ヤング@ハート

7.6/10
合計18件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   108分
言語   英語
地区   イギリス
劇場で   11月08日 2008
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ヤング@ハート プロット

平均年齢80歳のロックンロール・コーラス隊「Young@Heart」の音楽ドキュメンタリー。1982年、アメリカ・マサチューセッツ州の小さな町ノーサンプトンに誕生したコーラス・グルー「Young@Heart」は世界中を飛び回る。そんな彼らが1年に1回のコンサートに向けて、ソニック・ユース、ラモーンズ、ボブ・ディラン、トーキング・ヘッズの曲の練習を重ねていく。

ヤング@ハート 俳優

ヤング@ハート 写真

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ヤング@ハートコメント(10)

Lcateiscopllce
Lcateiscopllce
80歳の老人たちがロックをうたうという話。
ロック一筋の人たちが年老いても未だ衰えず・・・というストーリーかと思っていました。
ところがところが・・・・
1982年、マサチューセッツ州ノーザンプトンの高齢者住宅。
たまたま出会った地域のお年寄りのグループから結成されたコーラス隊ときいて驚きました。

けっしてうまくはない、普通のおじいちゃんおばあちゃんのグループなんですが、
冒頭の「Should I stay or should I go」で92歳のアイリーンがソロをとるところから、
もう魂をつかまれて、ノックアウトされてしまいました。
この迫力は、エネルギーはどこからくるのでしょう??

コーラス隊をひきいるのは、54歳のボブ・シルマン。
自分よりはるかに年上の団員に、けっこうきびしくしかし敬意をはらって指導します。

クラッシュ、デビッドボウイ、U2など、とても高齢者向けとはいえない選曲は彼によるものですが、(没にするものもありますが)ほとんどを、彼らは時間をかけて自分のものにしていきます。

もともとはクラシックやオペラ、サウンド・オブ・サイレンスなどが好きな彼らのほとんどは、はじめて聞くロックの大音量に顔をしかめ、耳をふさぐのですが、「こんな音楽はいやだ」とはいわずに、「なかなかいい歌詞じゃないか」と、とっても前向き。
ソロに指名されるのも、「上手いメンバー」というわけではなく、その歌を一番伝えられそうな人にボブはソロパートを託します。

時速200キロで車をとばし、ちゃっかり恋人もいる現役バリバリのスティーブ・マーチンのような元気なおじいちゃんもいる一方、
6度もがん治療をしたジョーや、脊髄に激痛の走るスタン、何回も死にかけてそのたびに牧師が呼ばれたというボブ・サルディーニ
うっ血性心不全で酸素ボンベが手放せないフレッドなど、
病気と闘いながら、それでも歌をあきらめないつわものたち。

もう彼らにとって歌は趣味の領域を超えて、「生きることそのもの」なのです!
歌を休んだらみんなに迷惑がかかる、とか、心配をかけたらいけない、というような日本人的発想ではなく、ただただ「歌いたい」のです。
自分のパートを誰かに奪われてたまるものか!と。

しかし他方で、もし自分が死ぬことがあっても、何事もなかったように、みんなは歌い続けてほしい・・・・
事実、わずか一週間の間に、ソロを歌うことを楽しみにしていた2人の仲間が亡くなります。

彼らは、仲間の死にふかく悲しみながらもコンサートを決行し、本番では練習のときより格段に素晴らしい歌を披露します。
それが先に逝った仲間にたいする敬意の払い方なんですね。

最高齢92歳のアイリーンは、
「(私が死んだら)七色の虹に腰をかけてあなたたちをみているわ」
そして、彼女がこの映画の完成後に亡くなったことをエンドロールで知るのですが、
このハッピーな映画が世界中でたくさんの人たちに感動を与えているのを、虹の上でニコニコながめているアイリーンを想像してうれしくなってしまいました。

死ぬことはお別れだけれど、だれにもやってくること。
それまでをどう生きるかが大事で、その直前まで全力でハッピーに生きていれば、自分もまわりも幸せになりことが伝わってきました。

人間年をとれば、いろいろ衰えるし、病気にもなります。
「守ってあげなければいけない、かよわい存在」ではありますが、
この映画の老人たちは、むしろ、勇敢で怖い物のない強い存在に思えました。

だから、彼らの歌う「I got you」も「Fix you」も本来の歌詞以上の意味合いが伝わって、それがあの迫力になるのでしょうか??

オープニングの「Should I go~」も、字幕は「別れるの?、別れないの?」でしたが、私には「この世におさらばするの?それともまだ生きているの?」のように聞こえました。

単館上映でなく、もっとたくさんの映画館でぜひやっていただきたい!
いろいろな年代の人にお勧めできる映画だと思います。
Eyaaepeprvr
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皆さんは、聖書の内容に、疑問を持たれることが多いでしょう。何で隣人に与えなければならないのだと。そんなの偽善ではないかと心の中でつぶやく人も多いのではないでしょうか。

そういう方でも、この作品を見たら、少々見方が変わります。ヤング@ハートのメンバーである齢80歳のお迎えが近いおじいちゃん、おばあちゃんたちにとって、歌うことが歓びであり、生きる意味のすべてになっていたのです。
そして、自分たちが歌うことで、観客が元気づけられて、生きる勇気を与えられることが、すごく幸福なことなんだと語ります。

