第七の封印 プロット

スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが、中世ヨーロッパを舞台に人間の生と死、神の存在を問いかけた異色ドラマ。ペストがまん延する中世のヨーロッパ。長年にわたる十字軍の遠征から帰還した騎士アントニウスは、自分の後を死神が追ってきていることに気づく。死を宣告されたアントニウスは、自分の命を賭けて死神とチェス勝負をすることになるが……。主人公アントニウス役にマックス・フォン・シドー。第10回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。2013年、デジタルリマスター版でリバイバル公開。

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第七の封印コメント(7)

AyeAncirrmc
AyeAncirrmc
総合20点 ( ストーリー:20点|キャスト:60点|演出:50点|ビジュアル:60点|音楽:60点 )

ベルイマン監督の作品は抽象的で芸術的な作品が多く分り辛い。そしてこの作品も難解で、自分は特に宗教に対して信心深くもないから余計に入ってこない。途中からはもうどうでもよくなっていた。
観念的で芸術的で文芸的で高尚な作品ではある。でもそれが面白いかというと、ちっとも面白くは無い。はまる人にははまるだろう。でもこの演出でこの主題を楽しめる日本人は少ないのではないだろうか。冒頭で死神とチェスをするというのは面白いし、そこを中心に死神とのやりとりを膨らませてくれれば楽しめたかもしれない。
wsgaen
wsgaen
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キリスト教徒じゃないオレが見てもあんまり意味がない感じがした。死神とチェスをするというのは実にロマンがあってよかった。死神がのこぎりで木を切っているのも面白かった。全体的に雰囲気悪かった。民度が低いとか、教養がないとか、医学がしょぼいとか、法律が機能してないとか、そういう社会は厳しいなと思った。

「どうせ死ぬから」といって病にもがき苦しむ人に水を上げず見殺しにする場面も怖かった。

騎士の一人がルトガーハウアーに顔が似ていた。

見ている間はけっこう退屈だったけど、印象深い映画だった。
Doelecrncrt
Doelecrncrt
十字軍の遠征から帰還した男に死神のお迎えが来た。本人はそう思うのだが、死神からすれば「ずっと隣にいた。」らしい。そう、死はいつでも誰にとってもすぐそばにあるのだ。チェスの勝負で猶予を与えるかどうかの賭けに応じてくれるこの死神は、ずいぶんと人間味あふれる死神だ。教会の懺悔の部屋に潜んで、男のチェスの手をまんまと聞き出したりと、なかなか笑いのツボを知っている。
陰鬱な映像が多い中で、明るい光に満ちているのは旅芸人の夫婦とその子供が出てくる場面である。映画の登場人物たちのうち生きる喜びがあふれているのはこの家族だけであることが、その光りによって象徴されている。
男は最期のときに、この家族を死神の手から逃がすための時間稼ぎに成功する。満足げな表情を浮かべて死神に連れていかれるのだ。
しかしこの死神は最後まで人情派である。男が人生の最後に自分の存在意義、生きることの素晴らしさを知ることになるのはこの死神のおかげなのだ。チェスの勝負はもとより、他の登場人物の死期まですべてこの死神の手の内にある。死期を悟った男に自分こそが旅芸人一家を助けたと思わせることも死神の心憎いばかりの筋書きではないだろうか。
ここは死神の労をこそねぎらってもらわねば。

この作品でもスターウォーズに影響を与えたと思われる演出が見られた。言うまでもなく死神のコスチュームであり、その頭巾の中で鼻と顎の輪郭だけが浮かび上がるシーンである。この演出はシスの暗黒卿、すなわち皇帝に用いられている。でも、本当のところはどうなのだろう?ジョージ・ルーカスに誰か聞いてくれないだろうか?
Apckarihpte
Apckarihpte
中世ヨーロッパ。ペストのパンデミック。科学が未発達な時代。「最後の審判」だと思い込む多くの人々。盲信。迷妄。魔女狩り。地獄さながらの恐ろしい光景。残された最後の手段は神頼み。確実に迫りくる死の影。何気ない穏やかな日をいつも以上に味わい噛みしめてみる。するとこれ以上ない幸福に気がつく。希望は未来ある一家に託す。最後の瞬間まで諦めずに天を仰いでみる。現実が王手をかける。

モノクロの持ち味が光る不気味な雰囲気。緊張感をジリジリと増幅させていく不穏な音楽。所々にユーモアがありほっこりさせられつつも、ジワリジワリと確実に押し寄せてくる不安感。ペストパンデミックの恐怖と混乱に陥った中世ヨーロッパの閉塞感が見事なまでに表現されていた。恐しいが病みつきになる様な不思議な世界観だった。