恋する遊園地 プロット

エッフェル塔に恋をし、実際に法的手続きを経てエッフェル塔と結婚したというアメリカ人女性の新聞記事から着想を得た監督のゾーイ・ウィットックが、人間の女性とテーマパークのアトラクションとの恋を描いた奇想天外なラブストーリー。内気な性格で、テーマパークのアトラクションのミニチュアを制作することが趣味のジャンヌは、幼いころから通ってきたテーマパークで夜間スタッフとして働き始める。ある日、新たに導入されたアトラクション「ムーブ・イット」を目にした彼女は、こうこうと輝くライトや美しくメタリックなボディ、熱く流れる油圧のオイルなど、ムーブ・イットの全てに魅了される。ある夜、ムーブ・イットに「“ジャンボ”と呼んでいい?」とひとり語りかけるジャンヌ。やがて彼女の思いに応じるかのように、ジャンボはライトを灯して動き始めるが……。主演は「燃ゆる女の肖像」でリュミエール賞主演女優賞を受賞し、セザール賞にもノミネートされるなどフランス映画界で高い評価を受けたノエミ・メルラン。

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恋する遊園地コメント(4)

eyvyxf
eyvyxf
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Inanimate objects, do you have a soul which sticks to our soul
and forces it to love?
子供の時は、無機質なモノに漠然と畏怖な物が宿っていると思っていた時はあるけども大人ともなれば、そんなことは、すでに遠い昔のこと...

They are only machines on the outside, but... if you watch closely
they change their shape. And then they whisk you away.
Just like us.
フランスの映画評論家のミシェル・シメントとの対談でのキューブリック監督の映画についての言葉が思い出される...
「ファンタジーは、主に無意識にあるテーマに最適であり、幻想的な物語は、おとぎ話や神話がかつて行っていたのと同じ作用で私たちにとって最高の役割を果たす。」 と....
本作『恋する遊園地』は世に受け入れられた寓話とも美しいアレゴリーとも...
ギリシャ神話のナルシスから始まり、天女伝説や映画で例えるなら『美女と野獣』や2007年の映画『ラースと、その彼女』などの異種婚姻譚... それらはいずれも対象相手が擬人化のできる物語... でもこの映画は少しオモムキが違っている。

One in love with the Berlin Wall, another who married the Eiffel Tower
and a woman who fell in love with pendulum style carnival ride.
南の島国で暮らしていた時や日本に帰る途中で寄った東南アジアの国では、たまに見かける移動式遊園地... カーニバルとも呼ばれ、スラッシャー映画『It』なんかでも登場したけど日本では低額で貸してもらえる広い場所や安全面でクリヤーできないのか、見た経験はない... しかも小規模な遊園地はディズニーを代表する巨大アトラスションを保有するエンターティメント性の高いアミューズメントパークに押されて、ことごとくつぶれていったのが現実なところ... ディズニー・ファンの皆様、失礼。
そんな寂しい社会とは一線を画し、ベルギーで撮影された本作品『恋する遊園地』... 主人公のジャンヌは、引っ込み思案で若い連中からはあざけられるほどイケてない格好をし、デジタルパーマ風ボブは見る影もなくバッサバサ... そんなわずらわしい事から人を避けるように遊園地では夜勤の清掃係をしている彼女... ある時アトラクションの一つである"ムーブ・イット" と呼ばれる8mのスピン・マシーンを掃除している時に滑り落ちそうになるところを、ムーブ・イットは彼女をスーパーマンがロレーンを抱きかかえるように静かに降ろしてあげる優しくて心温まるシーンが二人の距離を近づけていく... その後、二人の間ではムーブ・イットを彼女は"ジャンボ"と呼び、人前では"彼" と呼ぶようになる。冷たい鋼鉄製と思われたジャンボの心が実は本当に優しい事が分かると自然と涙が流れ、いつの間にか恥ずかしくもなく号泣しちゃいました。
二人の恋の始まり始まり~ぃ⁉

