永遠の人

7.8/10
合計28件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   107分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   木下惠介
劇場で   09月16日 1961
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永遠の人 プロット

「笛吹川」につづいて木下恵介が自から脚本執筆・監督、コンビの楠田浩之が撮影した、人間愛憎のものがたり。

永遠の人 俳優

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永遠の人コメント(4)

fgfmqgk
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作品中で、所々流れる物語の流れを説明する曲って言うか歌が印象的。
「それはですなぁ~♪それはですなぁ~♪」が頭の中でヘビロテする凄い作品。
Dibonumlcmo
Dibonumlcmo
雄大な阿蘇の山並みを背景にして、30年に及ぶ男女の愛憎劇。

観ていて、人間とはこれ程まで《鬼》になれるモノなのか?と思う位に、体中に震えが来る。
その辺のホラー映画なんか全く相手にならない位の恐ろしさだ!

映画は1章から5章まで時代事に展開される。
とにかく主演の高峰秀子と仲代達矢の間で、延々と繰り返される罵り会いの凄まじさ。

♪それはですね。それはですね。♪

果てしもなく凄まじいです。

一見するとなだらかな稜線をしており、見る人の心を和やかにさせてくれる阿蘇の山並みだが、火口では絶えず噴煙が吹き上げている。
そんな30年に及ぶ夫婦間の罵り会いは、お互いに身内からも怨まれ続け、地域の住民達からも陰口を叩かれる。
果たしてその結末は…。

♪それはですね。それはですね。♪

各章の度に報われ無い自分の運命を呪い、時にはうずくまり。また時には走り回る高峰秀子。
それに被さるは大胆不敵なフラメンコの響き。
木下恵介監督の人間観察の凄さが光ります。

最後の纏め方もお見事!
Eriaenerdfbtf
Eriaenerdfbtf
圧倒的な名作です
強烈な印象で打ちのめされました
胸が張り裂けそうです

タイトルからは熱烈な恋愛を描く物語を連想しますが、内容は異なります
その恋愛が壊れたことで、永遠に手に入れられない人になってしまった何人もの男女の28年に及ぶ愛憎の物語です

さだ子自身、平兵衛、隆、その妻
さらには、さだ子の父、さだ子の子供達のことです

そのたったひとつの忘れられない恋愛が壊れたことで、彼ら彼女達は29年もの間苦しむ事になります
中には自殺を図るもの、死んでしまうものまででる程に苦しみ抜くのです

物語は昭和7年、19年、24年、35年、36年と5章に分けて進行していきます

高峰秀子は公開時の実齢は37歳
彼女が演じるさだ子の年齢は、第1章が20歳とするなら、それぞれ32歳、37歳、48歳、49歳となります
彼女はそれを見事に演じ分けます

恋愛をし、結婚し、子供を産み育て、娘を嫁に出し、孫の顔を見る
女性の一生のその全てが憎しみで塗りつぶされたとしたならどうでしょう
その悲しみ怒りの大きさはどれほどのものでしょう

それをもたらした犯人はもちろん平兵衛の人の道に外れた所業です
しかし彼一人だけが悪いのでしょうか?

隆かも知れません
彼がさだ子を見捨てたからこうなったのです

平兵衛が反論するようにさだ子だったかも知れません
罪の無い子供までも許さなかったほどに、平兵衛を絶対に許さなかったからです

あるいは登場人物全てが荷担したと言うべきかも知れません
人によれば、戦前の大地主と小作人の関係性、つまり資本家の横暴が全ての元凶なのだと言うかも知れまん
次男なら、千両塚の伝説の後にそのように続けて話したかも知れません
そうした一面はあるかも知れませんが、それがテーマでは有りません

愛の純粋性
それは突き詰めるほどに不幸になるものなのでしょうか?

ラストシーン
恩讐の彼方に向けて、さだ子と平兵衛の二人は田畑の中の一本道を歩きます
あの29年前と同じ夏の日射しの中を急ぐのです

感動しかありません
熱い思いが次々に去来してしばらく動けませんでした

木下惠介監督の圧倒的な演出力!
雄大な阿蘇の麓を舞台にロケ地に選び、あの屋敷のセットの見事さ、そしてあのフラメンコギターの音楽!あの歌詞!
浄瑠璃の謡曲にも似た圧倒的な効果と感情の破壊力をもたらしています

アカデミー外国映画賞ノミネートは当然
日本映画オールタイムベストの上位に名を連ねて当然の名作です
ppkjtw
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第1章:駆け落ちしなかった隆とさだ子。身分の差、小作人へのひどい扱い。仲代達矢が極悪人のように思えるほどだ。

第2章:昭和19年、結婚して3人の子供。隆もとも子(音羽信子)という嫁をもらったが、思いを捨てきれない。鈴の音が聞こえたら義父の元へ介護に走らねばならないばかばかしさ。3人の過去を知ったとも子は実家へ帰ってしまう。

第3章:昭和24年、息子・栄一は学校では暴れン坊。父が母を犯した際に出来た子供だと知ったためであった。そんな折、広島で療養中だった隆が戻ってくる。父には甘やかされたが母には辛く当たられていた栄一は家を飛び出して、阿蘇の火口を降りてゆく

第4章:昭和35年、さだ子の娘・直子と隆の息子が駆け落ちした。28年前に二人ができなかったことを子供たちがやってのけたのだ。次男は全学連にて暴れまくり、逮捕状が出ていた。

第5章:昭和36年、肺病の隆の命はあと僅か。駆け落ちした二人は赤ん坊を連れて戻ってきた。

30年続いた愛憎劇。まるで復讐するために結婚したさだ子。千人塚というエピソードやほっぺをつねったシーンなど、印象に残る場面とともに高峰秀子の怨念にも似た心がドロドロ劇を盛り上げている。章立ての合間に流れるフラメンコのようなラテン系音楽がちょっとマイナスだが、単に笑えばいいのかもしれない。重厚な一大叙事詩。ラストには心を打ち解け、ようやく和解する二人が爽やかに映り、希望も持てるが、不幸な人が多すぎた・・・