ブルース・リーの生と死
プロット
香港
09月27日 1997 劇場で
ROLLING STONE ブライアン・ジョーンズの生と死
プロット
スペイン
01月27日 劇場で
ジョン・カサベテスのビッグ・トラブル
プロット
アメリカ
01月01日 1900 劇場で
オリビア・ニュートン・ジョンのトゥモロー
プロット
イギリス
01月01日 1979 劇場で
ジョン・デロリアン
プロット
アメリカ
12月07日 2019 劇場で
愛と死と
プロット
フランス
09月27日 1969 劇場で
このサイトは、映画のポスター、予告編、映画のレビュー、ニュース、レビューに関する総合的な映画のウェブサイトです。私たちは最新かつ最高の映画とオンライン映画レビュー、ビジネス協力または提案を提供します、私達に電子メールを送ってください。 (著作権©2017-2020 920MI)。メール
ジョン・F・ドノヴァンの死と生コメント(20)
ルパートが子役の頃に人知れず文通していた相手は人気俳優のジョン・F・ドノヴァン。年齢差はあっても同じ業界にいてそれぞれ疎外感を抱える2人は、手紙を通じて絆を感じ孤独に耐えていた。だがジョンは少年との文通が世間に知られた時、報道陣に発した言葉でルパートを傷つけてしまう。スターとして振る舞ううち本心を隠すことが習い性になり、本意でない発言で大切な人を、そして自身をも苦しめる影の側面を考えさせられる。
騒動の後、キャシー・ベイツが演じるマネージャーとジョンとのやり取りが切なくやるせないが、ビジネスの前に「人間らしく在ること」を訴えてもいるようで、そこに希望を感じもした。
2006年のある日、若手人気俳優ジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が死んだことが報道される。
カフェのテレビニュースで母親(ナタリー・ポートマン)とそれをみた11歳の少年ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)は、「今朝、ジョンからの手紙を受け取ったはずだ」と母親に詰め寄る。
時は流れ、10数年後、新進俳優となったルパート(ベン・シュネッツァー)は、プラハで政治ジャーナリスト・オードリー(タンディ・ニュートン)からインタビューを受けることになった。
インタビューの中で、ジョンとルパートのそれぞれの人生が明らかになっていく・・・
といったところからはじまる物語で、宣伝内容などから受ける印象では、ジョンとルパートの関係に焦点を当てた物語のようにみえるが、それは違う。
ルパートと母親、ジョンと母親(スーザン・サランドン)のふたつの親子関係が描かれる物語(後者は兄や叔父などが出るので正確には家族関係であるが)。
これは、冒頭しばらくしてわかる。
青年になったルパートがインタビュアーに示される初著作の献辞が母親に捧げられているからだ。
そして、それからしばらくすると、ジョンの物語にも母親が早々に登場する。
これまで、グザヴィエ・ドランが描き続けてきた、母親と息子の物語を、二重写しで描いていこうとしているわけですね。
また、これも当然のように、ジョンもルパートも、ドランを投影したとおり、ゲイである。
なので、またしても、ドランの個人的な心情を吐露したような映画とも思えるのだけれども、それは違う。
ふたつの母子の物語を深堀りしつつ、時の隔たりを差しはさむことで、本人たちの変化、周囲の受け取り方も含めて、時代の変化を大局的に捉えているといえる。
10数年前までは、ゲイであることは、ある種のタブー感があった。
いまでこそ、映画監督や俳優のなかでもカミングアウトする人も増えてきているが、当時は、そんな時代だったか・・・と思う。
現在、青年になったルパートは、どこにも誰にもはばかることなく自分を肯定している。
これは大きな違いであろう。
そんな彼が、インタビュアーに対してはじめにぴしゃりという、「世界的貧困や民族対立などと比べれば、あなたは、個人の生きづらさなど大した問題ではないと思うかもしれないが」と。
どちらも同じ地平にある問題である、と。
この大きな骨幹があるので、ラスト、迎えに来た青年のバイクの後部に乗ったルパートに対して、政治ジャーナリスト・オードリーが向ける笑顔に希望を感じるのでしょう。
以下は、演出などについて。
本作では、俳優たちのクロースアップを多用しているが、これは前作『たかが世界の終わり』とほぼ同様だが、今回は上手くいっていると感じました。
この手法は、1対1の関係、つまり、今回の母と子、ジョンとルパートとの対比などでは非常に効果を発揮していると思いました。
逆にいえば、ジョンと家族の会食シーンや母と兄とのバスルームのシーンではあまり上手くいっていませんでした。
また『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』でみせたカラフルであったり、画角を変化させたりといっ突飛な映像表現は鳴りを潜めました。
奇をてらわずとも映画を撮れるという自信の表れでしょうか。
最後に、相変わらず、音楽の使い方が抜群に上手いです。
主演は、少年になるのでしょうか。すごい天才子役がいたもんだ…と思いました。ナタリー・ポートマンと喧嘩するシーンなんか、素晴らしかった。
ジョン・F・ドノヴァン 役…今日、鑑賞するまで、オーランド・ブルームだと思ってました。なんか違うな…と思ったら、別人じゃないですか。え.めちゃ似てませんか?ヒゲのせい?
ストーリーは、個人的には、いまいちだったかな…。薬に男に母親に…いろいろ描かれてましたが、子供宛の手紙に書く内容じゃないし…。そう考えると、子供が、勝手に想像してるのか?と思ったり…。もっと、センセーショナルに描けばいいのに…って思ったけど、それこそ、子供宛の手紙じゃ書けないよな…って思って。なんか、中途半端な気がしました。ただ、有名人にツキモノの孤独感みたいなのは、感じました。誰かが、彼を受け止めてあげられたら、死を選ばなかったのでしょうか。少年も、やがて大人になり、同性の恋人がいましたが、ジョンが反面教師だったのかもしれないな…と思いました。
ジョン本人にしてみたら、もっとどうにかしたくてもどうにもできないような、複雑な切なくなるような想いを抱えていたんだろうな。だから素直な子どもと文通を続けていたのかなと、思いました。