Did you love Dad?
-Unfortunately, yes.
And did he love you?
-No. He never loved us, you know.
この映画『恋する遊園地』の素晴らしく、人を魅了することは、まず第一にジャンヌの恋する心を作中、誰もが裁いたり笑ったりすることは決してないこと
しかし、人と人間でないアトラスション・マシーンとの恋愛模様はLGBTの方たちのロマンスと同様に、物語はすぐにその中心にある不自然さから直面しなければならない障害のプロットに重点が置かれていく。
"それが愛でなければ  ...何ですか?" という言葉が... 重い
ジャンヌとジャンボとのラブシーンは無垢な喪失ではなく、情熱への目覚めを彼らが一緒に共有するすべての瞬間であり、純粋な喜びとお互いの理解を深めるシーケンスの一つとなっている。そして、ジャンヌがその幸せを分かち合う時、その恋愛関係の希少性が補強されればされるほど、現実的なシーンへと物語は進んでいく...

If she is happy and it is not hurting anyone, why care who your
daughter loves?
これは、実際に存在するセクシュアリティの形態について描かれた現実的なモキュメンタリーと呼ぶことができ、オブジェクトセクシュアリティがもたらす、他人が持つ異物として認識されるものに多くの苦しみを引き起こす可能性があり破滅的な結果が見えるかもしれないし、彼らはその事を受け入れ従うかもしれない。

-Why are you upset? You don't even know what you're talking about.
Stop treating me like I'm an idiot!What's next? Are you going to lock
her up like that moron suggested? Now I understand why everyone
runs away from you.
頬を叩かれたようなシニカルなシーン... 涙がチョチョ切れっちゃった⁉
母親マーガレットの恋人であるヒューバートのマーガレットにたいする言葉が、愛している我が娘を知らず知らずに自分の固定概念で見ていて、自分の領域でしか触れ合えない典型的なLGBT家族が持つ閉鎖的な姿を見ることができ、デル・トロ監督の同じように刺激の強い性描写がある『シェイプ・オブ・ウォーター』とは区別される。
遊園地の雇い主マークとジャンヌの性的なシーンは、口に出したくもないけれども作品が言いたいことは、彼女との美しい経験を共有しているだけではなく、避けては通れない彼女の精神的なフレーミングとなりジャンボとの次に進むステップともなっている。不快なシナリオであるけどジャンヌに与える影響をはっきりと見ることができることを意味している。

objectophilia, objectum sexuality...
日本語では何故か響きが?となってしまう "対物性愛" ってどうよ?
おそらく、映画『恋する遊園地』に対する批判的な唯一のポイントは、ジャンヌの行動の背後にあるより広いバックグランドの欠如であり、恋愛という親密なシチュエーションムービーやファンタジー映画に見られる曖昧さの残る描き方は、本作でも反映されている。

本作品は、不条理な異種間の恋愛という前提を払いのけるように、心のこもった物語を作り上げるため、真剣に向き合い映画製作者は完全にコミットしている。機械に恋をする人の考えや感情を笑うのは簡単ではあるけども監督のウィットックはジャンヌをあざ笑う対象にするのではなく、説明できない美しさを見つけている。それをサポートしているのが青や赤を基調にした七色に光るジャンボの美しさの中に愛おしくなるほどの幻想的でファンタジー色を余すところなく表現した撮影監督のトマ・ビューランスとフランスからベルギーまで運ばれたスピンマシンのジャンボのメンテと外見の再設定をした美術監督のウィリアム・アベロの活躍は、この映画では欠かせないものとなっている。
Shttwhaouc
Shttwhaouc
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主人公のジャンヌは遊園地のスタッフとして働く。その遊園地内の一つのアトラクションに恋をしジャンボと名づける。
この恋というのは人間同士が恋愛するのと同じでジャンヌにとってジャンボは恋愛対象であり性的な興奮も覚えている。
彼女の母親、同じ遊園地で働く同僚はそれを病気だと非難否定する。

物に対して人よりも愛着心が湧く、抱く自分ではあるが流石に恋愛感情まで生まれる経験は全くない為驚かさせられた。
当初はもちろん僕もジャンヌを病的な存在として見ていたのだが、この作品の面白いところはストーリーが進むにつれてジャンヌのこの恋愛を理解したくなり、最後は一定のところまでは理解している気持ちに変わっている自分がいた。

