プレイタイム

7.1/10
合計15件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   124分
地区   フランス
書かれた   ジャック・タチ
劇場で   04月12日 2014
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プレイタイム プロット

「ぼくの伯父さん」のジャック・タチが膨大な時間と製作費をかけて挑んだ野心作で、全編を高画質の70ミリフィルムで撮りあげたフランス映画史上屈指の大作コメディ。半年以上もの時間を費やしてパリ東部に建設した巨大セット「タチ・ビル」の近未来的な都市を舞台に、就職の面接を受けるためにやって来たユロ氏とアメリカ人観光客バーバラのすれ違いや出会いをユーモラスに描く。公開当時、一部の批評家や映画ファンからは熱烈な支持を得たものの興行的には大失敗し、タチを破産に追い込んだ。タチの没後20年となる2002年にはカンヌ国際映画祭で「新世紀修復版」が上映され、再評価が進んでいる。14年、タチの監督作や出演作をデジタル復元版で上映する「ジャック・タチ映画祭」でリバイバル。

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プレイタイムコメント(7)

iqbltq
iqbltq
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序盤のユニークな水銀灯は、水を出す事で、アメリカ人観光客の帽子の花飾りへのジョウロにしたかったらしい。
遠くの人物はコピー板。
ユロっぽい人々。
ドアマンのおじいさんはタチのお気に入り。俳優らしからぬ俳優を選ぶコツ。
仕事人間との対比。その動きをじっと見つめるユロ氏。動きも表情もない。どんな感情??
セバスチャンが通り過ぎるのにも気づいてた?背を向けてはいるが、目で追ってる風に感じる。なんせあの足跡ですものね。
セバスチャンとの行き違い、特にミラー越しのミラー越しのやつすごい。
ユロはバーバラに随分前から気づいてた。
半サイレント
モダンな建物、ガラス張り、音聞こえるの?ユロがバスの発着音に外睨んでる。
なんかしらのドラマが繰り広げられてる風、柱で境界が曖昧に。
例のごとくヒロインとは会いそうで会わない時間が続く。そんでやはりそう上手くは行かない。
間違いなくタチの思い描く理想の女性像。(垢抜けてて、誰にでも分け隔てなく接する、どこか底抜けに明るい。変な行動に理解があり、それに微笑む受け皿がある。)

不自然に感じる間やショットも慣れれば楽しくなってくる。めっちゃ好き。

開店当日の不手際な店。
ロワイヤル風カレイの説明、後ろでは剥がれたタイルににかわを塗っている
白ワイン で煮てからクリームソースをかけます
(ヘラでタイルと床ににかわを塗る)
白ワインとにかわ(獣や魚の皮・骨などを水で煮沸し、その溶液からコラーゲンやゼラチンなどを抽出し、濃縮・冷却し凝固させたもの。接着剤・写真乳剤・染色などに用いる。)

台座に乗らず、味付けが出来ない、設計ミス。目の前で実演するかのようになる。
壁面の白い粉。

自分の髪型をいじるウエイターと料理をべちゃべちゃいじるウエイター。

ウエイターの配膳もだめだめ笑

アメリカの銀行家に葉巻を買ってきたユロの戦友。
お釣りの小銭をどこのポケットか、探って、もういいと貰った。こそこそ確認し、首をひねる。

厨房からの受け取り口が機能しないため、特設台を用意。
変に陽気なウエイター。ごちそうでよかったね。はっはっはー。

まが悪い2人のウエイター。皿と皿、ナイフとナイフが交錯する。

髪型ウエイター、鏡で確認、お客にアピール

続いていた音楽が止まるある瞬間の面白さ

狭いテーブルと椅子、通るのに一苦労
ウエイターはズボン切れる

生クリームの音 ブシュっ

パンの咀嚼音 シャクっ

ドラッグストア コンビニ ケーキ イートイン

並べられたモダンアートチックなケーキたち(少々不気味)、それらのネオン映えを気にするパティシエ
ユロもそのあと来た人もパンを手に取る

コック姿のメニュー看板は担がれると誰かが倒れたみたい。

とにかく邪魔な柱

割れたガラスドアと取手を使ったパントマイム

音のしないドアの製作者 わが友よ!

その流れから偶然バーバラとダンス

仕事人間も映り込む、来てたんや

背中に椅子の跡が付いたのを見て笑う女の背中にも跡が付いてるのを見て笑うユロとバーバラ

身ぐるみ剥がされて屋外で置いてけぼりをくらいウエイターを中継地に

設計ミスのバーの上方の仕切りがこそこそするのには持ってこいだった

暑さでアイスも飛行機の模型もへたる。
めちゃくちゃな空調。バーの飛行機は復活!

