それから(1985)

6.9/10
合計13件のレビュー
ジャンル   プロット
ランタイム   130分
言語   日本語
地区   日本
書かれた   筒井ともみ
劇場で   11月09日 1985
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それから(1985) プロット

漱石の名作の映画化。生きるためだけに働くのは非人間的だとして“遊民”の生活を送る代助(松田)は、かつて友の本望に殉じて密かに愛し合っていた三千代(藤谷)を平岡(小林)に譲るが、三千代は代助を愛し代助を待ちながら、世俗的な平岡のもとで苦しんでいた。やがて代助は愛を告白するが、友と家からの絶縁が待っており……。明治末期の雰囲気を忠実に再現し、森田独特のリズムと映像美に貫かれた恋愛映画の傑作。国内の多くの映画賞を獲得した。

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それから(1985)コメント(8)

advpqev
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原作は、文學好きならば誰でも一度は読んだ事があろう夏目漱石の名作。

が、今作は故森田芳光監督と、脚本を手掛けた筒井ともみさんが原作の粗筋はそのまままに独特な映像で、新たな解釈を仄かに含ませ描き出した作品である。

場面の折々で挟み込まれる幻想的なシーンの数々。(含む、長井代助(松田優作)の遊女宿での不思議な踊り・・。)

代助が、友人平岡常次郎(小林薫)の妻、三千代(藤谷美和子)に”匂うが如き白百合”を花瓶に誂え、二人の真ん中に据え、対峙して積年の想いを告白するシーン。
そして、震える声で応える三千代の台詞 ”仕様がない・・、覚悟を決めましょう・・”
- あまりの美しきシーンに劇場内、物音ひとつ起こらず・・。生唾を飲み込むことも躊躇った記憶がある。ー

梅林茂の寂寥感溢れる美しすぎる音楽がこの作品の高貴な雰囲気を醸し出しているのは間違いない。
(貧乏学生であったが、即、レンタルでサントラをダビングした。(今でも年に数度聴く。勿論DVDも購入し、2年に一度の頻度で鑑賞している。))

<故、森田芳光監督の隠れた傑作であると思う。>

<1985年 学友3人と映画館にて鑑賞。
藤谷美和子の余りの美しさ(素人っぽさも含めて)に呆けてしまい、そのまま喫茶店に直行したなあ。>

ー余計な事ー
リドリー・スコット監督が今作の松田優作を観て、「ブラック・レイン」の佐藤役に抜擢したのは有名な話だが、何故?と思った事は覚えている。
vtplwd
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ストーリーは小説をほぼほぼ忠実に辿っているので、合う合わないは小説のほうを良いと思えるかどうかで分かれるのではないか。

あえて高等遊民という生き方を選んで、しかも書生までやとってかなり優雅な生活を送っていたのに、いきなり仕事に就くのは無理だろうなあ...

三千代の着物のデザインがどれも素敵だった。
dfqphz
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前半は起伏が少なく、松田優作始め登場人物全員が大変抑制された演技であるので、つまらない、退屈だと思われる向きもあるでしょう

しかし、そこにも本当に微かな起伏があり、それが伏線であったことに次第に気がついていくと思います
そうすると、それがだんだんと熱をもって圧力がたかまって出口を求めていることにも気づくはずです
その時あなたはもう本作の虜になっています
後半は身じろぎもせず、本作の劇中に没入していると思います

白い百合の花言葉は「純潔」
純愛と言い換えてよいと思います
愛の告白シーンから先はもう圧巻でした

森田芳光監督は、本作まで現代劇しか撮っていませんでした
本作で初めて過去の時代に題材を取ったのです
それも文豪夏目漱石の誰もが知る作品を取り上げたのです

森田監督は音楽で言えば、歌謡曲に対するニューミュージックの作り手のような存在であったと思います
娯楽作品というものは、大衆の欲するものですでから極めてドメスティックであるものです
それは映画でも歌謡曲でも変わりありません
しかしドメスティックな目線だけではやがてガラパゴス化して、世界的な潮流や現代性といったものから取り残されるのは自明のことです