ヤング@ハートのメンバーには欲得や打算というものが微塵も感じられません。
世界中をツアーしたり、各地のVIPと出会えたり、今となっては人気グループとなった現在であれば、求めようとすればそれなりの名声と経済収入が得られるでしょう。
でもメンバー全員が高齢で、病持ち。普通の高齢者なら、たとえ大金が舞い込む仕事よりも、わが身大事でじっと動かず療養に励みたいはずなのです。
しかし体調のなさや体力のなさをものとせず、ヤング@ハートのメンバーたちは死の直前まで愚痴一つ言わず歌い続けようとします。彼らを駆り立てるものは、自分たちが歌うことで、大勢の人を幸福に出来るということなんだ。与えることが歓びなんだという感激があるからなのです。 みんなそれを生き甲斐にしているから、ハードなリハーサルもサボらず出席できるのですね。
メンバーへのインタビューを通じて、浮き彫りにしているのがこのドキュメンタリー作品の印象深いところでした。

たとえ凶悪な囚人でも、ヤング@ハートの歌声は、彼らの心を掴んでします。メンバーの一人が直前に死んという知らせを聞いて、悲しみの中にあるのに、その日はちょうど刑務所慰問の日。歌うことが最高の供養だと、メンバーたちは精一杯の元気と祈りに満ちたバラードを、刑務所のコンサートで捧げました。
その気持ちは、たちまち囚人たちに伝わり、スタンディング・オペレーションに。その様子はスクリーンにはっきり映し出されていました。
ヤング@ハートの歌声は、囚人たちのこわばった顔つきを緩めさせ、俺たちにも明日があるのさと希望を抱かせたのです。

コンサート前のわずか6週間の間に密着したドキュメンタリーであるにも関わらず、登場人物はみんな個性的で、ハリウッドの著名俳優に劣らぬ台詞回しです。(何せドキュメンタリーですから、台詞が上手くて当然。)
そして、観客もこれは駄目だろうと思えるような、リズム感たっぷりの難曲に取り組んでいくリハーサル風景や、メンバーの日常生活のルポ、そして『シカゴ』の名シーンを彷彿させるメンバーが出演したミュージッククリップを挟み込んで、飽きさせない場面展開になっています。特にメンバー2名の急死の直後に気丈に歌うメンバー姿には、涙を誘われることでしょう。
老と病と死とがすくそばに隣り合わせになっているヤング@ハートのドラマには、いつ誰がいなくなるかもしれないという緊張感を感じてしまいます。
けれども彼らの歌声は、そんな緊張を微塵も感じさせず、聞いている観客を永遠の彼方へ誘ってくれます。彼らの人気は、生老病死の苦しみを吹き飛ばしてくれるパワーを感じさせてくれるかもしれません。
ラストのコンサートライブは圧巻です。リハーサルで不可能とされ思えた数々の難曲を見事に歌い上げます。
オヤジバンドが人気に鳴ってきていますが、彼らはオヤジバンド世代の更に親世代です。普段の趣味はクラッシックという高齢者たちが、クラッシュ、ラモーンズ、トーキングヘッズ、ソニックユース、コールドプレイ‥、最近のR&Bのヒット曲までロックロールをノリノリで歌い上げるのですから、驚きです。
でも一度この映画で彼らの歌声に触れたら、きっと人生観が変わりますよ。まさに「YES WE CAN CAN!」です。

それにしても、プロデューサーのボブは、勇敢なチャレンジャーですね。
あえて難しい曲をメンバーたちに与えようとするのです。いつもこんな曲なんて出来ないという愚痴をよそに、厳しく忍耐強くリハーサルを重ねて、メンバーの持ち歌に変えていきます。本作品でも7曲の新曲に挑戦していきました。中には、本番直前になっても歌詞すら覚えられないという曲もあったくらいです。本番直前に見せるボブの顔は、苦悩に満ちていました。けれどボブのすごいところは、体調の善し悪しでなく、曲のイメージに挑戦してほしい人をリードボーカルに選ぶのです。そして本人が降参しない限り、辛抱強くリハーサルを重ねます。もちろん逃げたら、あっさりメンバー交代する厳しさも持ち合わせています。メンバーは、ボブは厳しい人だと口々に言います。けれど、どんな弱った高齢者にもチャンスを与えば伸ばせる、出来る!という強い信念を持ったボブに、活かす愛の姿を感じました。

皆さんは、この作品でいくつ人々の優しさに触れられるでしょうか。

最後に映像としても、彩度が鮮やか目で、すごく風景が美しいかったです。
Nkohmsipsxg
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この映画は…けしからん!

おじいちゃん、おばあちゃんに難しい歌を歌わせるなんて…けしからん!

病気と闘っている人も居るのに無理矢理引きずり込んで…けしからん!

メンバーの中では、詳しく紹介されないおじいちゃん・おばあちゃんも居て…けしからん!

ドキュメンタリーでありながら、まるで音楽PVの様な作り方をしている場面もあって…けしからん!

そして何よりもけしからんのは、大切なメンバーが…けしからわ!
あれ?文字を間違えてしまったではないか。これも全てこの映画のせいだ…実にけしかりん!

ほらまた間違えたじゃまいか。

…あかん…涙で画面が見えんでは内科…。

…。ああ画面が見えん!涙が!涙が!止まらん!

本当に…けつかりん!

(2008年11月12日シネ・アミューズ/WEST)
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楽しいだけじゃない、この映画には夢がある。

元気とやる気があれば、本当に何でも出来るのね。

コーラスメンバーと指揮者・指導者の方々に、大拍手♪(*^^*)
Tvnkyeihha
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ネタバレ! クリックして本文を読む
あれほどソウルフルでパワフルな老人、見たことが無い!と思えます。

見終わったあと、自分がどれだけ消極的なのだ、と老人コーラス隊に打ちのめされました。

劇中の指揮者兼指導者の立ち振る舞いにも感動!年上の人たちを見事にコーチする姿も素晴らしく、

ロックやブルースR&B

全てがかっこいい爺さんばあさんたちでした。

日本でもこれから試みてもよいことだと思います。こういった試みは欧米で顕著ですが、日本人も老齢者が多いのでどんどんコーラスなどはやって欲しいです