まともじゃないのは君も一緒

7.4/10
合計19件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   98分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   高田亮
劇場で   03月19日 2021
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まともじゃないのは君も一緒 プロット

「婚前特急」の監督・前田弘二と脚本・高田亮が再タッグを組み、成田凌と清原果耶がダブル主演を務めた恋愛ドラマ。人とのコミュニケーションが苦手で、数学ひと筋で生きてきた予備校講師の大野。今の生活に不満はないが、このままずっと1人でいることに漠然とした不安を抱えている。世間知らずで「普通」が何かわからない彼は、女の子とデートをしてもどこかピントがずれているような空気を感じる。教え子の香住は、そんな大野を「普通じゃない」と指摘してくれる唯一の相手だ。恋愛経験はないが恋愛雑学だけは豊富な香住に、「普通」を教えてほしいと頼み込む大野だったが……。

まともじゃないのは君も一緒 オンライントレーラープレイ

まともじゃないのは君も一緒 俳優

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まともじゃないのは君も一緒コメント(16)

Psnigxkoshm
Psnigxkoshm
「婚前特急」の前田弘二監督と脚本担当の高田亮さんが再タッグを組み、成田凌さんと清原果耶さんがダブル主演した本作は、数学一筋で生きてきたコミュ症の予備校講師の大野と経験は無いが恋愛雑学だけは豊富な香住が、「普通の恋愛」を巡ってラブコメディーを繰り広げていく。
出演作の殆どでエキセントリックな役柄が多い成田凌さんだが、本作でも遺憾なくその〝変人〟振りを発揮しているが、今回は良い意味で飄々と〝抜けている〟ている感じで共感を覚える。
そして、やはり今時の学生役が多い清原果耶さんだが、香住は毒舌で小悪魔的な要素はあるが、キュートが滲み出る。
予備校講師の大野は世間知らずで、容姿は良いので女の子から好意は持たれるのだが、満足に会話も出来ず、デートでもギクシャクして上手くいかない。
そんな大野に対して教え子の香住は「普通じゃない」と唯一指摘する存在なのだが、香住の憧れの人にステディな相手がいることを知り、大野をけしかけて横恋慕しようと企てる。
ここから大野の〝普通化計画〟及び香住の〝横恋慕作戦〟が並行して進行する。
果たして2人が進めるミッションはどのような顛末を迎えるのか?
大野と香住の何とも噛み合わないやり取りが楽しく、笑いを生む。
やがて2人は「普通」を追求する中で自分自身を見詰め直すこととなり、本当の思いや気持ちに気付いていく。
ほのぼのとした本作からは「普通って何?」、「普通であれば幸せなの?」という問い掛けられているような気がする。
Ponskihxmgs
Ponskihxmgs
変わり者の予備校講師とこれまた変わり者の女子高生の2人の掛け合いが最高でした!

笑えるポイントが何度もあります。
1度笑うとそのあとは笑えるシーンを待ってる自分がいました。
きっと同じ会場にいた方々も同じ気持ちだったと思います。

勉強ばかりで世の中の普通が分からず、人の気持ちも理解できないダメ予備校講師に普通とは何か。を教えようとする女子高生、香住。

ダメ人間を年下である女の子がリードしていくというよくあるストーリーですが、普通とは何か。と言うことをストレートに心に突きつけられた作品でした!

みんなどこかで折り合いをつけ、空気を読むことに慣れすぎ、本当の気持ちを隠してるんじゃない?
もっと自分のやりたいことをやりたいようにやればいいよね。
と言うことを改めて感じました。

軽い気持ちでも観れるし、自身を振り返る機会にもなる不思議で楽しいストーリーになってます^ ^
Aesvvlneeieepx
Aesvvlneeieepx
「どうしよう。この映画をお守りにしたい!」自分でもいったい何を言っているのか?と思うけれど、見終わった直後に湧き上がった率直な感想なので仕方がない。

おそらく、疲れた時に何度も見返したい気持ちが高じて「なんなら常に身につけておきたい!」と、イメージが飛躍したのではないかと思われます。(^^;;
実際、映画を手のひらで持ち運べる時代ではありますが、映画は出来るだけ映画館で観たい派の私を狂わせる程、心地良い映画です。
とにかく成田凌くんが可愛いくて、声にだして笑えて、気がついたら泣けていました。