森田監督は今までにない、新しい現代的な感覚をどの作品でも取り入れて来ました
その意味で本作は、60年代のヌーベルバーグに相当することを日本映画に於いて80年代にやろとしたのだと思うのです

予告編にはこうあります「新しい日本映画の開花」と
つまり日本映画の革新です
それが監督が意図する本作の製作目的なのです

本作はその文脈の中で、自分の新しい感覚を現代劇ではなく、過去の時代を題材にしても通じるのか?自分の持ち味を持ち込んだ時どのような可能性が拓けるのか?それを確かめようとした野心作なのだと思います

森田監督の現代的な感覚の眼を通して、明治末期の世界のロマンを再現して見せたのです

その中で、松田優作は特に物凄い演技を見せています
秘められて水面下に様々にうごめく感情を、極めて抑制された演技、表情、話し方の中に巧みに表現しています
彼の短いキャリアの中でベストアクトであったのではないでしょうか

藤谷美和子の三千代は美しく、まるで明治大正期の美人画がそのまま実体化したかのようです
まるで鏑木清方や上村松園の美人画から抜けでてきた女性そのものです
そして着物は竹下夢二風の大正浪漫の色目と柄なのです
これだけでもううっとりとします

ただ台詞を話すと折角の幻想が崩れ去ってしまうのが残念でした

森尾由美もとてもキュートでした
着物やヘアアレンジも素敵です

セットもなかなかに凝っています
池に掛かる太鼓橋はモネの睡蓮の太鼓橋そのものです
しかし池には睡蓮の花はありません
そこは彼が理想を知り、そして諦める場所であるからです
ジヴェルニーのモネの庭の池ように理想の美をどこまでも追求する場所では無いからです

そして何よりも本作で忘れてはならないのは、夕焼けの中を走る小さな電車の車内のカットです!
三度登場します

エヴァンゲリオン、千と千尋の神隠しで、オマージュされたあのシーンです

主人公の心象風景を電車内の光景として映像としたのは本作が元ネタです

胸中のごとく揺れ動く電車、時に乗客から花火のように感情が吹き出ししたりしながら、押し黙って電車に揺られて、なすがままどこかに連れていかれていく自分・・・
夕闇にむかう運命という電車
原作のラストの電車のくだりをこのような形にアレンジした森田監督の発明なのです

音楽もまた、今までの日本映画のありきたりな劇伴からの脱却がはかられており、映像と渾然一体をなしていました

前半でつまらない退屈だと判断しないで、集中力を維持して後半まで我慢して観ていれば、必ず本作のすごさ、面白さを堪能できるはずです

大正浪漫は昨今一大ブームの鬼滅の刃の時代設定でもあります
松田優作ファンだけでなく、アニメファンにとっても、全ての映画ファンが観ていなければならない傑作、重要作品であると思います
yedltyx
yedltyx
夏目漱石の世界観が出た作品。主人公の心情描写は独特。セリフとか原作そのまんまなんだろうなー。読めよ。って話だけど。てか当時の30って‥老けすぎてね??イッセー尾形くらいかな年相応に見えたの。羽賀健二か藤谷美和子とか懐かしかった。松田優作だからなんかかっこよく味方したくなる感じだけど、一番罪なのはこの主人公であり、平岡は何も悪く無い。てか結局どうやって食ってってる人なの??遊んで暮らして好きな女を持っていくって、そりゃ虫が良すぎるよ。ラストも至極納得。不甲斐ない男の話。
sfngygi
sfngygi
描写や音楽は素敵。優作さんもいい。
でも、漱石自体がわからないんですよ。
読んでも、今回鑑賞してみてもやっぱりダメでした。
でも私がダメなだけなので1度は観てみてほしい。
好き嫌いではなく、作品と向き合う姿勢を忘れずに私は観ました。

だけど漱石が文部省選定なのは、こころも同様ですが、ちと早いんでは?いつも謎です。

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