すばらしき世界

7.0/10
合計18件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   126分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   西川美和
劇場で   02月11日 2021
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すばらしき世界 プロット

《すばらしき世界》「ゆれる」「永い言い訳」の西川美和監督が役所広司と初タッグを組んだ人間ドラマ。

これまですべてオリジナル脚本の映画を手がけたきた西川監督にとって初めて小説原案の作品となり、直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。殺人を犯し13年の刑期を終えた三上は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、保護司・庄司夫妻の助けを借りながら自立を目指していた。そんなある日、生き別れた母を探す三上に、テレビディレクターの男とプロデューサーの女が近づいてくる。

彼らの真の目的は、社会に適応しようとあがく三上の姿を番組で面白おかしく紹介することだった。まっすぐ過ぎる性格であるが故にトラブルの絶えない三上だったが、彼の周囲にはその無垢な心に感化された人々が集まってくる。

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すばらしき世界コメント(20)

Gxmsinskohp
Gxmsinskohp
冒頭からすんなり映画の世界に引き込まれました。

TVディレクターの津乃田さんが、主人公三上に、
「ネグレクトにあった子どもは脳に損傷を受けている。怒りや暴力性をコントロールできない。三上さんは、お母さんと離されて、ずっと傷ついているんじゃないんですか」
と踏み込むシーンからは、涙腺がユルユルに…。

その後、自分が育った児童養護施設で、子どもたちとサッカーに興じている三上が、急に泣き崩れるシーンがありました。
彼の母親の代わりに「つらかったね、頑張ったね」と抱きしめてあげたくなりました。

この世は、とかく息苦しく、生きにくい。
「いやだな」「不当だ」と思ったときに、暴力ではなく言葉で表明できる賢さを持とう。
伝える勇気を持とう。
それによって、その場所を追い出されたら、諦めずに次の居場所を見つけよう。
空気を読んで、愛想笑いをして、自分を欺いてたら、そのストレスで死んでしまうよ。

うつむくのはやめよう。
顔を上げれば、すばらしき世界は広がっている…はず?
自分の持っているたくさんの幸せを大切にしたいと思いました。
saidrlg
saidrlg
今年鑑賞の映画『プペル』『ヤクザと家族』に共通するテーマ「生きづらい世の中」に偶然とは言い難い揃い踏み。「善良な市民がリンチにおうとっても見過ごすのがご立派な人生ですか!」これが主人公、三上を象徴する人間性。弱きを助け強きを挫く魂は今や肯定すらも拒まれる世の中。乱闘を止めもせず、証拠映像にも残さず逃げ出す仲野太賀さん役に長澤まさみさん役が激高「あんたみたいなのが一番何も救わないのよ!!」の共通の魂。すばらしき世界???海外がまず認めた衝撃作。
Ospmxggxns
Ospmxggxns
ネタバレ! クリックして本文を読む
実話に基づくので、過度の脚色が難しかったのかな?
エンディングが少し物足りなかったです。
普通に頑張っていてもが幸せじゃないから、道から外れた人をいじめる。
日本の社会は確かにそうだなと思いました。
Oksmxgsihpn
Oksmxgsihpn
私自身、映画の見方がまだ確立していないので、断片的な感想になります。
いい作品だと思いましたが、正直「ディア・ドクター」や「永い言い訳」の方が面白かったです。
いくつかの話から構成されているのですが、もう少し膨らませてほしい気がしました。子供のころ育った施設での話や勤めることになった介護施設での知的障害があり前科があるという青年の扱いのことなどです。それらが上手くつながってスムーズな流れになったら良かったのにと思いました。
それからタイトルの「すばらしき世界」ですが、世界が世間を指すのなら、決して「すばらしくはない」現実として表現されていたのではないでしょうか。
最後にまた刑務所に戻るというストーリーもありえないことはないと思いました。
役所広司は素直に上手いと思います。
以上です。
Hccikdblen
Hccikdblen
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◆西川美和監督の、人間を見る”冷徹な視線”と”温かい視線”のミックス具合が、絶妙な作品である。

ー人生のレールを外れた人ー
・元ヤクザ三上(役所広司)の周囲の人々、
兄弟の契りを交わしたヤクザ(白竜)とその妻(キムラ緑子)が”反社”として、追いつめられている状況描写を絡ませつつ、

この作品が、観る側に”人生の生き難さ”を訴えかけ、イロイロと考えさせられるのは、

1.真っ当に生きる市井の人々の姿
・三上を支える身元引受人の弁護士夫婦(橋爪功・梶芽衣子)
-”趣味だ”と言っていたが、殺人者の身元引受人になるのは、並半端な覚悟ではできないであろう。ー

・非情なジャーナリストに徹しきれない、若者(仲野太賀)
- 非常になり切れない青年を好演している。流石である。-

・役所の真面目な三上のソーシャルワーカー(北村有起哉)
- 「ヤクザと家族 The Family」に引き続いての熱演である。-

・ひょんなことから知り合った、スーパーの心優しき店長(六角精児)
- 良いなあ。三上を殺人者と知りながらの、あの接し方。彼の人の良さが染み出ている温かい表情に涙する。-

達の、辛い日々を懸命に生きる姿が、キチンと描かれている点であろう。
そして、その人々を演じた、役所広司を始め、仲野太賀、北村有起哉、六角精児の存在感ある見事な演技であろう。
又、非情な女性ジャーナリストを演じた、長澤まさみさんの姿は、「MOTHER マザー」を思い出させてくれた。新境地を開拓しつつあると思う。

2.三上が、母と会うために赴いた且つていた孤児院で、孤児たちとサッカーを楽しんだ後、泣き崩れるシーン

3.三上と別れた妻(安田成美)の”決して裕福そうでない”家を訪れた時に会った聡明な女の子。三上が指折り数え、”自分の娘”だと、確信するシーン。

・妻と電話で交わす話。妻の優しい言葉。

4.そして、”真っ当に生きる人々””が、三上の介護施設への就職を祝い、集まるシーンで、”ホロリとさせられ・・”

5.知的弱者を苛める施設員達に対する三上の態度の”西川監督の描き方”に唸らされ、

6.知的弱者の若者が、台風が近づく中、三上に渡した花束。その花束を、”真っ当に生きる人々”から就職祝いで送られた自転車の籠に入れ、嬉しそうに家へ向かう、三上の笑顔。

<あのインパクトある ”三上が、花束を手に横たわる画” の手のフォーカスシーン。
母に捨てられた三上の人生は、厳しく報われない人生だったのだろうか?
彼は様々な犠牲を払い、罪を償い、”青い空が広がる世界””に、自らの努力で出てきた。
そして、”厳しき毎日”を”真っ当に生きる人々”の温かさに、僅かな時間ではあったが、触れる事が出来た。
私は、彼の波乱万丈な人生の最後年は、幸せな日々ではなかったかと、思うのである。
今作は、西川美和監督が、人生のレールを外れた人、真っ当に生きる人々を取り巻く、社会の厳しさと温かさを、見事に描いた作品であると思う。>