▼心のメンテナンスコースはこちら▼
・まずは笑いでコリをほぐす
・固定概念をスッキリ洗い落とす
・心にたっぷり潤いを与える

◾️まずは笑いでコリをほぐす
・テンポの良い掛け合い
ニュアンスが読み取れない男と具体性に欠ける女の会話がこれ程面白いとは!
つまずくポイントが細かすぎて、会話が全く進まないww
役者さんの息の合った演技が素晴らしいのはもちろんですが、カットバックのテンポが小気味良い!
想像していた以上に心理のズレが面白くて、声に出して笑ってしまいました。
声に出して笑うとスッキリしますよね〜。身体にも良いらしいし。d(^_^o)
それに緊張していると笑いは生まれにくいと聞きました。
有名なコメディアンと無名なコメディアンが寸分違わないネタを披露した場合、有名な方がウケるのは「知っている」という安心感で体に笑う準備が出来ているからだそうです。
つまり自然に吹き出してしまったということは、体が安心してリラックス出来た証拠。
そして一度笑えてしまったら、あとは雪だるま式に面白さが転がり出します。
はい。お察しの通りコメディ至上主義者です。泣かせるより笑わせる方が難しいと思っています。
笑いは突き詰めると人の不幸で出来ているので、ポリコレに配慮してブラックな笑いやトンがった笑いが難しい昨今、ディスコミュニケーションだけでもこんなに笑いが作れるんだ!と希望が持てました。
それに年齢より高校生かどうかを気にするくだりでは、笑いに昇華させながらマスコミ報道のイメージ操作にもチクリ。
ある意味時事ネタとも言えますね。大いに笑わせていただきました!

・作り込んだキャラクター
とにかく成田凌くんが、可愛いくて、可愛くて…とてつもなく可愛い!(≧∀≦)←語彙貧
遅ればせながら『窮鼠はチーズの夢を見る』で成田凌くんの可愛さにハマった私ですが、更に輪をかけてハマりましたっ!!( ̄^ ̄)ゞ
『愛がなんだ』『カツベン!』では、そこまで良さがわかっておらずお恥ずかしい限りなのですが、それでも「ものすごくナチュラルな演技をする役者さんだ」ということは感じていました。
今回の役は、かなり作り込んだキャラクター!なのに自然体。
自然体に見える演技が素晴らしい。
生理的に無理なきわどさを突きながら、笑わせてくる。
簡易度の高いコメディー芝居も出来るなんて。無敵かよ(≧∀≦)
もちろん、仔犬のようなお目目に、甘い響きの低音ボイスも健在。
それに加えて、待っている立ち姿の可愛さよ。(*´∀`*)
佇まいの所在なさで笑いを取れるところもコメディアンとして高ポイント!(私にとってはかなり大事)
変わり者だけど真剣で愛おしい。魅力的な人物像で笑わせてくれました。

◾️ 固定概念をスッキリ洗い落とす
掛け合いが良い!…って、さっきも書きましたよね(^_^;)
いや、笑いの話しだけではなくて。
会話をしていて何度も聞き返されると疲れますよね。
こっちが言った言葉をそのまま聞き返されると確かにムカつく。
聞く方も聞き方が大事で、理解出来なかったからと言って、ただ同じ言葉を聞き返すのは不親切だし失礼。
コミュニケーションというのは相手への思いやりに尽きますね。(。-_-。)

で、聞かれた方も聞かれた方で、実は具体性を持たないで話している事の多さに驚きました。(だから、そこをつっこまれると余計に腹が立つ)
それに、何気なく使っている言葉も、ニュアンスでわかった風でいたけれど
大野が言葉の意味を真摯に追求する姿に、笑いながらハッとさせられました。
キラキラした言葉の中身のなさ。(発する側の理解不足もありますが)
曖昧な言葉や漠然とした表現は、聞く側に真意を読み取る負荷をかける。
そんな言葉達に翻弄されて疲れ果て、かといって大野のように直接真意を聞くのは大人じゃない気がして、じんわりとストレスだけが溜まっていき…いつしか上辺だけでスルーする事に慣れてしまっている自分に気づきました。

そう感じると、次から次へと言葉が引っかかってきます。
「普通は〜だから」
いっけん、価値観の共有や一般常識を解いているように聞こえますが
相手に向かって言えば“価値観の押し付け”だし
自分自身に向かって言えば“諦めの言い訳”になる。
目から鱗の発見の連続でした。

◾️心にたっぷり潤いを与える
大野から美奈子への問いかけが、深く心に残りました。
「それでいいのか?」
人の心は複雑怪奇で、その時点の答えを見つけていくしかない。
いい大人が自分を変えるのは難しい。(いい大人って?)

もっと言葉に敏感になって、丁寧に伝えようと感じる一方で、全く同じ言葉でもニュアンスで意味が変わることもあるし、受け取る側の心理でも変化する。
解釈のゆらぎを楽しむ面もあるし、解釈のゆらぎで救われることもある。
言ってほしい時に言って欲しい言葉ってあるし、酔ったフリして吐き出す言葉は聞いて欲しいだけの甘えで、ただただ共感してほしいことだってある。
表面だけでは計り知れない複雑さがある。
実は美奈子もサポートに生き甲斐を感じているのかもしれないし、影から操りやすい男を選んでいるのかもしれないし、やっぱり惚れているのかもしれない。

そもそも、感じたことをそのまま相手に伝える言葉があると思うこと自体が乱暴で、
そんなことが出来ると思うのは傲慢な気がしてきました。
何度も何度もコミュニケーションして、揺らぎを微調整して関係性を作っていく。
それは根気のいる難しい作業だけれども、合うか合わないかで簡単に切り捨てないで、お互いの関係を育てていく行為がきっと愛なんだなぁ。
恋人だけでなく、家族も友達も。社会も国も地球にも。