この変化はジャンヌの母親も同じだった。当初は病気だとジャンヌを強く非難否定していた。時には武力行使にもでた。ただそこには不快感は覚えない。母親であれば心配からくるこれらの言動行動は十分に理解できる。

もちろん最後もジャンヌの気持ちの全てを理解する事は僕もそしてジャンヌの母親もできていないだろう。最後の結婚式でも母親とジャンヌの表現の違いは多々あった。
この変化はなぜ起きるのか。ジャンヌ役の女優さんの迫真の演技によりジャンヌの思いが本気である事が伝わるからであろう。
やはり人は本気である相手に対して非難否定はしづらくなり、そこから少しでも理解しようとする気持ちに変わるのはよくある事だ。この作品でいえばジャンヌの姿もまた同じ事がいえる。

ただ全ては理解できていないのも事実の一つ。冒頭の時と鑑賞後ではもちろんジャンヌへの理解は全く違うものとなったが、やはりジャンヌの生活環境は特殊である。
父親はおらず、一緒に過ごす母親は男を取っ替え引っ替えしている生活を送っている。
その様な特殊な環境下で育ってしまうとやはり拗らせてしまう例も沢山あるのも事実だ。
ジャンヌの感情が拗らせた故の生まれた感情とまでは言えないが、その辺りの背景も見てしまってる以上ジャンヌの気持ちを全てを理解したとは残念ながら言える事はできなかった。

LGBTは立派な恋愛の一つだ、認め合う社会にしようと世界が目指している時代の中さらに先をゆく物への恋愛感情を理解しようというのはまだ時代が追いつけないのではないか。
ただこの作品でも描かれていたように、人に迷惑をかけないのであれば人と違う事を頭ごなしに非難否定するのではなく、相手の気持ちをこちらも真剣に聞き少しでも理解しようとする姿勢は大切なのだろう。
それはおとぎ話を信じてる人や、幽霊などを見える信じる人と根本は変わらないのかもしれない。

この作品の様に自分の感情や考え方が最初と最後で変わるのはとても興味深く、そして貴重な時間を過ごせた。
owiixsp
owiixsp
2021年 スクリーン31発目
今年公開作品 10作目(先行、試写含め13本目)

健気
健気すぎる

正直 小児性愛や便器を舐めたい欲求に駆られる方々の方が多いはず
ただ そこには少なからず ヒューマンを感じている
だからこそ 倫理観ちうやつが働き 犯罪となるケース

本作は ヒューマンがいないだけで いたって健全な純愛
倫理観が追いつけない領域だから 変人という簡単なレッテルを貼られるが 貼る方が愚か

愚者の立場で観ると変化球なんだろうが
私には ストレート
しかし なんとまぁ 自ら当たりにいきながら デッドボールと声高々に叫ぶ人が多いんだろうか!!

これは 単なる純愛物語


私が苦手なジャンルではあるw
Oksmxgsihpn
Oksmxgsihpn
リュミエール賞主演女優賞受賞作「燃ゆる女の肖像」の公開で日本での認知度もさらに高まったノエミ・メルラン。前作で女性同士の恋愛に身を焦がす画家マリアンヌを演じた彼女が、今度は遊園地の巨大な遊具に恋する主人公ジャンヌに扮する。マリアンヌが知的で意志の強さを秘めた芸術家だったのと対照的に、ジャンヌはピュアでイノセント、気の弱さや脆さも感じさせる未成熟な女性。かけ離れた両キャラクターをどちらもナチュラルに演じたメルランの表現力に恐れ入る。

人間に対するような愛情や性的欲求を物に抱く指向を「対物性愛」と呼ぶそうだが、昨今の多様性尊重の流れに沿い、変わった性癖の人物としてではなく、困難や障害の多い恋愛を貫こうとする普遍的なラブストーリーとして描いている点も好ましい。特殊な癖を題材にしながら普遍的なテーマに昇華するという意味で、異食症の女性を描いた「Swallow スワロウ」にも共通する。「恋する遊園地」が長編監督デビューとなったゾーイ・ウィットック(兼脚本)、今後の活躍も楽しみだ。