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シン・レッド・ライン プロット

太平洋戦争中の1942年、アメリカ陸軍の部隊がガナルカナル島へ上陸。兵士たちは日本軍と激しい戦闘を続ける一方、複雑な思いを抱えていた。手柄を焦る司令官トール中佐、彼に反発するスタロス大尉、志願して斥候隊に加わるウィット二等兵、勇敢なウェルシュ軍曹、戦地で知った妻の心変わりに困惑するベル二等兵。そんな彼らは大自然の中で繰り広げられる戦闘の果てに何を見たのか?
戦場の狂気、そして名もない兵士たちの苦悩を、20年ぶりに監督復帰したテレンス・マリックが描く。

シン・レッド・ライン 俳優

シン・レッド・ライン 写真

シン・レッド・ラインコメント(16)

npuvhkr
npuvhkr
舞台は南太平洋、ガダルカナル島
パプアニューギニアから東へ約1000キロ
時は1942年8月
敵はもちろん我々の曾祖父である日本軍
ここが太平洋戦争の天王山だった
しかし日本軍はまるで準備が出来ていなかったし、米軍も開戦初期のフィリピンの戦いを除けば初めて陸戦部隊同士が激突するということでかなりびびっていた
それまで日本軍は連戦連勝で無敵の勢いがあったのだ

そこでの戦いをモチーフにしているが、本作は実際の戦史にはあまり忠実とは言えない
第一それの戦いを描く戦争映画でもない

本作のテーマは戦争に於ける人間性の維持とは?といったところか
最後の超えてはいけない一線とは人間性の事だろう
部下を死なせるのを承知で戦果を求める
それは帰属する集団の生か死を決する闘争が戦争である以上答えは明白だろうが人間性は破壊されることだろう

だから本作はドロップアウトした兵士の人間性にあふれた原住民との島の暮らしから映画が始まり、その日常を長く我々の目に焼き付けるのだ

そして戦闘の現実
人間性の一線を超えた中の物語が展開される
この迫力はどんな戦争映画にも負けないくらいのリアリティーがある

敗北して捕虜になり廃人同様となった日本兵の姿をカメラはなめていく
呆然とするもの、気がふれたもの、お経を一心に唱えるもの、ふて腐れるもの
これは日本兵もまた米軍と同じ人間であることを見せるシーンであり、さらにラストシーン近くでは日本兵が包囲した米兵にお前を殺したくな いと語らせる
日本兵もシンレッドラインの線上で踏みとどまろうとする人間であることをみせる
つまり戦争は敵味方双方共に人間性のシンレッドラインの上で戦っているのだということを強調している

シンレッドラインを踏み超えた先は一体何が起きるのか
それはその後の戦争の現実が示す通りだ

それでも戦いは続く
しかし原住民の島の暮らしは変わらない
とは言え彼らの住居には頭蓋骨がいくつも飾ってある
彼らにも闘争はあり、それは首を狩る戦いなのだ
彼らもまた違った基準のシンレッドラインをもっているだけのことだったのだ

21世紀の戦争は無人機をテレビゲームのように操り、モニターのアイコンを攻撃して敵を殺す時代になった
兵士はエアコンの効いた部屋から出れば、そこは家族の待つ家まで車で直ぐだ
時間がくれば交替して家にかえりビールを飲み子供たちと遊ぶのだ
シンレッドラインはより薄くなって目にもう見えないくらい薄い

将軍役のジョン・トラボルタが貫禄があり一瞬彼とは気づかないくらいであったのには驚いた

ハンス・ジマーの音楽が素晴らしい
音楽というより環境音楽というべきか
旋律があるわけではなく、ただ重苦しい重低音がずっと流れているだけなのだが、それが催眠効果のような作用をして、観るものの意識を薄れさせて麻痺させる力を及ぼすのだ
正に本作のテーマを補強する最強の「音楽」だった
ouitahe
ouitahe
言葉に言い表せないほど圧倒的な映像世界にテレンス・マリックの本領を見た。
その凄すぎるカメラワークによって一気に"ガダルカナル島の戦い"の追体験へ引きずり込まれる。
多くの戦争映画の中でも戦地での"人間"を描き出した特に優れた作品だ。