奪い取って見せたメニューは上下が逆

それぞれのダンス

酔っ払いたち入場

花のブーケに注ぐワイン
グラスは見えない

小柄で恰幅が良く、両手に袋を抱え、首にカメラを掛けた強面の表情が変わらない男、低重心でバランスが良い。フラフラした細身の男。両手をズボンのポケットに突っ込みブラブラする男。
おそらくどれもタチのお気に入りの人々。

割れたガラスと氷 氷です

割れたガラスの氷をまとったワインの差し入れ

今回はバーバラが観客目線かな

絵描きと黒いドレスの色っぽい女
そこに銀行マン

元歌手は歌う

ドアノブでチップ受け取り

小柄な男も踊る

道を聞いた細身な酔っ払いは柱の模様を指で辿り、陽気なウエイターはそれを見て笑う

細身の酔っ払いは退店するまでずっと壁の模様を辿ってた。ユロたちとほぼ同時に退店。

「パリはすてきだ」の横で水道管の工事。
ベチャっと泥掬って落とすのを少し待ってあげるのざ優しくてかわいい

音楽と動き、ふとした間

DRUGSTORE
後光

ワインを管でこっそり盗む

スポンジとチーズ
店長らしき人に目をつけられる

出口の回る金属をフライパン料理器具と間違える

神父は微笑む

掃除用品の売り子じいさん

控え目で確実なカメラ カチャっ 作動してる実感

デジャヴ的

トラフィックへの展望か

タクシー 水兵帽の少年は舟へ
青トランクと青い服の子供取り違え

そしてメーターでさらなる高鳴り

移動アイスクリーム屋の後ろにはうずまきオブジェ

窓の反射とバスの反応

ユロのスズランと並ぶ電灯
音楽と共につき、音楽と共に暗転
snahqvv
snahqvv
主人公の服装は、帽子、レインコート、傘
これをチャップリンの記号だと読み解けば話しは早い、チャップリン流のドタバタ映画だと思って観るだけで良いのだ
だから、主人公はほとんど話さないのだ
音楽もない、代わりにそのシーン毎の様々な雑音を大きく誇張してちりばめてある
音楽も後半の宴会シーンでつかわれるが、それはあくまでその場の環境の音として扱われている
つまり、会話も音も音楽もあるが実は無声映画としての作り方なのだ

ストーリーと言うべき程のものはない
パリ都心にあるオフィスビルで行われるオフィス家具備品の展示会に、アメリカからそれらの選定に関与できる総務や秘書とおぼしき女性団体が招待されてやってくる
そのビルにたまたま別の商談に来た主人公との二日間のドタバタ喜劇と思えば良い

ものすごい大掛かりにモダニズムな建築物、その内装、設備を見せる
それらをモチーフに様々なギャグをそれこそ雨うられのように仕掛けてくる

何故にそこまで大掛かりにモダニズムにこだわったのだろうか?

それはチャップリンのモダンタイムスへの回答だからだ
合理的で近代的で無駄の無いようで、ありとあらゆる不合理をギャグであげつらってみせる為にあるのだ
それは近代化しアメリカ化するバリへの監督の抗議でもあるのだ
老警備員のまごつきや、朝のスーパーの店頭で老婦人にフランスチーズをわざわざ英語で書いて!と言わせてみせる
そしてモダンなガラス扉には、美しさエッフェル塔や凱旋門を反射して写して見せるのだ
本当のパリは反対側にあると

冒頭は空港のシーンだ
本作公開の1967年はあのモダンで有名なド・ゴール空港は丁度建設たけなわの時期だ
あのようなモダニズムの大規模な建築物は当時大きな賛否論争がまきおこって批判の声は高かったのだ
その後もモダニズムの流れは続き、あの醜悪なポンピドーセンター、ルーブル美術館のピラミッドに繋がる
本作はそれで良いのかとの警鐘であり抗議であったのだ
しかし結局はドンキホーテでしかなかったのは、本作で破産したことであきらかだ

なせ失敗したのか?
それはクスリとはするが、腹を抱えて笑えないからだ
監督はチャップリンのギャグの才能にはとても届かなかったのだ
eqnbig
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ネタバレ! クリックして本文を読む
映画の作られていた1964年ごろのパリと言えば近郊のラ・デファンス地区の再開発で近代的なオフィスビルが建ち始めた頃でしょう、きっとタチはアメリカナイズされてゆくフランスに失望し危機感を抱いたのでしょう。
驚くのは近代的な建物を撮るために、無いなら作ってしまえとビルもどきをセットで建ててしまったことでしょう。広角レンズを多用し、あえてモノクロのような彩度を落とした色調、基本長回しですから印象的にはとてもクールです。セットや小道具も無機的で、迷路のようなオフィス、無用に複雑なインターフォン、ブーブークッションのような無粋なソファー、ランプのついたモップ、ガラス張りの近代アパートなど風刺に満ちています。またタチの持ち味と言えば無言のパントマイム芸ですから映画でもほとんどセリフがありません、只々、景観や人物を傍観するのみです。
これでは万人受けは難しく興業的には失敗したのも頷けます。作家性、芸風と言ったらそれまでですが、まるでタチが風車に立ち向かったドンキホーテを思わせて胸が痛くなりました・・。
hnkpuf
hnkpuf
大都会の大企業。無機質な映像によってアメリカ的社会の風刺。しかし、しつこいまでに同じギャグを繰り返し、笑えない。近未来映像の面白さだけが救いだ。
slunia
slunia
ラスト近くのレストランのシーンは映画史上僕がもっとも好きなシーン。あのテンションとユーモアセンス、デザインは何物も勝てない。全編通して人物、物、建築、音、音楽全てがデザインとしてうまく配置されている。ビジュアル的な映画においての最高峰の作品。