大怪獣ガメラ

6.5/10
合計15件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   79分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   高橋二三
劇場で   11月27日 1965
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大怪獣ガメラ プロット

「宇宙パトロール・ホッパ」の高橋二三がシナリオを執筆、「幸せなら手をたたこう」の湯浅憲明が監督したモンスター映画。撮影は「掏摸(すり)」の宗川信夫と「透明人間と蠅男」の築地米三郎。

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大怪獣ガメラコメント(8)

dalfnsw
dalfnsw
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本作のレビューはガメラ生誕50年の2015年に一度書いているが、その時はシリーズ纏めてと今後の怪獣映画への明るい期待について…というちょっと変わった切り口でのレビューだったので、改めて。
同時に、正直ガメラシリーズはゴジラシリーズほど詳しくなく愛着薄いが、何とか頑張って、これから追い追いシリーズレビューを。

という事で、1965年公開の記念すべき第1作目。

時は怪獣映画ブーム真っ只中。
東宝の怪獣王に対抗すべく、各映画会社こぞって挑むも、ことごとく不発。
そんな中で唯一、シリーズ化と人気を築き上げ、対する事に成功。
その魅力を、内容と共に。

北極のエスキモー集落を訪れた日本の動物学者・日高博士ら調査団。目的は、彼らの伝説でアトランティスに居たという巨大なカメの話を聞く為だった。
その時、国籍不明機が米軍機に撃墜される場を目撃。その機は原爆を搭載しており、大爆発を起こす。
氷の大地が大きく割ける。原爆の影響によって、氷の下から、エスキモーが恐れる“アトランティスの悪魔の使者”が目覚めた。その名は…、

ガメラ!

今となっちゃあ“正義のヒーロー怪獣”や“守護神”のイメージあるガメラだが、初出現時はゴジラと同じく恐怖の怪獣。何だかちょっと新鮮。
しかし、北海道で灯台から落ちそうになった子供を助けるシーンがあり、早くも後の片鱗が垣間見える。

北海道から日本に上陸。地熱発電所を襲う。
火を好み、火をたっぷり食らう。
平成ガメラはプラズマ火球だが、昭和ガメラと言えば、火焔放射。
よって、自衛隊の火器攻撃はかえって仇になる。
原爆で目覚めたので、原爆も通用しない。
硬い甲羅はミサイルをも跳ね返し、撃つ手ナシの無敵の大怪獣!
が! 火に強いという事は、寒さに弱い。
冷凍爆弾でガメラの動きを封じ、その間に通常爆破でひっくり返す事に成功。
カメはひっくり返れば動く事が出来ない…のは、普通のカメのみ。
頭手足を引っ込め、回転して空を飛んだ…!

大映にだって優れた特撮技術があり、『釈迦』などそれを駆使した特撮大作も作られている。
「ならば、何故怪獣映画が作れない…?」
「ゴジラのような怪獣映画を!」
当初はネズミの怪獣の予定だったが(特撮ファンなら知っている幻の企画『大群獣ネズラ』!)、色々トラブル続きで制作中止に。
そこで、当時の大映社長・永田雅一の鶴の一声。
「カメの怪獣を飛ばせ!」
そして誕生したのが…、

火を吹き、空を飛ぶ。
陸海空全て活動範囲。
それでいてヒロイックな面も。
松竹ギララや日活ガッパとは一味違う、この魅力!
ゴジラと人気を二分する怪獣スターになったのも頷ける。

昭和シリーズの中心的存在となった本編監督の湯浅憲明は、特撮映画をちょっと冷めて見ていたとか。ピアノ線が見える、火や煙が出ていない。…
でも実際にやってみて、その難しさを痛感したという。
そんな苦労や試行錯誤、元々の高い特撮技術もあって、特撮シーンはなかなか。クライマックスの東京襲撃シーンなど、白黒の映像も相まって、堂々たる見せ場になっている。(ちゃっかりゴジラより先に東京タワーを破壊している)
火焔放射は実際の火を使用、回転ジェットはアニメーションなど、スタッフのアイデア駆使した特撮表現もユニーク。

怪獣映画としては王道だが、人間ドラマ部分ははっきり言って、1954年『ゴジラ』に遠く及ばず。
チープでツッコミ所多々。
その最たるは、ガメラに助けられたカメ好きの少年。
「ガメラは本当は悪い奴じゃないよ!」と一見大人たちに訴え続ける純真な子供のようだが、攻撃や危険な場に忍び込んだり、邪魔ッ!!
挙げ句の果てに、あんなにガメラを助けようとしてたのに、ラストはあっさりと「ガメラ、さよなら~!」って、何なんでしょう、この子…。

さて、撃つ手ナシの人類は、日本・アメリカ・(当時の)ソビエトなど国境を越えて立ち向かう。
人類の叡知を集結させた“Zプラン”。
火でガメラを誘導し、あっという間に伊豆大島に作られた巨大カプセルの中にガメラを閉じ込め、宇宙へ飛ばす事に成功。
人類の勝利!

