野球好きの、プロになることが夢だった若人が、周囲から何を言われても、信念を曲げず、夢を実現する姿が、とても良かった作品。
鑑賞後、”さあ、私も頑張ろう” という、元気が貰えます。>
今年は韓国映画を早くも3本見れている事に感謝しているのですが、「KCIA」と「藁にも〜」は個人的にハマらずモヤモヤしていました。
そんな自分にナイスなストレートをくれた作品が今作でした。女だからという理由だけでプロになれないと断定された少女が突如やってきたコーチと共にプロを目指すために成長する物語です。ストーリーは王道ながらも、まっすぐゴールを目指すのではなく、堂々巡りでゴールへ向かう感じがかなり好みでした。
お恥ずかしい話、自分は「梨泰院クラス」を見たことが無く、イ・ジュヨンさんはポスターで初拝見でした。28歳なんですね…高校生にしか見えなかったです。もどかしい感じや鬱憤が溜まったような感じの演技がとても良かったです。キリッとした顔立ちがとてもかっこよかったです。
役者陣のいやらしい感じが個人的に良かったです。殆どの登場人物は主人公の否定側に立っているので、いやらしい感じは最初から滲み出ているのですが、最初のトライアウトの受付の男のバカにしたような態度の演技がとても面白かったです。露骨〜笑
コーチがかなり厳しい言葉を放ちながらも、裏では主人公のことを思ってくれていて、少しずつ練習にも付き合っていき、互いに刺激しあっていくみたいな流れも王道ながらワクワクしました。リトルリーグから一緒だった子の恋心が逐一挟まってきますが、然程いらなかったと思います。
投球シーンですが、ここに難アリでした。まぁ経験者やプロじゃ無い限り130km出せないのは知っていましたが、投球フォームでの肘が曲がっておらずピーンとしてたので、違和感を覚えました。アングルを急いでキャッチャー側に回したり、明らかにそれは早く落ちるだろうというボールがキャッチャーまで届いたりと不思議な時間でした。ドラマパートに力を入れるより前に投球に力を入れて欲しかったです。
ドラマパートも父親の逮捕はそこまでいらなかったかなと思います。父親は基本的に口だけ人間として描写されていますが、母親への救済がままならないままなのが非常にもどかしいです。でも娘は父親を信頼している複雑ですね…
最終的にプロの二軍に入るという形で物語は終わりに向かいますが、運と実力が拮抗したラストの話し合いのシーンも物語に説得味を見せていて良かったです。まだここから彼女のストーリーは続いてく…な感じで終わります。ひとつの映画として綺麗に終わったのが良いと思います。これからも女性プロとプロは分かれたままの時代が続いていくとは思いますが、そんな時代を打ち破ってくれる本作の主人公みたいな女性を待っています。
鑑賞日 3/5
鑑賞時間 12:05〜14:00
座席 H-11