クラシックの名曲とアニメーションを融合させた画期的な表現で、映画史に残る傑作として語り継がれるディズニーの長編アニメ。バッハの「トッカータとフーガ・ニ短調」、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」、デュカスの「魔法使いの弟子」、ストラビンスキーの「春の祭典」、ベートーベンの「田園交響曲」、ポンキエッリの「時の踊り」、ムソルグスキーの「はげ山の一夜」、シューベルトの「アベ・マリア」の8曲に乗せてアニメーションが展開。各セグメントにセリフはなく、めくるめく色彩とダイナミックで時に繊細なモーション、美しい旋律を通して物語が紡ぎ出される。音楽は“音の魔術師”と呼ばれた名指揮者レオポルド・ストコフスキーがタクトを振り、フィラデルフィア管弦楽団が演奏。作曲家・音楽評論家のディームズ・テイラーがナレーターとして各セグメントを紹介する。
ファンタジアコメント(11)
この映画の公開は1940年。コンピューターはまだ、『イミテーションゲーム』に出てくるようなものだった頃(第二次世界大戦終結1945年)
どのように、映像と音楽を合わせたのだろうか?
先に音楽を撮って、それにあわせて、0.001秒単位でコンテを書いて、セル画を起こして、コマ撮りした?
先にできたアニメーションを見ながら、指揮して演奏した?
どちらにしても、アニメーションと、取り上げたクラッシックの楽曲と、バレエを始めとするダンス、そして(笑)について知り抜いていなければ成しえない技だろう。
冒頭のサウンドトラックでも見て取れるが、音の振動に合わせて画面が反応しているかのような映像。最近ならば、CGで声や音に合わせていろいろな色が画面に現れるソフトがあるけれど、何度も繰り返すが、この映画はコンピュータ誕生以前の作品。
そんな音感の良さは、全編にあふれている。花びらの群舞、🍄の群舞、カバを始めとする動物たちのバレエ、魔王の動き…。ここの一挙手一投足が、楽曲のシンバル・トライアングル、管楽器などとずれていたら、どんなに間抜けに見えるだろう…。
それを考えるだけでも、人間業とは思えぬ奇跡のアニメーション!
だが、がちがちに作りこまれた映画ではない。
時に、カトゥーンの(笑)を振りまき、時に優雅に、時に恐ろしく…。
創造力・イマジネーションの翼を広げて、というと必ず思いだす作品。
この楽曲に、恐竜?カバ?ケンタウロスにパーン等を合わせるかと意表を突かれる組み合わせもあり、遊び心が満開。この楽曲のファンなら受け入れがたいものもありそう。
個人的には、『魔法使いの弟子』と『禿山の一夜』は、これ以外には考えられないくらいにはまってしまった。
そして、たくさんの後進に影響を与えたのかな?
手塚治虫先生の『展覧会の絵』とか、ユニコとかを思い出してしまった…。
『禿山の一夜』の魔王は、永井豪氏の魔王ダンテやデビルマンに似ている…。
他にもたくさんありそう…。
世界遺産。永久保存版。
これはもう完全に芸術作品、正直子供向けではない上にほぼサイレント映画。これ劇場で見たら即効寝るね眠くない時に見たのに眠くなったもん笑。春の祭典をバックに地球の起源を綴ったような映像は小学校の教材とかにできそう。あとはクラシックの勉強にもなる聞いたことあるけど名前知らなくてモヤモヤしてた曲がこの作品見てわかった笑。
くるみ割り人形の金平糖の踊りって曲、これめちゃくちゃ怖いんだけどホラー映画かなんかに使われてなかったかな?笑
ちゃんとディズニーぽさもあってよかったケンタウロスとユニコーンとペガサスが出てきてどれがどれやらだし、ワニとカバは踊ってるし、最後にキンハーのラスボス手前で出てくる悪魔も出てくるしで盛りだくさん笑。世界一有名なキャラクターをチョイ役扱いにする贅沢な映画でした。
なんか、面白いとかなんとかを通り越してもう、感動。
音に合わせてキャラクターを動かす技術はさすが。
短編が何本か入っているのだが、終始クラシックが流れているので通してみると途中で寝落ちしてしまった。