しかし、ガメラは再び帰って来る。
恐怖の怪獣としてではなく、我々がよく知る魅力を伴って。
本作のガメラもいいが、でもやっぱりガメラは、ヒーローで守護神の方がしっくり来る。
Aehreectonrh
Aehreectonrh
北極海で核爆発があり、全長60mのガメラが登場する。
どうせ亀なんだからひっくり返してしまえば、なんて思っていると空を飛んでしまう。
こんなロケットがあるわけないと思うが、米ソ協力なので・・・。
plzchd
plzchd
1954年のゴジラから11年もの間、怪獣映画は東宝特撮が独占してきた
米国のレイ・ハリーハウゼンがダイナメーションと呼ばれる人形をコマ撮りアニメーションで動かした数作に怪獣が登場する作品はあるが、その他には海外でも国内にも怪獣映画の競合は無かった
東宝特撮はそれ程に無敵だった

しかし11年も経てば、東宝特撮に対抗しようという動きは当然でるだろう
東宝特撮だけに美味しい思いをさせるのは悔しい
特に劇場主は映画会社に対策を要求したはずだ

それが本作が生まれた動機だろう
とにかく怪獣映画をだす
対象は?

ゴジラなどの東宝特撮をこれまで観て来たのは誰か?
団塊の世代は20歳代
怪獣映画はもう卒業してるだろう
だから狙うのはその上の30歳代だ
彼らの子供が小学生になってきた頃だ
ならば彼らが子供を連れて怪獣映画を観に来れるものを撮れば良い

このように企画が作られたのは間違いない
大人も楽しめるストーリーでありながら、子供も退屈せずに怪獣登場シーンを楽しめる
むしろ子供を狂言回しにしてストーリーを進行させ子供に自分達の怪獣映画であると思わせる
これがガメラのコンセプトと言える

カメをモチーフに、火を噴かせる、甲羅の手足の部分からロケット憤炎を出して回転して空飛ぶ円盤となって飛んでいく
眠りを覚ました理由こそ原爆だが、ゴジラのようなメッセージ性を持たせる意図はさらさらない
荒唐無稽なほど良いのだ
アトランティス伝説を持ち出したのは、ずっと後年の平成ガメラで活きることになる
脚本の高橋二三の腕は確かで大変に面白い

肝心の特撮はゼロベースではなく、怪獣映画ではないものの、特撮要素のある作品は大映でも何本か作られていた

とはいえ、東宝特撮のスタッフにノウハウを聞いて作られたとのことで、テイストは東宝特撮とあまり変わらない
むしろほぼ同じ
厳密には東宝特撮に一日の長はあれど、一般観客からすれば大した違いではない
白黒作品であることを割引いても遜色ない出来映えだ

東宝特撮のノウハウを大映のスタッフに教えることを黙認した円谷英二の器の大きさには感動する

しかし日本の特撮技術は逆に同質化競争になっていくのだ
怪獣映画といジャンルに限定され、同じ特撮技術のルーツを持つ特撮映像で競争を繰り返していけば、粗製乱造に陥いることになるのは火を見るより明らかだ

その事の危険に気付くのは、なんとこの大映だった
自社の独自性をもった特撮とは何か?
それを大映はすぐに答えを出してくるのだ

それは翌年1966年4月ガメラの次回作大怪獣決闘 ガメラ対バルゴンの併映作品だ
タイトルは大魔神である

超ひさびさに観て改めて気がつきました
ガメラの24時間足止め作戦はシン・ゴジラでの列車爆弾の元ネタだったのですね
ppkjtw
ppkjtw
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ちょっと前に観た平成ガメラ三部作が面白かったので昭和の方にも手を出してみました。うお!白黒だ!!

よくよく考えるとカメを大怪獣にしようって発想スゴいですよね!子供の頃から当たり前のようにいるんであまり考えたこともなかったのですが、そもそもこのガメラを思い付いた事自体がスゴいです。更に空を飛ぶとか!普通の思考じゃ考えも付かないです。

甲羅を背負っているだけあってガメラさんメチャメチャ丈夫です。でも、自衛隊の砲撃が効かないからってアメリカ軍に要請して核爆弾を撃ち込む⁉️あれ?非核三原則って当時は無かったんですっけ?

ガメラさんガンガン東京を壊していきます。おバカそうなパリピの若者が容赦なく踏み潰されるシーンにはちょっと笑ってしまいました。おー、東京タワーも倒した‼️って東京タワーの周りに大きい建物が何もない⁉️こういうシーンって当時がわかって面白いですね。でもZプランで石油を海に流すのは当時でもありなんでしょうか?環境破壊って認識は全くなかったのかな?

