夜の街で成り上がった主人公が、芸能人の薬物乱用事件をきっかけに裏社会や政財界にまでつながる巨悪を暴いていく様子を痛快に描いたクライムドラマ。閉店寸前の飲食店の立て直しに次々と成功し、水商売の世界で成り上がったチャヌは、江南で最大のクラブを開店させるという大勝負に出る。スカウトした敏腕マネージャーのウニョンとともにクラブの開店準備を進めていたある日、チャヌがかつて手がけた店で有名なラッパーが麻薬でハイになり暴れているという知らせが入る。チャヌは知り合いのパク刑事に情報を流し、パクはラッパーから麻薬の出どころを突き止めようとするが……。「アンダードッグ
二人の男」のイ・ソンテ監督がメガホンをとり、Netflix映画「狩りの時間」のパク・ヘスが主演を務めた。「のむコレ2020」(20年10月9日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
不夜城の男コメント(1)
The world is not static, thoughts will create our reality.
-Thoughts are thoughts, nothing more. Why do people bruised and
wronged live that way?
I was in your situation, I spent days in my room just thinking. But
nothing can be accomplished that way. You have to have the will
and turn into action. That's how thoughts become a reality. People
like us must do anything in our power.
クラブの雇われプロモーターの立場から人生をかけた身の丈以上である "high-end(ハイエンド)" の自分の店をチャヌはつかもうとしていた、まさにその時に彼に次々にドミノ的に難題が降りかかってくる... 負の "わらしべ長者" である おとぎ話のように
This business is science. That's how I met quantum physics. My
heart fluttered at first. To think that my thoughts could be a reality.
真っ赤な三つ揃えのスーツ?って、韓国社会ではアリなのか? 胡散臭く、違和感のオーラ全開のチャヌ... 彼を演じていたパク・ヘスという男優さん、ミュージカルの舞台から映画の世界へと遅咲きの転身俳優の一人と言えるかもしれないけれども、この映画「不夜城の男」を見る限り、その俳優としてのタイムラグを感じさせてはいない。 そのお相手役のソ・イェジ様に至っては、憎らしいほど嫉妬なんてできない、許しさえもしない、あたかもブスは "死ね!" (失礼)と言っているように肌の滑らかさと蝋よりも白い、七難隠すとは彼女のことを言っているらしい? お笑い映画には欠かせない山椒のような男優さん... キム・サンホさん。この人が出ている限り、面白くない訳が無い... 本当なのか?
唐突です。 有名な「シュレーディンガーの猫」の話... 箱の中にいて見えない猫は「生きていて、かつ死んでいる」という奇妙奇天烈な状態になるとされる、量子力学... 量子力学は怪しい。だから映画の中でそれを唱えるチャヌも怪しい。この凡人理論の相対性説明?に納得できる人は少ないだろうけど何か?
映画「不夜城の男」はイ・ソンテ監督によると最初の草稿が2016年に書かれ、映画の製作が進行している間に(バーニング・サン)事件を知ったと言われている。当時とすれば韓国芸能界を震撼させた一大スキャンダル、通称: "バーニング・サン事件"。 その日本のマスコミでも取り上げられた事件をこの映画のメインテーマにしていることは間違いはなく、作中、チェヌが事件解決をする様子や過程をコメディ ✙ アクション ✙ クライムを融合したような描き方で、その上、映像のスタイリッシュさの特徴のある中にも、いつもの韓国社会のおじさん同士の上下関係をセピア色を通り越して、濃ゆいまっ茶っ茶色にも映画の質感は染まってゆく。
少し冷めたカリスマ性を絵に描いたようなウニョンと自分の言葉だけで業界を征服しようとする、口から生まれた口数の多い口撃アクションの代表格チャヌ... 「不夜城の男」は、実際には量子力学を科学的に扱うのではなく、自分が考えるものが現実的に形作ることができるとされる量子物理学理論を信じる主人公に焦点を絞っているところにこの映画の特徴があり、場面展開やカット割りが早く、ジッピイという言葉が似合うトレンドとして韓国では今、最もホットでスキャンダラスな話題性など、それらを総括したことでシナリオの痛快さに繋がっている。 繰り返すと単に犯罪そのものに焦点を当てるのではなく、映画の重要な部分として、主人公が難解な事件に目の当たりにした時、チェヌを含め仲間たちが正義に裏付けされない方法で解決し、克服する結果があり、そんな彼チェヌがエネルギーを惜しみもなく絞りだす様子を見ていくうちに彼に好感を持てるようにも感じてしまう。 映画作りの妙なのは... あの真っ赤な三つ揃えの背広姿の違和感だけの人だったことをも忘れさせるお話として...
チェヌが語る量子物理学は純粋な科学ではなく、この概念の解釈から導き出された矛盾する2つの言葉から派生した哲学的信念... その言葉より、ポジティブ・シンキング... そのエネルギーが変化をもたらす影響力について描き切っているのかもしれない。 ただし、予告編ほどは、最高のジッピーさのあるヴィジュアル・メディアなものはありませんけど... 嫌味ですけど何か? そんな映画です。
ラッパーが一度口に入れた後、直ぐに吐き出されたロック割をチェヌが何も言わずに飲み干す、男前なシーケンス... ノーカットの一連の流れではなく、カット割りを挟むフェイクな映像は映画の質を落としている。何故なら前半の見せ場になっているのに... 映画の黎明期、日本の不世出の俳優が実際にノーカットで他の役者の足の裏を直に "舌" で舐めるシーンを見たことがある... 当たり前のようなに舐められた方のその役者も有名な方で... 裸足の裏を舐めるって凡人理論の範疇を超え、今でもトラウマのように記憶に残っている... なんてね?