雁の寺

7.9/10
合計27件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   98分
言語   日本語
地区   日本
劇場で   01月21日 1962
この映画を見たい?
 映画を見たい    しない

50% 欲しいです,合計 129

レビュー  |  共有する 

雁の寺 プロット

水上勉原作の同名小説を、「新人生劇場」の舟橋和郎と「女は二度生まれる」の川島雄三が共同で脚色。川島が監督した推理もの。撮影もコンビの村井博。

雁の寺 俳優

雁の寺 Related

ほなまた明日オンラインで映画を見る
ほなまた明日
プロット  日本
03月23日 劇場で
りりィ 私は泣いていますオンラインで映画を見る
りりィ 私は泣いています
プロット  日本
02月16日 劇場で
悪魔がはらわたでいけにえで私オンラインで映画を見る
悪魔がはらわたでいけにえで私
プロット  日本
02月23日 劇場で
このハンバーガー、ピクルス忘れてる。オンラインで映画を見る
このハンバーガー、ピクルス忘れてる。
プロット  日本
02月16日 劇場で
決断 運命を変えた3.11母子避難オンラインで映画を見る
決断 運命を変えた3.11母子避難
プロット  日本
04月12日 劇場で
陰陽師0オンラインで映画を見る
陰陽師0
プロット  日本
04月19日 劇場で
デストラップ 狼狩りオンラインで映画を見る
デストラップ 狼狩り
プロット  カナダ・アメリカ合作
03月29日 劇場で
劇場版ブルーロック EPISODE 凪オンラインで映画を見る
劇場版ブルーロック EPISODE 凪
プロット  日本
04月19日 劇場で

雁の寺コメント(2)

Kmohxsigpns
Kmohxsigpns
若尾文子映画祭で観賞。

全編、計算し尽くされた構図による、映画芸術の粋。
若尾文子の色香の極み。

徹底したローアングル、かと思えば俯瞰、深い奥行きに大胆な人物配置、そして超アップと、どこを切っても見事な構図。

若尾文子の和服姿は無敵。
モノクロ画面に浮かび上がる白い襟足と、太腿のチラリズム。

僧侶が女を囲うことが公然の秘密なのには驚く。
見るからに醜悪な色に惑う生臭坊主の、その庇護を受け入れて生きねばならない女の憐れと強かさ。
若尾文子の演技は決して同情を買うものではなく、運命に抗わず生きる強さがある。
男を狂わせる女の姿は、若尾文子の真骨頂だ。

小僧を追い詰めるのは、生臭坊主の方ではなく女だったのかもしれない。

ゆっくりしているようで、無駄がない物語進行。前半の謎めいた小僧の行動が布石となる。
そして、後半はねっとりとした緊迫感に包まれた秀逸なサスペンス。

エンディングのカラー部分は、なんだかなぁ。
xhljifl
xhljifl
1962年川島雄三監督。観る前にググって調べると、水上勉の直木賞受賞小説が原作。自伝的作品で、幼少時に目撃した禅寺の堕落した暮らしぶりを元にしている。映画化にあたり仏教界からの反発が強く公開が難航したとある。これを見て俄然期待が高まった。

文芸サスペンスとでもいうべき内容。堕落住職に理不尽に虐げられる少年僧が自分の言葉で喋り出すその激しさ。全編凝った構図。若尾文子の艶やかさ。特筆すべきは中盤以降の張り詰めた緊張感。こんなにずっと続く緊張感の映画は滅多に出会えない。最後の最後はちょっとどうかと思ったがそこも川島雄三映画と言ったところか。
十二分に堪能しました。