なんだかんだで白黒なだけに妙に迫力があってとてもガメラが不気味でした。ゴジラに負けじと頑張って作ったんだろうなぁって事が伺えて、なかなか面白かったです。
Pmieucdlam
Pmieucdlam
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「ガメラ」シリーズ第1作。

Amazonプライム・ビデオで久し振りの鑑賞。

小学生の頃、サンテレビの「アフタヌーンシアター」で初鑑賞しました。ビデオに録画したので何回も観ました。

それはさておき、ゴジラと人気を二分するガメラの記念すべきデビュー作。当時は特撮怪獣映画のまさに黄金時代でありました。映画会社各社がこぞってブームに便乗し、数々の名作・珍作が生み出されていました。「座頭市」シリーズなどを製作していた大映も負けじと参戦。口から火を吐く、両手両足を甲羅の中に収めて回転しながらジェット噴射で空を飛ぶ、動物性を強調して基本スタイルは四足歩行であるなど、ゴジラには無い特性を持った大怪獣が誕生しました!

ガメラを語る上で外せない要素として、“子供”が挙げられるでしょう。ガメラはどんなことがあっても子供の味方。本作では人類対ガメラの戦いとなるので悪役扱いですが、灯台から落ちた少年を救う場面もあり、その片鱗が垣間見えました。
昭和シリーズでは作品を経るごとに子供目線を重視した作風が顕著となっていきました(第2作以外)。「平成三部作」や「小さき勇者たち‐ガメラ‐」でも、それは踏襲されていました。怪獣映画を観るのは子供、という姿勢を徹底したからこそ、人気を獲得し続けているのかもしれませんなぁ…。
そのためか、他の怪獣映画でよくある、科学者が怪獣を倒す決定打を発見するなど、大人が活躍する場面が殆どありません。子供がアイデアを着想し、それを大人が実行するというスタンスを取っています。本作ではまだ大人の活躍が目立ちましたが、クライマックスの“Z計画”のとんでもなさは、子供が思い付きそうなユニークなもの…(笑) 科学考証を度外視した子供に夢と希望を与えるファンタジーといった趣が、本作から始まる「昭和シリーズ」には感じられますなぁ…。

本作の白眉は、ガメラの東京上陸シーン。
特撮の迫力は「ゴジラ」シリーズに負けてないなと思いました。前兆現象として沿岸部を高潮が襲い、ガメラが発する妨害電波によって空中状態が乱れてタンカー同士が衝突するという事故が発生。ジワジワと不安を煽ってくる演出がさすがだなと思いました。やがて羽田空港に飛来したガメラは大都会を蹂躙、破壊の限りを尽くしました。猛烈な火炎放射によって街は火の海に…。ゴジラより先に東京タワーをぶっ壊しました! 身長差273m…それを腕力のみで倒壊させるという馬鹿力!
人間ドラマとの融合もお見事でした。警官に避難を呼び掛けられても、知らん顔でゴーゴーを踊り続けようとする若者たちが秀逸でした(笑) 当時の世相やなぁ…。

ゴジラ映画と比較されることはもはや宿命ですが、「二番煎じではないか」という前評判を跳ね除けるかのように、本作は大ヒットを記録しました。以後、大映が倒産するまで毎年1本のペースで続編が製作されることになりました。
「ゴジラ」シリーズが内包しているような重いテーマは全く存在せず、ただひたすらに子供たちに夢を与えようと製作された「ガメラ」シリーズ…。現在のような暗い時代だからこそ、再び復活して欲しい怪獣だなと改めて感じました。

【余談】
それにしても、俊夫くん―。ホンマえげつないガキやなぁ…(笑) 約13年振りの鑑賞でしたが、当時は何とも思わなかった彼への違和感が次第に膨らんでいきました…(笑)
自分が捨てた亀の“チビ”がガメラになったのかもしれないぞ、と時系列を思い切り無視した思い込みをするし、ガメラの家をつくると言って石をいっぱいリュックに詰めて来るし、ガメラに突入する石油タンクに掴まってニコニコするのはいいけれど、助けに来たおじさんを手こずらせて爆発に巻き込まれそうになるし…。ロクなことせんやっちゃなぁ、と思いました(笑) 頭を叩きたくなりました(笑)
「ガメラは友達なんだ!」ととんでもない行動力で大島まで密航する気合いには危うく敬服しそうになりましたが…(笑) 大島に誘き出されたガメラに、「来ちゃだめだ!」と一喜一憂していたにも関わらず、翌日には“Z計画”の施設を、「すごいだろぉ!」とまるで自分がつくったかのように姉に自慢しておりました…。お前は二重人格か!(笑)
…と、何だかんだ書きましたが、このような部分がやけに気になってしまうのは、童心を忘れてしまったということの証明みたいに感じて、少々切ない気持ちになったことも事実。大人になったということなのかしら…。そんなことだったら、俊夫くんの方がまだマシなのかもしれませんねぇ…。

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