イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
プロット
アメリカ
02月08日 1986 劇場で
キス・オブ・ライフ
プロット
イギリス・フランス合作
12月18日 2004 劇場で
ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド
プロット
アメリカ
04月14日 2007 劇場で
クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
プロット
アメリカ
10月12日 2002 劇場で
ティアーズ・オブ・ザ・サン
プロット
アメリカ
10月15日 2003 劇場で
イヤー・オブ・ザ・ガン
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
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キス・オブ・ザ・ドラゴンコメント(8)
しかしまぁ、パリの麻薬捜査官ってのは、どうしてこうもワルばかりなんでしょうね。『レオン』での悪徳捜査官そのままです。自国で問題にならないんでしょうか(笑)。もしや、リュック・ベッソンが麻薬で捕まったことがあるとか・・・うらみがあるとしか考えられない。
途中から派手になりすぎて無茶苦茶になるけど、アクションはさすが。首に刺す針は禁じ手なのか・・・“キス・オブ・ザ・ドラゴン”という。最後に「ひ・で・ぶ」とか言えば満点にしたかもしれない・・・
劇中に登場する通貨がフランなのでそんな昔の映画でしたっけ?と思ったら2001年の作品だったので驚きました。とはいえ個人的には「レオン』と同じくらい好きなヨーロッパ・コープ作品。しかし『レオン』が重要傑作扱いでこっちがほぼ忘れられているというのが信じられないわけですが、仲間だろうが通行人だろうが関係なく惨殺する鬼畜系刑事リチャードを演じるチェッキー・カリョのけたたましい狂気が『レオン』におけるゲイリー・オールドマンのそれと肩を並べていることをまず強調しておきたいところ。リュック・ベッソン脚本なので、お話の肝になるはずのリチャードの犯行を捉えたビデオテープが途中でどうでもよくなってるとか、ジェシカとリュウの出会いって完全に偶然ですがいくらなんでも都合よすぎだろとか、リチャードの部下達は孤児院でリュウとジェシカをわざわざ布団に潜り込んで待ち伏せする必要あったのかとか、ポンと叩くだけでアホみたいに埃が立つ頭の悪い物語ですが、リュウがカンフーだけでなく鍼灸も極めているというのが本作の個性的なところであり、ベッソンって必殺シリーズまでもちゃんと押さえているのかと今更戦慄させられます。そして何と言ってもジェット・リーの脂の乗った切れ味鋭い身のこなしが美しく、ワイヤーに頼らないオールドスタイルの格闘はとにかく流麗。後に『アルティメット』シリーズの主演を任されるシリル・ラファエリとの繰り広げる凄惨な死闘はとてもいい20年前のものとは思えない気迫が漲っています。
ちなみに本作の後しばらくしてブリジット・フォンダは人知れず引退していたようです。『ニキータ』のハリウッドリメイク『アサシン』に主演した実績をかなぐり捨てる絶妙にリアルな激安演技がとても素敵だっただけに残念です。