自分も自然界の一部だと意識する謙虚さと、何一つ無駄な事のない自然界の調和に身を委ねる心地よさ。
“まとも“の呪縛からも承認欲求からも解放される瞬間でした。

多様性を高らかに歌い上げるでもなく、女性の社会進出へのハードルを嘆くでもなく、エコロジーを呼びかけるでもないけれど、
一人歩きしがちなワードに振り回されずに、原点に立ち戻って見えてくるシンプルなものを根気よく育てていけば良い。
それなら私にも出来そうだ。

自分でも気づかないうちに背負っていた肩の荷を下ろしてくれて、気持ちがリフレッシュされる映画でした。

はい。ではこちらで全コース終了になります。(←ツッコミポイント)
お付き合いくださり、有難うございました。

素晴らしい脚本と素晴らしい演出。
仕掛けも楽しくて、鑑賞前と鑑賞後では『まともじゃないのは君も一緒』から受ける言葉のイメージが真逆に変わっていました。
『婚前特急』のコンビでしたか。
かなり好きな映画ですが、その後追えていませんでした。
実は『わたしのハワイの歩きかた』公開当時、私が主催している映画部のアンケートで男性の部員さんが薦めてくれていて
男性がオススメするなんて意外…と感じたのですが
あの時、見ておけば良かった〜〜。(>_<)
男も女も関係なく楽しめる映画だったに違いない。
自分の固定概念に激しく後悔。
これから注目します!
Shsmwoohnade
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少し変な反応をしてしまうコミュ障の予備校講師と、彼に「普通」を教えることになった女子高校生の話。
序盤の2人のかみ合わない会話が結構面白い。講師の大野のコミュ障っぷりはちょっと極端だけど、こんな人いるよなって思いながら観てた。
基本的に変な笑いをしたり、少しずれた感覚の返事をしてくる成田凌と、毒づき&大泣きしてる清原果耶を楽しむ映画だ。地味に笑えるところが多くて、観ていてとても心地よかった。個人的には若干意外な終わり方だったがそれも含めて愛おしくなる。そしてその後の2人も見てみたい。
「普通」を教えるはずなのに自分の好きな人とその婚約者を別れさせようとするかすみの考えも相当いっちゃってる。何が普通なのか、普通でないといけないのか、そんなことを考えてしまう。さらに普通に見える人がする行為が普通ではなかったりするところもいい脚本だった。だから小泉孝太郎と泉里香の役割は意外と重要だった気がする。この2人の演技もよかった。
Lirmaearbfecotos
Lirmaearbfecotos
発達障碍のために友人もなく、恋をしたこともない予備校講師という、きわめて難しい役柄を、ひょうひょうと演じているのが成田凌です。

まるで、地を出しているだけではと錯覚しそうな名演技ですが、成田凌は私生活では女性関係の噂が絶えない、役柄とは180度正反対の俳優なんですよね。
彼が演じている役柄は、つまり、完全にこの作品のために作り上げた人物像なんです。

名優という言葉は、もしかしたらこの人のためにある言葉なのかも知れません。

友人はいない。知り合いになっても友人になる前にみんな逃げて行ってしまうから。

これ、普通の役者だったら、悲しさの演技とか寂しさの演技とか、ついついやってしまいがちなシーンでしょ。
でも成田凌の演技はまったく違うんですよ。
たしかに発達障碍の人なら、このように感じるのだな、と、演技の力によって観客を有無を言わさずリアルに得心させてしまうのです。

そして、清原果耶もまた、鳥肌の演技力を魅せてくれます。

彼女は、半径5メートル内で恋人を見つけるようなマネだけはしないぞ、と決意している女子高3年生で、予備校では成田凌が個別指導する生徒です。

彼女が狙っているのは、知性のカリスマ。著書も何冊も出している、小泉孝太郎演じる青年実業家です。

このカリスマが婚約中であることを知って、婚約者の手からカリスマを奪い取るため、婚約相手の女性を成田凌に口説かせるという無謀きわまりない作戦を実施するわけなんですね。

友だちもいない、ましてや女の人とつきあったこともない予備校講師を遠隔コントロールしながら、です。

いったい、どうなってしまうんだろうとハラハラドキドキ、背中がくすぐったくなるようなお話がスピーディーに展開されるのですが、このシナリオには特筆すべき美点があります。

まったくひとつも偶然に頼ることなく、ストーリーが展開されているのです。

しかも、ほかに似たような映画ストーリーを、まったく見たこともないのです。
まるで孤立峰・富士山のように、何の真似でもなく、何のパクリでもなく、独創的に輝いている。

脱帽するしかありませんでした。

一つ一つのセリフの吟味も素晴らしく、私が「今世紀最高のラブコメディーだ」と言った意味を、きっと誰もが理解してくれるはずだと信じています。

ほんとにほんとに面白い作品でした。