マルモイ ことばあつめ

7.4/10
合計20件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   135分
言語   韓国語
地区   韓国
書かれた   オム・ユナ
劇場で   07月10日 2020
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マルモイ ことばあつめ プロット

1940年代の日本統治下の朝鮮半島で言語が朝鮮語から日本語に変わり、名前も日本式となっていく中、母国語を遺したい思いで全国の言葉・方言を集めた「マルモイ(ことばあつめ)作戦」の史実をベースに描いたドラマ。親日派の父親を持つ裕福な家で育ったジョンファンは、失われていく朝鮮語を守るために朝鮮語の辞書を作ろうと各地の方言などあらゆる言葉を集めていた。盗みなどで生計をたてていたパンスは、ジョンファンのバッグを盗んだことをきっかけに、ジョンファンとかかわるようになる。学校に通ったことがなく、朝鮮語の読み書きすら知らなかったバンスはジョンファンの辞書作りを通して、自分の話す母国の言葉の大切さに気づいていく。「タクシー運転手
約束は海を越えて」の脚本家オム・ユナが初監督と脚本を担当。バンス役を「ベテラン」「王の男」のユ・ヘジン、ジョンファン役を「犯罪都市」「ゴールデンスランバー」のユン・ゲサンが演じる。

マルモイ ことばあつめ 俳優

マルモイ ことばあつめ 写真

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マルモイ ことばあつめコメント(20)

fwzcwm
fwzcwm
日本統治時代、日本軍が朝鮮の人達に日本語を強いて朝鮮語を使うことを禁止していた中、朝鮮語を守るために辞書を作ろうと奮闘した人達の話。
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この内容からわかるようにまぁ日本人が見るとめちゃくちゃ居心地が悪い映画。でも日本人が被害者の映画ばっか見るんじゃなくてこういう映画も見る必要あるよな。
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日本だって戦後マッカーサーが来て色々大変だった話とか、アメリカに移住してた日系の人達がアメリカ人から抑圧された話とかあるよね。その映画の悪者の方を日本人だってやっていたということをちゃんと認識することって大事だと思う。
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微妙な関係の日韓関係を考えるためには避けては通れない映画なんでは。
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居心地は悪いけどそこさえ我慢すればめっちゃ感動できる良い映画。『タクシー運転手』の脚本家が監督してることもあって、話の流れが似てた。
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母国語の重要さを学んで命懸けでそれを守ろうとしていく普通のおっさんと初めはちょっと堅物そうだけど信念を持って動く相棒、『タクシー運転手』のタクシードライバーとアメリカ人記者全く同じだったな
tzjcgil
tzjcgil
ネタバレ! クリックして本文を読む
日本語の辞書編纂作業をドラマ化した『舟を編む』は、韓国で上映しても韓国人は感動できないでしょうが、この朝鮮語の辞典を占領下で編纂していく『マルモイ』は日本人が観ても感動する映画です。

でも、このコメント欄で多くの人が指摘していますが「日本人役の発音」が日本人ではないことが、「言葉の重要性を説いている映画」だけに気になりました。

日本人のセリフに「日本語の字幕」を入れたのは、韓国の制作陣の判断なのでしょうか? それとも、日本の配給側の判断なのでしょうか?

「日本語の字幕」にするよりは「日本人による吹替」のほうが、「日本人には変な反発心を生じさせない効果」が有ると思います。

映画作りのコツを教えて貰っているような判りやすい作品でした。「最初はコメディタッチで最後は悲劇でも感動的に描く」ことに成功しています。

「冒頭で追いかけっこをした」主役の2人が、後半は「捕獲に来た日本兵から共に逃げる」シーンは卓越した「対比」でした。
ljhmygw
ljhmygw
観るべき映画。知りたくない事実でも直視しないとまた同じことを繰り返すだろう。最近は何かというと、韓国はまともではない、という主張がマスコミで流されるけれど、そういう人こそこの映画を観るべきだろう。
日本人役の俳優の日本語が朝鮮訛りで、それは不自然だった。本当の日本人俳優を起用すれば映画の真実度が増したと思う。
jtlydl
jtlydl
言葉や名前を奪われることは、精神やアイデンティティを支配されることにつながる。だからとても重いテーマを扱っているのだけど、笑あり、友情あり、家族愛あり、ドタバタあり、逃亡劇あり…で楽しく見られる冒険活劇になっている。
字が読めなかった主人公が言葉を覚えていくことで世界が広がっていく姿も素敵。これこそ言葉を学ぶ意味だよなあ
npuvhkr
npuvhkr
前半のコメディタッチから後半の涙の物語に変わる構成が実に上手い。
その中軸をなす、キャラクター設定がいい。
主人公が、スリのおっさん。
その日暮らしで教養がなく読み書きできない中年男が、人との出会いから文字を次第に覚えていき、親として子どもたちに自国の誇りと未来を遺したいって思うように変わっていくのが実に良かったです。

『タクシー運転手 約束は海を越えて』の脚本家による、初監督作品。
朝鮮語学会の会員を検挙投獄した「朝鮮語学会事件」と、朝鮮語の辞書を作るために奮闘した人々の、実話をベースにした作品。
学会を隠蓑にして朝鮮独立と日本打倒を目指した政治団体だったから投獄したという説もあるので、完全に実話とは言いきれないかもという疑念とともに、話は多少盛って演出するものの、『タクシー~』同様に芯は変えない姿勢は本作でも同じ。
言葉というものが、いかにその国の文化・歴史・思想・倫理観そのものなのかという、あたり前のことをしっかり描いていました。

日本人の表現が怪しい部分がある(特に日本語のイントネーション等)のが、少々残念。

日本人が高圧的かつ暴力的過ぎな表現ではあるのですが、これまでの中国や韓国の「抗日もの」ドラマと比べてみればおとなしく、このくらいはあったかもしれないと納得するレベル(日本国内でも、日本人の戦争反対派を投獄し、死刑にしたり獄中で拷問死させたりした例は多数あったわけで)。

それに、日本が朝鮮を植民地化し、日本の一部として併合しようとした時代の末期、現地の言葉を弾圧し、次々に学校で朝鮮語教育を禁止し朝鮮人に日本語を覚えさせ、日本名へ改名させようとしたのは事実なので、それだけで十分にひどいこと(そもそも1440年代に出来たハングル文字を、20世紀の朝鮮に普及させて、読書を一般化した運動には、日中戦争後殖民地化政策へ舵をきった初期の日本が助力していたのにだ)。

実際、ソウルオリンピックのころ観光旅行で韓国の飲食店に行くと、高齢者の店主はだいたい日本語を喋れて、日本人の私は旅で不自由しなかった経験があります。
当時は「助かるな、楽ちん」としか思いませんでしたが、本作を見ながらその歴史的背景に今さら思い至り、冷や汗をかくのでありました。