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ビーストコメント(1)
They say we all have a beast locked up inside of us.
本作『ビースト』の基となったフランス映画『あるいは裏切りという名の犬』と見比べると映画のネオノアール感と人間の繋がりの濃さが、両者の映画としての質感と映像だけでない内面と雰囲気との濃淡の違いをどうしても生んでいる。
それは、冒頭のバーのオーナー女性がヤサグレから警告としての強烈な暴行を加えられる場面でまず第一にその事がうかがい知れる。なぜ刑事の立場である人間が、ただのバーのマダムのためにヤサグレに報復をしたのかが、いまいち韓国のリメイクでは意味がぼやけている。
韓国版で言うとハンスの役柄のヴリンクス刑事が部下から慕われ、上司からも未来を嘱望され、バーのマダムの相談相手になぜ乗れるのか... それはファミリーとして裏街道を歩く者でも拒まない人と人との繋がりを大事にする彼が受け入れているからで、映画を見れば直ぐに分かるものとなっている。だからフランス版では出世の競争相手であるドニ・クラン刑事のバックグランドも丁寧にしかもさり気無く描いている。
フランス版ではライバル関係の二人の年齢がマッチしていると思えるのに対して、冷徹な猟奇殺人にまつわる結構ゴアな部分もあり、二人が捜査の行きがかり上の行き違いからつかみ合いの喧嘩になる場面が度々でてくる。私感としては、韓国の名優二人の年齢がどうしてももう少し若い人でなければ、出世を争っている当の本人たちが冷静さを失い、部下の目の前で争うなどどうかしているし、血気盛んな若い人の行動なら納得もいくが... それが頭に血が上り易い韓国流というなら仕方がないけど、それとこの映画のキーパーソンであるクセモノの密告屋を女性にしているところのねちっこさの無さやリメイクの陥りがちなサブプロットを詰め込んで、スレッドを複雑に絡み合わせて面白みを出そうとするあたり、それが反って映画の本筋が分かり辛くなり、展開が早い割には映画の時間が経つのを気にしだすのが映画も割と早い段階で起こり、さらには終盤では閉口気味にもなってしまう。
確かに二つを見比べるのが悪いだけで、ハンスが徐々に孤立して追い詰められていく様子をスリリングにしかもゴア表現もあり、映画の面白さはあると思うけれどもこの映画にスッキリ感を求めても仕様がないけどネオノアールをはき違えた暗さだけが目立つものとなっている。