暗殺者という裏の顔を持つ高校用務員の戦いを描いたクライムアクション。元暴力団員だった父を持つ深見は、父の兄弟分の娘・真島唯の見張りをするため、唯が通う高校で用務員として働いている。ある日、暴力団の抗争によって真島が殺害され、唯も命を狙われてしまう。戦場と化した学校から唯を救出するべく、深見は命がけの戦いに身を投じていく。「のだめカンタービレ」「僕だけがいない街」などさまざまな映画、ドラマ、舞台で活躍する福士誠治が映画初主演を務め、「ソワレ」の芋生悠がヒロインを演じる。監督は「ファミリー☆ウォーズ」の阪元裕吾。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2021」上映作品。
ある用務員コメント(2)
娘を監視するために男を高校の用務員にするか?とか、用務員になってもそれほど監視できないとか、殺し屋として育てられたエピソードがまったくないとか最初の設定がちょっと粗い。しかも、親同然で育ててくれたボスの寝首をかこうとしたヤクザの演技が少しひどくて、セリフも聞き取りづらい(後で調べたらラッパーの般若だった。本業じゃないなら仕方ないが)。
ただ、殺し屋が高校に集まってきてからはストーリーとか演技よりもアクションを楽しむだけだったのでマイナス面はあまり目立たなくなった。9人(親分の息子を入れると10人)の殺し屋のキャラも漫画チックでなかなかいい。前野朋哉演じる親分の息子も牧歌的なのにイカれてる感じが面白かった。
話や登場人物の粗さはもちろんあるが、期待値が低かったのでそれなりに楽しめた。
面白くない訳でないが、もう少し尺を取って深見の父と真島の関係や真島の息子 本田との父子関係をもう少し丁寧に描いて欲しかった。関係が言葉で軽く語られるだけなので、殺しのシーンが軽く見える。
ラストの演出は、ありきたり。どこかで見たよなラストでした。