戦争という極限を体験する人間を嘲笑うかのようにガダルカナル島の大自然はその太古からの営みを変わることなく続ける。
このまま生にしがみつくために戦い続けるか、それともこの世の全てから解き放たれ安息の地へ向かうのか。
一方、安息の地など存在するのか、死の先には何が在るのか、信じて来た神の仕打ちが戦争なのか。
人間と自然。
生と死。
神の存在。

戦争という愚行は多くのものを破壊し、多くの問いかけを与える。
人々は死という極限の体験にその答えを見つけ、忘れ、また繰り返す。

映し出される太古からの自然の営みと同じように、人間の太古からの営みは争うことなのかも知れない。
snwawe
snwawe
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この映画、人間の視点・時間軸では描かれていない。
じゃあ何の視点・時間軸かと問われても正解はない。

敢えて言えば神の視点・時間軸だろうか。(あまりにもベタ過ぎるので書いていて恥ずかしいのだが、分かりやすい例として挙げておく)

生けとし生きるモノ全てを並列に描いている。
苛烈なガナルカナル島の戦闘も、美しき島の自然も、ラストシーンで海に漂うヤシの実も。

国破れて山河あり。
人間同士が壮絶に闘い殺しあっても、想像を絶する苦難を伴って死んでいったとしても、厳然と存在し続ける山河。太古の昔から、そしてこれからも。
ラストシーンのヤシの実は新しき命の誕生の象徴なのか。人間の苦難にかかわりなくこの世界は続いていくということなのか。

これを希望とみるか虚無とみるかは観客の側に委ねられている。
oscvkdi
oscvkdi
テレンス・マリック20年振りの監督復帰作となった1998年の作品。
同時期に公開された「プライベート・ライアン」に観客も話題も持っていかれ、オスカーでも完敗。
しかししかし、非常に奥深い作品である。

背景となっているのは、第二次大戦下のガダルカナル島でのアメリカ軍と日本軍の激戦。
リアルで派手な戦場シーンとか兵士たちの友情とか愛国心とか、そんなありきたりな戦争映画ではない。
大自然の中で繰り広げられる争いを通じて、戦争の愚かさ、醜さ、人間の弱さ、狂気を浮き彫りにする。
それらと対比する大自然の何と美しい事!
余りにも残酷な神の仕打ちとしか言いようがない。

詩的な映像、美しい音楽、人間の存在と神への問いかけ…。
「ツリー・オブ・ライフ」にも通じるマリックの真髄。

「2001年宇宙の旅」がSF映画孤高の作品なら、「シン・レッド・ライン」は戦争映画孤高の作品。

久し振りに見ても新鮮さに溢れている。
ndeqpe
ndeqpe
視聴:2回目
推薦:映画マニアのみ
感想:大昔に観たが今回観て全く覚えてなかったことが分かった。3時間近くあるこの映画を集中途切れず見ることはできなかった。どうしてもながら見をしてしまいます。要所要所見入るシーンはありますがどうしてもダラダラしてる感がありスマホをいじってました。ただ端折ってしまうとこの映画の特色はなくなってしまう。いろんな面を見せたかったのかな。
他のレビューでは書かれてませんが中間管理職は大変だなと思ってしまった(自分に重ねてしまった)。あと、長尺の後半に別れ話を切り出されたのはどっと胸に来ました。
似た時期にプライベートライアンがありましたが、そのせいでこの映画の方が印象に残ってなかったのかも。今見たら俳優陣もすごく豪華で、みんな若かったです。
最後に、この映画のジャケットイメージは数ある中で印象に残るもので、こんなに豪華俳優陣ですがジャケットでこの映画を端的に表してるのだなぁと改めて思いました。

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