トリック劇場版

テレビドラマの人気シリーズが劇場版になったとは言え、別段、超大物ゲストを迎えたり、大掛かりなＣＧや舞台装置にお金をかけているわけでもない。
自称売れっ子の天才奇術師・山田奈緒子のいつもの決めゼリフである「お前のやったことは全部お見通しだ！」がバージョンアップされている程度ではないか。
だが、仲間由紀恵と阿部寛との凸凹コンビによる掛け合いは、息もピッタリで安心して見ていられる。
もう芸歴の長い夫婦漫才の域に到達していると言ってしまっても、決して過言ではないだろう。
お互いに素晴らしい相棒（相方）を見付けられたと思う。
この凸凹コンビが、インチキ超能力者の引き起こす超常現象のトリックを見破って行くと言うのが、このドラマの基本的スタイルであるが、そのカラクリ自体は稚拙で非科学的。
それを補って余りあるのが、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるかのように次々に繰り出されるくだらないギャグの数々。
もう鉄砲と言うよりも速射砲だね。
深く考えずにギャグ目的で見れば楽しめる１本！

『月光』の主題歌が流れ、上田と奈緒子が
山道をくだっていくシーン。好きだな。
あのやりとりを聞いてるだけで楽しい。

ＴＶドラマのよさをそのまま再現した映画も
よかった。脇役たちも最高です。

内容は、まあまあ。テレビ版では、密室殺人など、殺人方法のトリックを暴くのがメインだったのだが、今回は殺人に謎がなくて残念だった。せっかくの映画版なのだから、もっと派手で爽快なことをやってほしかったのだが、テレビ版と変わらない内容でがっかりした。というか、殺人トリックを楽しみにしていた人にとっては、テレビ版よりつまらなかったとさえいえる。
ラストの展開をもう少し引き締めてテンポよくするべき。

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だが、ストーリーとして長い。
TVで見れば、冗談まじりのコメディ。

映画になるとどうだろう？
信者なら金を払うに値するだろうが、貧乳や巨根、ズラをネタにしたギャグでTV 版に興味のない人はおいてけぼりである。
無料位で丁度いいな

何度目かもはやわからないけど、いつまでも笑える。でも今回順番にドラマから見直してみると、テンポよく進むドラマの方が映画より面白いかもしれないと思った。